コロナ禍や長引く経済不況の影響を受けて以降、低価格で自宅などから受けられる「ネット(オンライン)予備校」の利用者が着実に増えています。
しかし、利用者が増えたとはいっても、「そもそもネット予備校って、普通の予備校とどう違うの?」と分からない人もいるかもしれません。
また、どのネット予備校を利用しようかと検討を始めてみたものの、「どのネット予備校の評判がいいのか、よく分からない」「各ネット予備校のサービスを比較するなら、どんなところを比べてみればいいのだろうか」と悩んでしまう人も多いことでしょう。
そこで、こちらの記事では、
- ネット予備校とは何か
- ネット予備校のメリット
- ネット予備校の デメリット
- ネット予備校の選び方
を解説した上で、大学受験におすすめのネット予備校5校+αをご紹介。実際に利用した人の口コミも取り上げていきます。
自分に合ったネット予備校を選んで志望校合格をつかみ取りたい高校生や保護者の方は、ぜひご覧ください。
ネット予備校とは?
そもそも「ネット予備校」とは何なのでしょうか。
ネット予備校とは、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの機器とインターネット環境さえあれば、映像授業をネット動画で視聴できる学習サービスです。校舎まで足を運ばなくても、予備校・塾で受けるのと同等レベルの授業を受けることができます。
さらに、受講した内容の理解度テストを受けられたり、電話などで分からないところを質問できたり、Web面談で大学受験関連の相談ができたりと、映像授業以外のところも実際に塾・予備校の校舎へ通うのに近いサポートを受けられるネット予備校もあるようです。
高校生ともなると、学校の授業はもちろん、学校行事や部活に大忙し。「とてもではないけれど、予備校・塾に通う暇なんてつくれない!」と悲鳴を上げている人も多いことでしょう。
あるいは、地方に住んでいるため、近所に質の高い授業を受けられる予備校・塾がなくて、困っている人も少なくないはずです。
そのような人たちもネット予備校を活用すれば、スキマ時間でいつでもどこでも質の高い授業を映像やテキストで受けることができます。
ネット予備校は、忙しい高校生や地方に住む高校生の救世主とも呼べる学習サービスなのです。
ネット予備校のメリット
ネット予備校のメリットとしては、次の5つが挙げられます。
- 場所・時間を問わず予備校・塾の質の高い授業を受けられる
- 予備校・塾に通うよりもリーズナブル
- 映像授業を繰り返し見たり、早送り・スロー再生したりできる
- 分かりやすいアニメーション資料が活用されていることも
- 自分のペースで学ぶことができる
それぞれのメリットについて解説しましょう。
場所・時間を問わず予備校・塾の質の高い授業を受けられる
ネット予備校の最大のメリットともいえるのが、場所・時間を問わず、質の高い授業が受けられることです。
24時間いつでも授業を受けられるネット予備校や、スキマ時間で学べるように授業時間を5分や10分などと短く設定しているネット予備校もあります。
そしてネット予備校の多くが、高い実績と実力を誇る講師の映像授業を提供しているため、安心して質の高い授業を受けることができます。
予備校に通うよりもリーズナブル
ネット予備校の料金は、一般的な予備校・塾の料金よりもリーズナブルに設定されていることがほとんどです。
また、たとえ予備校・塾に通うのと変わらない料金設定であっても、予備校・塾に通うための交通費がかからないため、結果的に予備校・塾通いにかかる費用を節約できます。電車などで校舎まで通う時間も省けるため、時間も有効に使えます。
映像授業を繰り返し見たり、早送り・スロー再生したりできる
予備校・塾での授業は、その場限りのものです。チャンスを逃せば、基本的に2度と受けることはできません。
しかし、ネット予備校の授業は繰り返し見て学ぶことができます。さらに理解度に合わせて、早送り再生やスロー再生をすることができます。
分かりやすいアニメーション資料が活用されていることも
