【最難関編】大学受験におすすめの参考書を教科・科目別に紹介【数学・英語・国語】

東京大学や京都大学、難関医学部など、最難関の大学・学部を目指しているものの、どのような参考書を使って受験対策を行えば良いのかが分からず、悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

また、受験はまだ先のことではあるものの、最難関の大学・学部の受験を視野に入れるとしたら、どのように勉強するべきか見通しを立てておきたいと考えている人も少なくないのではないでしょうか。

今回は、最難関大学・学部受験向けの参考書を選ぶ際に押さえておきたいコツを解説するとともに、おすすめの最難関大学・学部受験向け参考書を教科・科目別に紹介します。

基礎固めが終わった人向け! 最難関大学・学部受験向け参考書のあれこれ

最難関大学・学部受験向け参考書は、思い立ったらすぐに選んで取り組めるものではありません。以下より、最難関大学・学部受験向け参考書を選ぶ際に押さえておきたいコツを三つ紹介します。

まずは基礎が大事

最難関大学・学部受験向け参考書に取り組むためには、何よりもまず、基礎をしっかりと固めておく必要があります。

最難関大学・学部受験向け参考書は、最難関大学・学部受験で問われる応用問題に対応する力を身に付けるためのものであり、基礎問題は完璧にマスターしていることが前提で作られているものがほとんどです。

そのため、基礎問題を解くための力すら身に付けられていなければ、最難関大学・学部受験向け参考書を理解することはもちろん、読み進めることもできません。

難関大学・学部受験向け参考書に取り組む前にしておきたい基礎固めについては、「大学受験に大切なのは基礎固め! いつまでにどうやればいいか解説」を参考にしてください。

いきなり難関大学・学部受験向け参考書を読まない

最難関大学・学部の受験を目指すとしても、見栄を張っていきなりレベルの高い参考書を使ってはいけません。

無理を押してレベルの高い参考書を手に取っても、参考書の内容を理解するのに必要以上に時間がかかってしまい、思うように実力を身に付けることができずにくじけてしまいます。

参考書を使って最難関大学・学部受験を目指すためには、着実にスモールステップを踏むことが大切です。

教科書レベルの基礎固めが終わったら大学入学共通テストレベルの参考書に進み、それをマスターしたら中堅大学レベルの参考書、さらに難関大学レベルの参考書、最後に最難関大学レベルの参考書と、順を追って取り組んでいきましょう。

参考書を使っていて、理解することが難しいと感じたり、成績が思うように伸びなかったりする場合には、すぐに基礎に戻って理解を深める必要があります。

焦らず段階的に、自分に合ったレベルの参考書を活用することが、最難関大学合格への最短ルートです。

難関大学・学部受験向け参考書もピンからキリまでいろいろ

一口に難関大学・学部と言っても、明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学といったMARCHと総称される偏差値60前後の大学・学部から、東京大学・京都大学・難関医学部といった偏差値70を優に超える大学・学部まで、実にさまざまです。

そのため、ちまたには難関大学・学部受験向けとうたっている大学受験参考書があふれかえっていますが、MARCHレベルの参考書なのか、東京大学をはじめとする最難関レベルにも対応している参考書なのかを見極める必要があります。

なお、本記事では、偏差値70を超える最難関大学・学部受験向け参考書を厳選して紹介します。

教科・科目別! おすすめの最難関大学・学部受験向け参考書

基礎から偏差値60前後の難関大学レベルまで着々と実力を身に付けたら、いよいよ最難関大学・学部受験向け参考書を手に取ってみましょう。

以下より、おすすめの最難関大学・学部受験向け参考書を教科・科目別に紹介します。

数学

数学の得点力を高めて最難関大学・学部受験を突破したいと考えている人におすすめの大学受験参考書シリーズとしては、以下の3冊が挙げられます。

数学I・A/II・B 最高の演習160、数学III 最高の演習90

松田聡平「数学Ⅰ・A/Ⅱ・B 最高の演習160」「数学Ⅲ 最高の演習90」(東進ブックス、2016-2017年)は、東京大学・京都大学・早稲田大学・慶應義塾大学などの最難関大学の入試問題を厳選して編まれた大学受験参考書です。

同シリーズには別解や注、発展事項が豊富に掲載されているため、数学の難問を解くうえで必要な多角的な視点と普遍的な思考力を身に付けることができます。

なお、同シリーズ対応している参考書である松田聡平「松田の数学Ⅰ・A/Ⅱ・B 典型問題Type100」「松田の数学Ⅲ 典型問題Type60」(東進ブックス、2014-2017年)を見直せば、基礎から学びなおすことが可能です。

Focus Gold Plus

Focus Gold特別編集委員会・啓林館編集部「Focus Gold Plus 数学Ⅰ+A」「Focus Gold Plus 数学Ⅱ+B」「Focus Gold Plus 数学Ⅲ」(新興出版社啓林館、2019年)は、スモールステップで効率よく最難関大学・学部受験に通じる数学力を身に付けられる大学受験参考書です。

