中学3年生の秋は、高校受験に向けて本格的に勉強を進める時期です。それだけに「教科別の勉強法がわからない」「今からでも塾に通うべきか」などと悩んでいる人もいるでしょう。
この記事では、高校受験を控えた秋に取り組みたい勉強法や、英語、国語、数学、理科、社会の教科別の勉強法を解説します。勉強する際に意識したいポイントや、秋から塾で勉強するメリットも紹介するので、受験本番までの学習計画づくりに役立ててください。
高校受験を控えた秋に、取り組みたい勉強法

受験本番までの時間が限られている秋は、やみくもに勉強するのではなく、やるべきことを絞って取り組むことが求められる時期です。ここでは、高校受験が迫る秋に取り組みたい勉強法を4つ紹介します。
自分の学力を正しく把握する
受験勉強をスムーズに進めるには、まず自分の現在の実力や、得意科目・苦手科目を知っておく必要があります。自分の学力の客観的な理解は、学習スケジュールを立てるうえでも、志望校との実力差を知るうえでも欠かせません。
これまでの定期テストや模試の結果を振り返り、得意科目と苦手科目が何なのかを分析してみましょう。教科ごとの点数だけでなく、どの単元で点数を落としているかまで確認すると、復習すべき範囲が具体的に見えてきます。こうした分析をしっかり行なっておくことで、志望校を決める際の判断材料としても役立てられるでしょう。
今までに学んだ内容を見直す
高校受験で結果を出すために、まずは基礎を固めましょう。特に「積み上げ科目」と呼ばれる英語や数学などは、前に学んだ知識を使って次の単元を学ぶため、基礎ができていないと応用問題を解くのが難しくなります。土台が不安定なまま先へ進んでも、解ける問題はなかなか増えていかないでしょう。
中学1~2年生の学習範囲に理解できていない箇所があるなら、そこまでさかのぼって基礎を固め直してください。中学3年生で学ぶ多くの内容は、それまでに学んだ内容のうえに成り立っているからです。
例えば、つまずいている単元があれば、関連する中学1~2年生の単元に戻って教科書を読み返し、基本問題を解き直すだけでも、理解の抜けを見つけやすくなるでしょう。遠回りに思えても、基礎を固め直しておくと、その後の応用問題の習得や過去問演習がスムーズに進みます。
模試を活用する
中学3年生の秋には、「全国統一中学生テスト」などの全国規模の模試が開催されます。「全国統一中学生テスト」は年2回無料で行なわれており、自分の学力を確かめ、志望校との学力差を測るのに適した模試です。模試を積極的に受けて自分の実力を確認し、苦手な部分を早めに克服していきましょう。
模試の結果には一喜一憂せず、今の実力を確認し、復習や分析に力を入れることが大切です。解けなかった問題をチェックし、その原因が理解不足によるものなのか、ケアレスミスなのかを特定すると、次に何をすべきかが見えてきます。
例えば、東進模試は、試験の実施後にWebサイトで復習ツールが公開され、講評や今後の学習アドバイスなどを確認できるのが特徴です。復習ツールを活用し、解けなかった問題を自力で解き直しておきましょう。
東進模試は、「大学別模試」が充実していることも特長です。12大学を対象に、のべ69回もの大学別模試を実施しています。各大学の出題傾向や入試の特徴を反映した模試で、志望校合格に向けた実践的な対策ができるのは、大きなメリットといえるでしょう。高校受験の先にある大学受験も見据え、早い時期から東進模試を活用した学習に慣れておくのもおすすめです。
高校受験の過去問を活用する
高校受験の過去問は、本番まで何度も解き直しましょう。過去問は、教育委員会や各学校のWebサイトで入手できる場合があるほか、書店で販売されている場合もあるので確認してみてください。過去問を解くと、その高校の入試の出題形式や傾向を把握できます。
本番と同じ制限時間で解けば、時間配分の練習にもなるでしょう。どの大問に時間がかかったかを記録しておくと、本番での時間の使い方を考える材料になります。
必要に応じて、解法や考え方が詳しく解説されており、頻出分野や出題傾向も書かれている過去問題集も活用してみてください。間違えた問題の解説を読み、同じ問題を自力で解けるようになるまで解き直すことが大切です。同じ問題を繰り返し解くうちに、出題パターンにも慣れていきます。