予備校・塾では板書を使った授業が中心です。
しかし、耳から入る言葉と目から入る文字、静止画だけでは理解しにくいことも少なくありません。
一方、ネット予備校の中には、分かりやすいスライドやアニメーション資料を活用しているところもあります。授業内容をよりスムーズに理解することができるでしょう。
自分のペースで学ぶことができる
ネット予備校は自分のペースで学ぶことができるという点においても、通常の予備校・塾に勝っています。
いつ授業を受けるかはもちろん、どの授業を受けるか、どのくらいのスピードで動画を見るか、映像授業を何回見るかなど、学習ペースを自分で調整できるため、無理なく学習を続けることができます。
ネット予備校のデメリット
一方、ネット予備校のデメリットとしては、次の3つが挙げられます。
- モチベーションの維持が難しい
- リアルタイムでの質疑応答が難しい
- ネット環境をはじめ、環境整備が必要
それぞれのデメリットについて解説します。
モチベーションの維持が難しい
ネット予備校の場合、講師やライバルが近くにいないため、モチベーションの維持が難しいという人もいるでしょう。
ただ、1週間に1回の電話・ネット面談を設けたり、ライバルの受験生とつながることができるサービスを提供したりしているネット予備校も少なくありません。
モチベーション維持に不安があるという人は、サポートが手厚く、モチベーション維持に力を入れているネット予備校を探してみてください。
リアルタイムでの質疑応答が難しい
多くのネット予備校はメールで質問を受け付け、数日後にメールで回答するという方法で質疑応答をしています。
そのため、リアルタイムでの質疑応答ができず、勉強が滞ることもあるかもしれません。
しかし 、中にはインターネット電話などでリアルタイムに質疑応答できるサービスを提供しているネット予備校もあります。
「分からないところがあったらすぐに質問し、すぐに答えを手に入れたい」という人は、リアルタイムでつながることができるネット予備校を探してみましょう。
ネット環境をはじめ、環境整備が必要
ネット予備校を利用するためには、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの端末を用意することはもちろん、必要に応じてWi-Fiなどのネット環境を整える必要があります。
また、周囲に音が漏れないようにヘッドフォンを用意したり、講師と会話をするためにマイクを用意したりしなければならない場合もあるでしょう。
ただ、そうした課題を解決するため 、機材の貸し出しや、ネット環境を整えるサポートの提供をしてくれるネット予備校も少なくありません。
ネット環境を整えられるか不安だという人は、サポートが手厚いネット予備校を探してみてください。
ネット予備校の選び方
ネット予備校を選ぶ際には、次の3つのポイントを必ずチェックしてください。
- いつでもどこでも受講できるか
- 無理なく支払い続けられる料金か
- 授業の質は満足のいくレベルか
具体的にどんなところをチェックすればいいのか、それぞれのポイントについて解説します。
いつでもどこでも受講できるか
「ネット予備校」とうたっていても、予備校・塾に足を運ばなければ受けられないのであれば、ネット予備校の意味がありません。
そのため、ネット予備校を選ぶ際には、予備校・塾の校舎でなくても、自宅をはじめ、あらゆる場所で授業を受けられるかどうかをチェックしてみてください。
また、授業を受けられる時間も自由度が高い方がいいでしょう。
自分の学習スタイルに合わせ、いつでもどこでも自由に学ぶことができるネット予備校を探してみてください。
無理なく支払い続けられる料金か
料金が高くても、その分、講師陣やサポート体制が充実しているかもしれません。その料金が得られるメリットに見合っているかどうか、しっかりと検討してみてください。
けれど、どれほど素晴らしい授業を受けられるネット予備校であっても、料金が高過ぎて支払い続けるのが難しいという場合は、他のネット予備校を検討した方がいいでしょう。
