早稲田アカデミーで医学部医学科を目指すには? 医学部合格実績、講座から費用まで徹底解説!

東京都を中心に、関東圏に多くの校舎を持つ「早稲田アカデミー」(早稲アカ)。同じ系列に医学部専門予備校「野田クルゼ」もあり、医学部医学科受験に強い予備校としても知られています。

2021年度の医学部医学科合格者は113名。日本最難関と言われる東京大学理科三類にも、6名の合格者を出しています。医学部志望者向けのコースがあり、サポートも手厚く、講師との距離が近いことも特徴です。集団授業に加え、個別指導を併用して受けることもできます。

そんな早稲田アカデミーには医学部医学科を目指す受験生向けに、どんなコースや講座があり、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。早稲田アカデミーの医学部医学科合格実績から学費まで、詳しくご紹介します。

早稲田アカデミー 公式サイト

早稲田アカデミーってどんなところ?

早稲田アカデミーは東京都を中心として、神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県に約170校を開いています。

しかし、多くの校舎は中学受験・高校受験を専門としており、大学受験に対応しているのは早稲田アカデミーの「大学受験部」と「個別進学館」のみです。大学受験部は渋谷校、池袋校など都内に6校、個別進学館は東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県に50校以上あります。

早稲田アカデミーの大きな特徴は、学力別・志望校別の授業が充実していることです。学力レベルごとに4つのクラスに分かれて学習していく他に、「必勝志望校別コース」というコースが用意されています。

必勝志望校別コースはさらに「東大」「早慶大」「難関大」の3つに分かれ、長年の入試研究を生かした指導が受けられるのがポイントです。実際に、東大必勝コース受講生の東大進学率は80%、早慶大必勝コース受講生の早慶上智大進学率は75%を超えています。

受講するためには選抜試験を通過しなければなりませんが、このコースに入れば効果的な偏差値アップが期待できるでしょう。

また、受験生のサポート体制も充実しています。講師が直接、進路指導や個別面談を行い、進路ガイダンスや保護者会も随時開催。各校には清潔な自習室が完備され、集中して勉強できる環境が整っています。

当サイトでは、実際に早稲田アカデミーへ通って大学受験をした人にアンケートを実施し、リアルな評価と口コミを集計しました。こちらもぜひ参考にしてください。

早稲田アカデミーの医学部医学科への合格実績は?

早稲田アカデミーの、2021年度の医学部医学科への合格者は113名でした。うち、国公立医学部には31名、東京大学理科三類(理三)にも6名の合格者を出しています。早稲田アカデミーは、医学部受験にも強いと言えるでしょう。

当サイトが集計した「2021年 国公立医学部合格実績ランキング」「2021年 私立医学部合格実績ランキング」にも、早稲田アカデミーがそれぞれランクイン。東大受験専門の予備校「鉄緑会」や、大手予備校にも引けを取らない合格実績となっています。

現役・浪人を合わせたランキングでは下位となっていますが、これは早稲田アカデミーには浪人生向けコースがないためと考えられます。合格実績のうちの多くが現役生であるため、医学部受験の中でも現役に強いと言えるでしょう。

早稲田アカデミーには医学部医学科受験向けの講座や模試がある?

早稲田アカデミーには、医学部医学科を目指せるクラスや講座があります。なお、ここでご紹介するものは主に高3生向けのものです。

4クラスのうち上位2クラスで医学部を目指せる

早稲田アカデミーのクラスは学力レベル別に分かれており、上から「TopwiNクラス」「Tクラス」「SKクラス」「Rクラス」となっています。

このうち上位2つの「TopwiNクラス」「Tクラス」は東大・国公立大医学部受験向けのコースです。「TopwiNクラス」は中高一貫校の生徒、「Tクラス」は高校受験をした生徒を対象としています。

クラスは、入塾テストや学期ごとに行われるテストの結果によって変動します。まずはTopwiNクラス・Tクラスに入れるよう、早稲田アカデミー内部のテストで良い成績を修めましょう。

医学部専門予備校「野田クルゼ」と連携した「医学部必勝講座」

医学部受験向けの特別コースとして「医学部必勝講座」があります。勉強時間の確保が難しく、浪人生より不利と言われる現役生に向けたコースです。

早稲田アカデミーの系列には、医学部専門予備校の「野田クルゼ」があります。医学部必勝講座は、東大をはじめとした難関大受験に強い早稲田アカデミーと、医学部入試のノウハウを持つ野田クルゼが連携して行っているものです。

