千葉大学、環境ISO学生委員の54人に学内資格「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」を授与

千葉大学は2021年3月15日、ISO14001の運用に関する学内資格「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」の資格認定証の授与式を開催した。2020年度は、大学の環境マネジメントシステムの運用に貢献した「環境ISO学生委員会」の3年生54人に認定証を授与したという。

ISO 14001は、環境マネジメントシステムに関する国際規格だ。千葉大学では、環境・エネルギーマネジメントシステム(EMS)の構築と運用を、教職員の指導のもとで実務教育の機会として学生が主体となって遂行。その活動が授業の単位として認定されたり、資格が授与されたりする仕組みとなっている。

千葉大学で開講されるEMS関連の授業は、「EMS実習1」「EMS実習2」「EMS実習3」の3科目だ。それぞれ順に1〜3年次に開講され、各2単位となる。

EMS実習1では、EMSの理解や仕事の進め方、内部監査などのノウハウを習得するとともに、環境ISO学生委員会の班活動やイベントの手伝いに参加する。

EMS実習2では、EMS実習1の修得者が班長となり、数人~10人程度の班員をけん引し、さまざまな活動・業務を担う。また、EMSの根幹に関わる「基礎研修講師」「内部監査員」「外部審査の議事録作成」などの実務を担当する。

EMS実習3では、外部の団体や自治体、企業のEMS関連部署などで5日間インターンシップを実施する。

一方、千葉大学では、環境ISO学生委員会という学生団体が組織されており、毎年1〜3年生まで約200人が所属し、大学のEMSの運営を担っている。千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士の資格は、EMS実習2習得後にこの組織に所属し1年間活動した学生に贈られる。

千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士は、就職活動のエントリーシート(ES)や履歴書にも記載できる。千葉大学は、2005〜2020年度までの16年間で560人が同資格を取得したとしている。

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「千葉大学環境エネルギーマネジメント実務士」を16年間で560名輩出 2020年度は学生54名に資格を認定