近畿大生の約8割が「今後もオンデマンド授業を受講したい」と回答 授業評価アンケートで判明

授業のオンデマンド化を進めている近畿大学は2022年11月1日、2022年度前期にオンデマンド授業を履修した学生を対象に実施した、授業評価アンケートの結果を公表した。今後も「オンデマンド授業を受講したい」と回答した学生が78.7%にのぼり、授業の満足度の高さがうかがえるとしている。

同大学ではポストコロナを見据えた学習環境を整備するため、 ICTを活用し、 動画コンテンツを視聴することで時間や場所を問わず受講できるオンデマンド授業の導入を2021年4月から進めている。

2022年度は全キャンパスの学生を対象に共通教養科目(一般教養科目)24科目、学部基礎科目3科目の計27科目を開講。今後、2024年度までに共通教養科目26科目、学部基礎科目3科目の計29科目の開講を目指している。

オンデマンド授業では、授業動画を視聴した後、確認テストで理解度をチェック。学生は満点を取るまで確認テストを受けなくてはならず、次の授業に進むことができない。

今回のアンケートの対象者は2022年度前期にオンデマンド授業を履修した学生7080人で、1237人から回答があった。

アンケートで、「今後、オンデマンド授業とリアルタイムのオンライン授業、対面授業の中で選択できる場合、どの方式を選ぶか」を尋ねたところ、オンデマンド授業と答えた学生は78.7%にのぼり、リアルタイムのオンライン授業9.5%、対面授業11.8%という結果だった。

また、視聴方法などと成績の関係をログから分析したところ、成績の良い学生ほど、視聴完了までの日数が短かった。

同大学では「オンデマンド授業へのニーズが、オンライン授業や、対面授業よりも高いという事実は、単なる珍しさといった一過性のものでなく、学生のニーズに合った実用性のある受講形態だということを示している」と総括。今後は、「よくある質問集」の作成やチャットボットの導入で、教員と学生とのやりとりの機会を増やし、質問しやすい環境を整備するなど満足度向上を目指す。

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