授業の質は満足のいくレベルか
ネット予備校の中には、授業の質が低く、学力アップが望めないところもあります。モチベーションの維持について十分な配慮がなされていないところもありますから、そうしたネット予備校は選ばないように注意しましょう。
ネット予備校の多くは入学前に、体験授業を受けたり、映像授業のサンプル動画を見たりすることができます。どのネット予備校のサービスが一番良いか、自分に合っているかしっかりと比較検討した上で、質の高い授業を受けられるネット予備校を探してみてください。
大学受験におすすめのネット予備校5選+α
それではここから、大学受験におすすめのネット予備校5校+αを紹介していきます。
先ほど紹介した予備校の選び方を念頭に置きながら、あなたに合ったネット予備校を吟味してください。
東進ハイスクール在宅受講コース ~ ネット予備校でも死角なし。最高水準の学習環境
ポイント
○ 映像授業のクオリティは随一。有名なベテラン講師による1万種類もの授業を受けられる
○ 12段階のレベル設定。自分のレベルに合わせて最適な授業を選べる
○ モチベーション維持のサポート体制も万全。ネット予備校の欠点をカバー
× 料金は通常コースと変わらない
数あるネット予備校の中でも、「東進ハイスクール在宅受講コース」の映像授業は、随一のクオリティを誇ります。ネット予備校でも最高水準の授業を受けたいのなら、真っ先に検討したい選択肢です。
料金は、東進ハイスクールの校舎に通うのと変わりがありません。ですが、家に居ながらテレビでもよく見かける有名なベテラン講師陣の授業を受けることができます。他のネット予備校にはないメリットといえるでしょう。
また「東進ハイスクール在宅受講コース」では、12段階ものレベルが設けられています。受けられる授業の数も、およそ1万種類。自分のレベルに応じた授業、自分が必要だと思う授業がきっと見つかりますから、勉強を無理なく続けることができます。
その上、学習の進捗状況を定期的に電話で確認してくれますし、東進の授業・テキストなどについて電話やFAXで気軽に質問できる「バックアップサービス」を利用できます。学習のモチベーションを維持したり、分からないところをリアルタイムで質問して回答を得たりといったことをスムーズに行うことができます。
家に居ながら予備校に通うのと変わらない学習サービスを受けられるのは、「東進ハイスクール在宅受講コース」の最大のメリットと言えるでしょう。
料金例 | 入学金: 初年度のみ 3万3000円(税込) 受講料: 通期講座1講座 8万3000円(税込) ※テキスト代含む、模試費は別途 |
対応教科 | 英語、数学、国語、物理、化学、生物、地学、世界史、日本史、地理、 現代社会、政治経済、倫理、小論文 |
対応機器 | パソコン、タブレット、スマートフォン |
受講スタイル | 映像+テキスト+テスト |
受講可能時間 | 朝5時から深夜1時半まで |
特徴 | ・実力講師陣の授業を自宅で受けられる ・合格するために必要な東進の全コンテンツ(授業・確認テスト・講座修了判定テスト・高速マスター講座など)を活用できる最先端の教育システム「t-PODシステム」も利用可能 ・「本番レベル」の東進模試を自宅で受けられる ・学習進捗を定期的に電話で確認 ・「WEBグループミーティング」で全国の仲間たちと切磋琢磨可能(別途申込) ・ 「バックアップサービス」があり、 東進の授業・テキストなどについて、電話(フリーダイヤル)・FAXで自宅から気軽に質問できる |
体験授業 | ・講師紹介映像を視聴可能 |
東進ハイスクール在宅受講コースの口コミ
教室までわざわざ移動時間を使って行かなくても、東進ならではのハイレベルな授業を聞くことができるところが素晴らしいと思います。受験生には時間がないので、移動時間のロスを減らせて、また友達とうっかり話し込んでしまうこともなく自分のペースで集中して学習できますし、分からなかったところは何回でもリピートできるので理解が深まりました。分からなかった部分について質問できるサポートもちゃんとあって、色々と効率がよかったです。