インターネットで視聴できる全ての例題の解説動画も付属しているため、これら3冊をうまく活用すれば独学のみで最難関大学・学部合格を目指すことができます。

上級問題精講

長崎憲一「数学Ⅰ+A+Ⅱ+B 上級問題精講」「数学Ⅲ 上級問題精講」(旺文社、2015年)は、東京大学・京都大学・一橋大学・東京工業大学・国公立医学部レベルの良問を厳選して編まれた大学受験参考書です。

数学Ⅰ+A+Ⅱ+B 上級問題精講では類題31問を含む147問、数学Ⅲ 上級問題精講では類題25問を含む138問を通し、より効率的に最難関大学・学部受験に通じる数学力を培うえます。

英語

英語力を伸ばして最難関大学・学部合格を目指したいと考えている人には、以下に挙げる5冊の大学受験参考書を活用することをおすすめします。

総合英語 Evergreen

川崎芳人・久保田廣美・高田有現・高橋克美・土屋満明・Guy Fisher・山田光「総合英語 Evergreen」(いいずな書店、2017年)は、「Part1 これが基本」「Part2 理解する」「Part3 深く知る」「Part4 確認する」という4ステップで英文法を学べる大学受験参考書です。

同書には解説動画・学習アプリも付属しているため、最難関大学・学部受験を突破する上で必要な英文法を効率よく学ぶことができます。

英語長文PREMIUM問題集 Top

安河内哲也「英語長文PREMIUM問題集 Top」(東進ブックス、2016年)は、最難関大学の入試対策はもちろん、英検・TOEIC・TOEFL・TEAPなどの4技能試験のリーディング対策にも対応している大学受験参考書です。

同書には4技能試験のリスニング音声と同じ速度の英文を聴くことができるCDも付属しているため、長文問題を解く力のみならず、リスニングの力も同時に強化できます。また、アプリ版を利用すれば、いつでもどこでもゲーム感覚で最難関大学受験を突破する力を培うことが可能です。

英語長文レベル別問題集6 難関編

安河内哲也・大岩秀樹「英語長文レベル別問題集6 難関編」(東進ブックス、2008年)は、東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学といった最難関大学レベルの英語長文問題を10問厳選し、端的に的確な解説を加えている大学受験参考書です。

同書をマスターすれば、パラグラフごとの意味はもちろん、前後のつながりも捉えられるようになり、最難関レベルの大学ならではの抽象度が高い高度なテーマの英語長文問題も難なく解くことができるようになります。

やっておきたい英語長文1000

杉山俊一・塚越友幸・山下博子「やっておきたい英語長文1000」(河合出版、2007年)は、900~1600語の長文問題10問の演習を通して、最難関大学・学部受験を突破する長文読解力を培える大学受験参考書です。

同書に収録されている問題は記述式が多く、要約も充実しているため、効率的に長文読解のコツをつかむことができます。

灘高キムタツの東大英語リスニング

木村達哉「灘高キムタツの東大英語リスニング」(アルク、2005年)は、東京大学入試二次試験の英語リスニング対策に特化した大学受験参考書です。

同書は、500~600ワード前後の長文を聞き取れるようになるための16の戦略を収録。本試験10年分に相当する30問の模擬テストを通して、東京大学はもちろん、その他の最難関大学・学部受験に通じる確かなリスニング力を身に付けることができます。

国語

最難関大学・学部受験に通用する国語力を身に付けたと考えている人は、以下に挙げる3冊の大学受験参考書を手に取ってみてください。

現代文と格闘する

竹国友康、前中昭、牧野剛「現代文と格闘する 三訂版」(河合出版、2016年)は、最難関大学・学部受験に挑戦する上で必要な読解の技術を学ぶことができる現代文の大学受験参考書です。

現代文を読解するために押さえておきたいキーワードのイメージアップを図る「ことばをイメージする」、現代文を読解するためのコツが詰まった「文章を読みつなぐ」、入試頻出テーマの評論や小説の問題に挑戦する「文章と格闘する」といった3部を通じて、現代文の得点力を高めることができます。

得点奪取 古文

竹村良三・武田博幸・伊田裕「得点奪取 古文 《記述対策》-改訂版-」(河合出版、2004年)は、最難関大学・学部の二次試験で出題される古文の記述問題に対応する力を身に付けられる大学受験参考書です。同書を活用すれば、解釈・説明・要約といった典型的な記述問題の解法を効率的に学ぶことができます。

同書が肌に合う人には、同シリーズの天羽康隆・石原開・梅澤眞由起・小池政幸・三石稔憲「得点奪取 現代文 《記述・論述対策》 -三訂版-」(河合出版、2010年)のほか、天野成之・三森一彦・吉野大作「得点奪取 漢文 《記述対策》-改訂版-」(河合出版、2004年)もおすすめです。

入試精選問題集 漢文

河合塾国語科「入試精選問題集9-改訂版-漢文」(河合出版、2003年)は、最難関大学・学部の二次試験で高得点を狙うために必要な漢文の記述問題を解く力を培える大学受験参考書です。同書に掲載されている30問の問題をじっくりと解いていけば、漢文の実力を着実に伸ばすことができます。

同書と相性が良いと感じる人は、同シリーズの河合塾国語科「入試精選問題集8-改訂版-古文」(河合出版、2003年)、河合塾国語科「入試精選問題集7-四訂版-現代文」(河合出版、2009年)も手に取ってみると良いでしょう。