【高校受験】秋の教科別勉強法

高校受験の勉強では、教科ごとに効率の良い進め方が異なります。ここでは、英語・国語・数学・理科・社会の5教科について、秋からの勉強法を紹介します。
英語の勉強法
英語は、英単語や英文法などの暗記に取り組み、基礎的な知識を定着させることから始めましょう。声に出して覚えるなど、工夫しながら暗記を進めると記憶に残りやすくなります。
長文問題は、できるだけ多く解いて慣れていくことが大切です。長文を読んでいてわからない単語が出てきたら、その都度調べて覚えていきましょう。長文で出合った単語を単語帳にまとめておくと、復習の際にも役立ちます。
志望校の入試でリスニングが実施される場合は、その対策も進めておく必要があります。リスニング教材を活用して、普段からネイティブスピーカーが話す英語を聞き、耳を慣らしておいてください。英単語を暗記する際は、発音も一緒に覚えるとリスニング対策になります。
国語の勉強法
漢字や古文の文法・単語など、暗記すべき内容は隙間時間を使って覚えていきましょう。教科書や参考書を読むだけでは覚えられないときは、紙に書いたり声に出したりと、いろいろな暗記方法を試してみてください。
長文問題については、なるべく数をこなして解き方のパターンを身に付けることが大切です。国語の長文問題では、正解の根拠は基本的に本文中にあります。自分の感覚や思い込みで答えを選ぶのではなく、本文のどこに根拠があるのかを探しながら解く習慣を付けましょう。解説を読む際も、単に答え合わせをするだけでなく、正解に至るまでの考え方も確認すると、正答率の向上につながります。
数学の勉強法
数学は、まず基本の公式を覚え、問題集や過去問を何度も解いて解き方を身に付けていきましょう。ただし、公式を覚えるだけでは対応できない問題も多く出題されます。公式がどのような場面で使えるのかを理解しながら、演習を重ねることが大切です。
問題集には、基礎中心のもの、難関高校向けのものなど、さまざまなレベルがあります。志望校の入試問題のレベルに合わせて問題集を選んでください。自力で解けない問題があれば学校や塾の先生に質問し、わからない部分を一つずつなくしていくとよいでしょう。
理科の勉強法
暗記分野は受験直前期でも点数を伸ばしやすい分野です。ただし、あと回しにしすぎないように注意してください。
また、理科では、思考力を問う問題が出されることもあります。計算問題のなかには公式にあてはめるだけでは解けないものもあるため、問題集を何度も解き、解き方を身に付けていきましょう。
都道府県や高校によって出題傾向は異なることから、早めに過去問で確認し、対策を練っておきたいところです。
社会の勉強法
社会は覚えた分だけ得点につながりやすく、受験直前でも点数を大きく伸ばせる可能性があります。まずは教科書で太字になっている用語から覚え、次にその用語に関連する知識を覚えていくのがコツです。太字の用語は、自分で説明できるかどうかを確認しながら覚えると定着しやすいでしょう。
用語を単独で覚えるのではなく、出来事の流れや理由と結び付けて覚えると、記述問題にも対応しやすくなります。地理では地図や資料、歴史では年表を活用しながら学習を進めると、知識同士のつながりも見えてきます。
問題集は何冊も手を広げず、1冊を何度も解いて確実に覚えていくのがおすすめです。志望校の出題範囲や出題傾向を確認したうえで取り組みましょう。
【高校受験】勉強する際に意識しておきたいポイント

受験勉強においては、勉強の中身だけでなく、気持ちの持ち方も合否を左右する要素です。ここでは、受験勉強で意識したい心構えとして「焦りすぎない」「周囲と比較しすぎない」の2つを紹介します。
焦りすぎない
秋から勉強を始めても間に合わないのではないかと、焦りを感じる受験生は多いものです。しかし、高校受験に間に合うかどうか、志望校に合格できるかどうかは、受験本番までの頑張りに左右されます。
「焦ったり不安になったりするのは受験生であれば当たり前」と開き直るくらいの気持ちで、コツコツと勉強を進めていきましょう。焦りを感じたときこそ、今日やるべきことを1つ決めて取り組むと、気持ちが落ち着きやすくなります。不安が強くなりすぎたときは、気分転換も取り入れつつ、メリハリを付けて勉強を続けてください。