自分のペースで授業を進められたところが一番よかったです。もう一度授業を見直したりできる動画視聴型の授業だったからこそ、理解し損ねてもわからないことをそのままにしておくということをしなくても済みました。
最初は、オンラインだったので本当に学力が身に付くのか心配でしたが、時間があれば気軽に分からないところを相談することができました。
Z会の教室 【大学受験】Z会の授業映像~ 考える力を養う教材に定評。難関校を狙うなら
ポイント
○通信教育で定評のあるZ会の教材を使って勉強できる
○難関大の対策講座をセットにした「最難関大合格シリーズ」などを提供
×難関校狙いの学生向け授業が中心で、中堅校狙いの学生には合わない
×料金はやや高め
東京大学や京都大学などの難関国立大学や、早稲田大学や慶應義塾大学をはじめとする難関私立大学を目指す人におすすめなのが「Z会の教室」の「【大学受験】Z会の授業映像」です。なお、2024年3月までは「Z会の映像」としてZ会の教室とは独立していました。
Z会は、骨があり本質的な考える力を養う教材で定評のある通信教育で有名です。こちらのZ会の授業映像でも、質の高い授業を受けられることはもちろん、Z会ならではの質の高い教材で学ぶことができます。
ただ、1つの授業動画の長さは30~60分前後かかるものが多く、比較的長め。スキマ時間での学習には向きませんが、じっくりと腰を据えて授業に臨みたいという人にはうってつけといえるでしょう。
Z会の映像授業には、授業が年間見放題になる通年講座や、夏休みや冬休み、春休みに利用できる季節講習などがあります。志望大学の対策講座があるのなら、Z会の教室は有力な選択肢の1つになるでしょう。
※下表は「Z会の映像」当時のものです。2024年以降、「Z会の教室」への移行に伴って変更が予想されますので詳しくはZ会にお問い合わせください。
料金例 | 受講料(高校3年生、大学受験生向け): 共通テスト対策(一括受講) 1講座1万8900円~2万6800円 東大・京大・医学科・一橋大・北大・東北大・名大・阪大・九大・早大文系・慶大文系セット 40~80万円前後 など |
対応教科 | 英語、数学、国語、物理、化学、生物、世界史、日本史、地理、小論文 |
対応機器 | パソコン、タブレット、スマートフォン |
受講スタイル | 映像+テキスト+テスト |
受講可能時間 | 24時間 |
特徴 | ・質と分かりやすさを両立したZ会の精鋭講師による授業 ・思考力・記述力が鍛えられるハイレベルな教材 ・自分のペースで時間を最大限に活用できる24時間配信 ・ユーザーサイト内の「マイ相談ルーム」から質問可能 (Z会受付から5日後までに回答 ※ 日曜・年末年始を除く) |
体験授業 | ・サンプル映像を視聴可能 |
Z会の映像 高校生・大学受験生の口コミ
問題のレベルが高く、大学の過去問をもとに作られた類題が多いため、対策には適切であった。添削課題の採点はとてもよく、アドバイスも多く書かれていて苦手克服につながった。金額は、対面の予備校に比べれば安く抑えられ自分のペースで受講できる人には向いていると感じた。自宅で受けることが可能なため自己管理ができる人には最適な選択肢だと思われる。不満だった点としては、採点から返却されるまである程度の時間が必要なため、すぐに復習するなどは不可能である。また、問題が難しすぎるときも何度かあり、自身にあったコース選択が重要である。
進研ゼミ高校講座 ~ 1日30分からの勉強で効率的に志望大学合格を目指せる
ポイント
○7段階の志望大学レベル別講座、毎月10題厳選の問題集で効率的に学習できる
○ 平日は1回30分からでOK。自分に合った効率的な学習スケジュールを提案してくれる
×基礎的な内容が多くなっており、難関校志望者は+αの対策を考えたい
