大学入学共通テスト、8割以上の大学が記述式問題の出題に否定的な見方を示す

文部科学省は2020年10月27日、「大学入学者選抜における英語4技能評価及び記述式問題の実態調査の結果」を公表した。それによると、大学入学共通テストで記述式問題を出題することに、84%の大学が否定的であるという。

同省は2020年7月14日~9月14日にかけて、学習募集停止の大学を除いた国立、公立、私立の計771大学を対象に調査を実施。699大学、2222学部から回答を得た。

同調査によると、大学入学共通テストで記述式問題を出題すべきかという質問に対して、「とてもそう思う」「そう思う」と肯定的に回答した大学はわずか15%にとどまり、84%の大学は否定的であることが明らかになった。国公私立別に見ると、肯定的な回答をしたのは国立大学で6%、公立大学で12.6%、私立大学で17.3%となり、特に国立大学で否定的な意見が多いことが分かる。

また、個別入試(一般選抜)で記述式問題を充実すべきかという問いに対しては、58.8%の大学が「とてもそう思う」「そう思う」と回答。「あまりそう思わない」「そう思わない」という大学は40.3%であった。国公私立別にみると、肯定的な回答をしたのは国立大学で77.6%、公立大学で78.9%、私立大学で52.4%となり、特に私立大学で否定的な意見が多いことが分かった。

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大学入学者選抜における英語4技能評価及び記述式問題の実態調査の結果