京都府立大学は2023年7月20日、現行の文学部、公共政策学部、生命環境科学研究科の3学部を、2024年度から文学部、公共政策学部、農学食科学部、生命理工情報学部、環境科学部の5学部へと再編すると発表した。
同大学は、少子化による18歳人口の減少が続く一方、新型コロナウイルスの感染拡大を契機に、大学に求められる機能と役割は大きく変化したとして、規模の小さな総合大学として分野を限定しつつも、時代が求める要請を踏まえて3学部から5学部へと発展させる学部・学科再編を行うとしている。
具体的には生命環境科学研究科を農学食科学部、生命理工情報学部、環境科学部の3学部に再編。農学食科学部には農学生命科学科、栄養科学科、和食文化科学科の3学科を設ける予定で、農学から食と健康、食文化まで扱う。
生命理工情報学部は生命科学科、理工情報学科の2学科の予定で、生命科学科では生命について分子レベルで研究。理工情報学科ではAI・データサイエンスのスペシャリストを育成する。また、環境科学部は森林科学科と環境デザイン学科を設ける予定で、森林をはじめとする環境保全や森林資源の有効活用、豊かな生活環境などを学べる。
同大学は、2022年4月にソフトバンクと、5Gなどの先端技術を活用したSociety5.0の実現に向けて研究などに取り組むとした包括連携協定を締結。下鴨キャンパスにおけるプライベート5G環境の整備に取り組んでいる。学部再編後も大学DXをより一層推進するため、外部と連携しながら、学生や教職員、卒業生向けのプラットフォームを充実させるなどの取り組みを進めていく。