【京都府立医科大学】2025年度一般選抜で採点ミス|2名を追加合格へ

2025年6月13日、京都府立医科大学は医学部医学科の一般選抜(前期日程)にて、英語の採点ミスがあったことを発表した。

小説を素材とした問題II(11)の解答例について、学外から「誤りではないか」との指摘があったのがきっかけで、同問題の英語II(1)~(12)における採点状況を確認したところ、「記述式」に関して採点基準にばらつきがあり、正確に採点できていなかったことが判明した。

その後、医学部医学科の全受験者を対象に再採点を実施し、2名を追加で合格となった。大学側は該当者に謝罪したうえで、個別に合格通知書を送付した。入学希望者に対しては本人の意向を最優先とした対応をするとともに、不利益が生じないようサポートを実施するとしている。

通常では採点のばらつきや採点誤りがないよう、複数人による点検を行っているが、当該記述式問題については解答例と異なる表現に対する十分な評価がなされず、複数人によるチェック体制も機能していなかった。

大学は再発防止のために「再発防止対策検討委員会」を設置し、採点体制や教職員の確認フローを強化するとしている。同大学の橋本直哉副学長は、記者会見で「受験生、家族、関係者のみなさまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを心より深くおわび申し上げます」と陳謝した。

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【報道発表】令和7年度京都府立医科大学一般選抜(前期日程)の英語における採点の誤りについて

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