秋からの受験勉強に不安を感じている人は、次の記事も参考になります。
周囲と比較しすぎない
周りの受験生と自分を比べて、自分はできていないと落ち込みすぎないようにしましょう。秋から本格的に勉強を始めた人は、自分だけが遅れているように感じるかもしれません。それでも手を止めず、勉強を続けることが大切です。
秋以降に実力が大きく伸びる人もいるため、周囲と比較しすぎる必要はありません。比べる相手は周りの受験生ではなく、昨日までの自分と考えるとよいでしょう。前回の模試やテストより解ける問題が増えていれば、それは確実に力が付いている証拠です。合格した自分の姿をイメージしながら、今できることに一つずつ取り組んでいってください。
秋以降に高校受験の塾で勉強するメリット

秋から受験勉強を本格化させるなら、塾を活用するのも一つの方法です。ここでは、秋以降に高校受験対策として塾で勉強する3つのメリットを紹介します。塾に通うかどうか迷っている人は、判断材料にしてください。
志望校対策をしてもらえる
秋から塾に通う場合でも、塾によっては短期集中で志望校対策を進めてもらえます。受験本番までの時間が限られているからこそ、志望校の出題傾向に合わせた対策ができる点はメリットです。
また、学習の優先順位を決めてもらえる点も大きな助けになります。塾では、講師やアドバイザーに相談しながら入試対策を進められます。どの問題から優先して取り組むべきかを判断してもらえるため、一人で勉強するよりも無駄が少なくなるでしょう。
ただし、塾によって得意とする対策や指導の方針が異なるため、志望校の対策に強い塾を選ぶことも大切です。複数の塾の情報をまとめて調べられる比較サイトを活用すると、各塾の合格実績や指導内容、特徴などを効率良く比較できます。候補が決まったら、入塾前に説明会や体験授業に参加してみるのもよいでしょう。
受験までのモチベーションを維持しやすい
受験本番までの時間が限られている秋以降だからこそ、モチベーションを保ったまま質の高い勉強を続けたいところです。塾でほかの受験生と一緒に勉強すると、勉強へのモチベーションを高く保ちやすくなります。
周りの受験生が真剣に取り組む姿を見ると、自然と自分も机に向かう気持ちになります。同じ目標に向かって頑張る仲間の存在は、自分も頑張ろうという刺激になるでしょう。
一方、自宅で一人勉強していると、つい気が緩んでしまいがちです。集中できる勉強場所がなく、勉強のリズムを保ちにくいと悩む受験生も少なくありません。
塾では授業時間が決まっており、授業がない日も利用できる自習室を備えているところもあります。講師やアドバイザーに勉強の進み具合を確認してもらえる塾であれば、勉強への意欲が落ちたときも学習を続けやすくなるでしょう。
内申点を底上げできる
中学3年生の秋から塾に通うことで、内申点を上げられる可能性があります。内申点は、高校入試の合否を左右する要素の一つです。多くの志望校では、内申点に2学期の定期テストの結果がかかわるため、2学期の頑張り次第で内申点を上げられる可能性があります。
秋から塾に通うメリットは、これから受ける定期テストに向けた対策を塾で計画的に進められることです。定期テストの点数が上がれば、評定の向上にもつながるでしょう。評定には、テストの点数だけでなく提出物の内容や学習への取り組みなども反映されます。塾で勉強のリズムが整えば、提出物の準備や授業への取り組みにも良い影響が期待できるはずです。
まとめ
高校受験を控えた秋は、自分の学力を正しく把握し、これまでに学んだ内容を見直すことから始めましょう。模試や過去問を活用すれば、志望校の合格ラインと自分の学力の差や出題傾向をつかめます。教科ごとの勉強法を取り入れながら、焦りすぎず、周囲と比較しすぎずに勉強を続けることが合格への近道です。
一人での勉強に不安がある場合は、志望校対策や内申点の対策を進められる塾の活用も検討してみてください。塾によって指導方針や特徴が異なるため、比較サイトなどを活用して、自分に合った塾を探していきましょう。
秋からでも自分に合った勉強法で着実に力を付けていけば、志望校合格に近づけます。