所属している高校や志望大学に応じ、きめ細やかなニーズに応えてくれるのが「進研ゼミ高校講座」です。大学入学共通テスト対策や基礎固めに使える「大学受験Challenge」と科目別/志望大学レベル別の個別試験対策教材「合格への100題」を組み合わせて勉強していくスタイルになっています。
アプリをインストールして志望大学と受験科目を設定すれば、志望大学合格から逆算して、あなたに合った効率的な学習スケジュールを自動的に作成・提案してくれます。まとまった学習時間を取ることが難しくても、平日は1回30分からのわずかな時間で効率的に勉強を進めることができます。
土日の夕方からは、オンラインライブ授業を受講できます。分からないところがあったら、チャットで質問可能。ライブ配信の時間帯に受講できなくても、あとから見逃し配信で録画授業を視聴できるようになっています。
さらに進研ゼミでは、一人ひとりの苦手分野をAIが分析し、個別問題で実力UPが図れます。AI StLike(個別弱点攻略AIアプリ)が「自分自身」と「他のユーザー」の膨大な学習データをAIが解析することで、1レッスンあたり約2000億通りの学び方の中から、最も実力が伸びる学習ルートをAIが導いてくれます。
また分からない問題をスマホで撮って質問すれば、ほぼ翌日に丁寧な回答が返ってくるのも進研ゼミ高校講座の魅力です。
料金例 | 入会金: 0円 受講料(高校3年生向け): 合計1教科:月額9950円 合計2教科:月額1万890円 合計3教科:月額1万17300円 (卒業までの一括払いの場合) |
対応教科 | 英語、数学、国語、物理基礎、物理、化学基礎、化学、生物基礎、生物、地学基礎、日本史、世界史、地理、現代社会、政治経済、倫理 |
対応機器 | パソコン、タブレット、スマートフォン |
受講スタイル | 映像+テキスト+テスト |
受講可能時間 | 24時間 |
特徴 | ・単元別に通年で5教科約3000本の映像解説が見放題 ・効率的な学習スケジュールを提案 ・志望大学に向けての専用カリキュラム ・新入試対応の7段階レベル別カリキュラム ・24時間いつでもスマホで質問可能 (日・祝・年末年始を除く48時間以内で「ゼミ」教材への 質問に回答。1科目あたり1か月に3件まで) ・進路アドバイザーから合格戦略アドバイスを受けられる。志望大学に合格した大学生に相談できる「先輩ダイレクト」を利用できる |
体験授業 | ・無料体験教材・資料あり |
進研ゼミ高校講座の口コミ
自宅でも塾の帰りでもいつでもスマホがあればアプリを開いて予習復習ができたり、テスト対策によく出る問題などがある教材があるので、学生としてもとてもやりやすいように感じます。一人ではなかなか進まない勉強も、スマホでできることやアプリ内のカレンダーを使っていつまでにやるのかというのを明確にして取り組むことで計画的に勉強を進めることができていると思います。場所を選ばず自分のペースで自分のやりたいときにできて、しっかり身につくのが1番かと思います。
武田塾オンライン/生配信コース ~ 「授業をしない」独自路線の個別指導
ポイント
○独自路線の個別指導で低偏差値から難関校へ逆転合格の実績あり
○マンツーマン指導の「武田塾オンライン」と割安な「生配信コース」から選べる
×独自の教材なし。講師は大学生・大学院生が中心
×映像授業はなし。ネット電話・生配信などによる個別指導の時間も限られている
授業をせずに自学自習を徹底サポートするという独自路線を行く「武田塾」は、通常のサービスを家に居ながら受けることができる「武田塾オンライン」と、事前に出された宿題を解いておいて生配信でアドバイスを受けることができる「生配信コース」の2つのコースをオンラインで提供しています。
「武田塾オンライン」では、マンツーマンのリアルタイム指導を受けることができます。個別指導塾と同じような感覚で学ぶことができるでしょう。一方「生配信コース」では、参考書の使い方や、大学情報、毎週のペース配分や宿題を生配信で受講者全員分をチェックしていきます。コメントを用いて塾生同士で交流できるため、ライバルの存在も近くに感じることができるようです。