授業は、東京都・御茶ノ水の野田クルゼ校舎にて行われます。例年の実施例だと、英語、数学、化学、物理・生物の4科目で、2時間×4コマ=1日8時間の授業を月3日行う集中特訓講義となります。受講するためには、事前に行われる選抜試験に合格しなければなりません。

女子専用「東大・医学部クラブ」で切磋琢磨しよう

女子生徒は「東大・医学部クラブ」に入ることができます。難関中高一貫校生を中心とした女子生徒が多く在籍しており、高い目標を持つ仲間と刺激し合いながら学習できます。

アシストスタッフとして現役の医学部生などがおり、質問や相談に対応してくれます。また、赤本や参考書なども豊富に用意されていて、自由に使えます。早稲田アカデミーの受講生であれば無料で入会可能です。

医学部受験に特化した「クルゼ模試」を受けよう

早稲田アカデミー系列の「野田クルゼ」では、医学部受験に特化した模試「クルゼ模試」を30年以上にわたって実施しています。

受験者のほとんどは医学部志望者のため、医学部以外の受験生のデータが混ざらず、より正確な偏差値や合否判定を知ることができます。

クルゼ模試では、さまざまな大学の全教科の過去問を分析し、次の入試における出題を予想した、オリジナルの問題が出題されます。

返却の際には、点数だけでなく採点者のコメントが記載されており、弱点が分かりやすく復習しやすいことも特徴です。受験料も3200円と安く、年4回行われているため、受けてみて損はないでしょう。

早稲田アカデミーで医学部医学科を目指す!費用はどれくらいかかる?

早稲田アカデミーで医学部医学科を目指すなら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。早稲田アカデミーの料金体系などについてご紹介します。なお、今回ご紹介するケースは高3生の場合で、金額は全て税込みです。

  • 入塾金
    入塾金として、基本的には2万2000円(学年・コースにより異なる)がかかります。ただし、中学受験・高校受験の際に早稲田アカデミーに通ったことがあれば、卒塾生特典として入塾金が無料になります。また随時キャンペーンも行われており、入塾金が無料となることがあるため、ホームページなどをチェックしてみてください。
  • 受講料
    受講料は月謝制で、講座数により変動します。また別途、教材費・必修テスト代が必要です。
1講座1万3750円
2講座2万5850円
3講座3万6300円
4講座4万5650円
5講座5万4450円
6講座6万2700円
7講座7万400円
8講座7万7550円
9講座8万4150円
10講座9万200円

取る講座数が多ければ多いほど1講座あたりの値段が安くなり、お得になっていく仕組みです。例えば1講座だと1万3750円ですが、5講座だと1講座あたり1万890円、10講座だと1講座あたり9020円となります。

  • 年会費
    受講料と別に、月2900円の年会費(月会費)を支払います。
  • 医学部必勝講座 受講料
    1ヶ月間で集中的に行われる医学部必勝講座の受講料は、3万2760円です。早稲田アカデミー生・野田クルゼ生は受講料のみで受講可能ですが、一般生はこれに加えて入学金(1万800円)もかかります。

これを基に、早稲田アカデミーで高3生が医学部医学科を目指す場合の料金をシミュレーションしてみました。

【英語2講座・数学2講座・物理・化学・生物の計7講座を受け、12ヶ月通った場合】
・入塾金:2万2000円
・受講料(7講座):7万400円/月×12=84万4800円
・年会費:2900円/月×12=3万4800円
・医学部必勝講座 受講料:3万2760円
 
合計=93万4360円
(別途、教材費・必修テスト代がかかります)

医学部受験では、予備校の学費が300万円以上かかることも珍しくありませんが、100万円以内に収められる早稲田アカデミーはかなりリーズナブルと言えるでしょう。

同じく早稲田アカデミーの「個別進学館」では、早稲田アカデミーの集団授業と併用できるコースもあります。個別指導も活用して、苦手科目やスケジュールの都合で受講できない講座をカバーすると良いでしょう。

早稲田アカデミー 公式サイト