ただし、もともと武田塾は授業をせずに、自学自習によって学力を伸ばしてもらおうという方針です。「武田塾オンライン」の場合は1週間に確認テスト1時間と個別指導1時間、「生配信コース」の場合は毎週1回・水曜20時からの生配信とメールで、指導を受けられる時間は限られています。
料金例 | 入会金: 4万円(税抜) 受講料: 武田塾オンライン 月額4万~13万円前後 ※武田塾の通常料金と同料金 生配信コース 月額2万3980円(税込) |
対応機器 | パソコン |
受講スタイル | インターネット電話+テキスト(市販の参考書)+テスト+メール指導 |
特徴 | ・事前にカウンセリングを行い、一人一人の現在の成績と志望校に合わせて「個別カリキュラム」を作成 ・「個別カリキュラム」に合わせて毎日の勉強方法と勉強量を「宿題」として細かく管理 ・「宿題」を計画に基づいてしっかり行っているか、どのくらい定着しているかを毎回個別でテストしてチェック ・テストの結果、できなかった部分や分からなかった部分をできるようになるまで講師が個別に徹底指導 ・武田塾オンライン ではLINEで質問・面談が可能 ・生配信コースではコメントを用いて塾生同士の交流も可能 |
体験授業 | ・無料受験相談あり |
武田塾オンライン/生配信コースの口コミ
パソコンとインターネットがあれば、全国どこでも受講することができるというのが素晴らしいと思いました。自宅にいながら自学自習を徹底的に管理してくださいます。塾と言いますと付いていけなくなるとダメな印象があるのですが、武田塾につきましては授業がありませんので、自主性を伸ばしていくと言う点については本当にすごいなと思えるポイントでありました。
e点ネット塾 ~ キャンペーン利用で割安に。兄弟で使うとさらにお得
ポイント
○キャンペーン利用で入会金0円、月額3300円(税込)とお得に
○兄弟で同じコースを利用すれば、1人分の料金で受講可能
×難関校受験向けのコンテンツは乏しい
×「質問コーナー」などのサポートもあるが、モチベーション向上・維持の仕組みはない
中堅私立大学を志望校に考えている人におすすめなのが「e点ネット塾」です。
高校生コースでは、高校1~3年までの映像授業3000以上を見ることができます。次の授業や次の学年の予習、大学受験に向けた総復習をいつでもどこでも好きな時間にできるようになります。
しかし何よりの魅力は、兄弟何人で利用しても、同じコースなら料金は1人分という太っ腹な料金設定にあります。
また、入会金は2万円(税抜)となっていますが、頻繁に開催されるキャンペーンの期間中に入会すれば、入会金は無料になります。
その上、12カ月分一括前払いすると月額料金が最大半額になるキャンペーンを実施することもたびたびあります。よりリーズナブルな価格で「e点ネット塾」の授業を受けたいと考えている人は、ぜひキャンペーンを利用して申し込んでください。
料金例 | 入会金:2万円(キャンペーン中は0円) 受講料: 月額6000円(通常料金)/3300円(キャンペーン価格・12カ月前払い) |
対応教科 | 英語、数学、国語、物理、化学、生物、世界史、日本史、地理 |
対応機器 | パソコン、タブレット、スマートフォン |
受講スタイル | 映像+テキスト |
受講可能時間 | 24時間 |
特徴 | ・24時間いつでもどこでも、何度でも受けたい授業が受けられる ・兄弟で何人利用しても、同じコースなら料金は1人分 ・e点ネット塾のサポートセンターに無料で何度でも質問可能。講義映像だけでは理解できなかった内容については専任の担当スタッフがメールやFAXで回答 ・単元ごとに3段階のレベルのダウンロード問題集を用意 |
体験授業 | ・実際の講義を無料体験できるデモあり |
〈番外編〉スタディサプリ大学受験講座 ~ 塾・予備校と組み合わせて効果的に学習
ポイント
○月額2178円(税込)で一流講師陣の映像授業を受講可能
○「トップ」「ハイ」「スタンダード」の3レベルに分かれた映像授業をラインアップ
×講師陣の層が薄く、合う合わないが心配
×映像授業+テキストのみでサポートなし。サポートありのプランは月1万円ほどと割高に
リーズナブルな料金設定が魅力的なネット予備校といえば、「スタディサプリ」を思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。
月額2178円(税込)、12カ月一括払いなら月額あたり1815円(税込)になる「ベーシックコース」の他に、月額1万780円(税込)と割高になるものの担当コーチがサポートしてくれて月10問の科目質問ができる「合格特訓コース」もあります。
利用できる映像授業も、「トップレベル」「ハイレベル」「スタンダードレベル」から自分に合ったコースを選んで受けられるようになっていて、全教科をカバー。必要な映像授業が一通りそろっています。
あえて難点をあげるなら、講師陣の層が薄いことでしょうか。授業の質自体は高水準ですが、各科目を担当する講師が1~3名程度。講師との相性によって、理解のしやすさが変わってくるかもしれません。
また、「塾と併用したい方」というページがスタディサプリ内に掲載されているように、塾・予備校と組み合わせて利用することで、さらに効果的に学習を進められるようになります。
料金例 | 入会金:無料 受講料: ベーシックコース 月額2178円(税込) 合格特訓コース 月額1万780円(税込) |
対応教科 | 英語、数学、国語、物理、物理基礎、化学、化学基礎、生物、生物基礎、地学基礎、世界史、日本史、地理、現代社会、政治経済、倫理、小論文 |
対応機器 | パソコン、タブレット、スマートフォン |
受講スタイル | 映像+テキスト |
受講可能時間 | 24時間 |
特徴 | ・講師監修テキストを無料ダウンロードできる ・3つのレベルから理解度や学校の授業の難易度に合う講座を選べる ・合格特訓コースでは学習継続を現役難関大コーチがサポート ・合格特訓コースでは月10問まで質問可能 |
体験授業 | ・14日間無料体験あり |
スタディサプリ大学受験講座の口コミ
コロナウイルスが蔓延して塾が全てzoomになったため、勉強の効果が落ち、退塾後に利用しました。理系のためとった講座は少ないのですが苦手科目だけ繰り返し学べ金額もかなり安くなり、こんなことなら中学から利用すればよかったと思いました。中学から大学まで一貫教育を受けるのであれば、学校のフォローもあるので添削指導がなくても十分だと思います。
担当講師は大手予備校で指導してきた人が大半であったが、本気で受験生を一発合格させたいという気持ちがあまり伝わってこなかったという点が残念に思いました。手軽に利用できるメリットがあるオンライン予備校ですが、学習者の進捗状況をダイレクトに把握することが難しい環境であるため、細かな答案の添削が杜撰であるなど、まだまだ課題が多く山積していると感じました。今後は少人数制かつ双方向で質疑応答ができる仕組みを確立してほしいものです。
満足した点:オンライン授業の種類が充実していた。金額も安くお手頃だった。
不満な点:同じ科目でも講師によって当たりハズレが大きかった(例えば関先生とそれ以外の先生など)。分かりにくい解説は繰り返し視聴し、参考書で調べて理解したが、それなら最初から参考書を使用すればよいと感じた。記述・論述対策は手薄なので、他のサービスを頼らなければならないのも不便だった(同じ指導者から指導を受けたい)。各難関大学向けの動画は過去問を一部解説するくらいで、それだけでは到底不十分だった。
ネット予備校の種類が分かったところで、大学受験用の塾・予備校の選び方、比較方法についての記事もご覧ください。
まとめ
場所や時間を問わず、質の高い授業を受けることができるネット予備校は、忙しい大学受験生や地方に住む大学受験生におすすめの学習サービスです。
今回ご紹介したネット予備校のメリット・デメリット、選び方や大学受験におすすめのネット予備校5選+αを参考に、志望校合格にふさわしいネット予備校を選んでください。