東京都は私立高校等に在学する生徒を対象に、所得制限なしで授業料を支援する制度の申請を開始する。申請期間は7月1日より、オンラインにて申請を受け付ける。
同制度は、国の就学支援金または臨時支援金、東京都の授業料軽減助成金を組み合わせたものを指す。前者の所得制限の一部を撤廃し、さらに東京都の支援を組み合わせることで、都内私立高校の平均授業料相当額を上限に授業料を支援する。
助成額は、全日制・定時制課程で年額49万円、通信制課程で年額27万6,000円を上限とする。2025年度からは国の制度でも所得制限の一部が撤廃され、世帯年収の金額にかかわらず授業料を支援する予定だ。
ただし、国と都で制度が異なるため、助成を受けるには国と都の制度それぞれに申請が必要になる。国の就学支援金等は7月1日から学校の指定日まで、都の授業料軽減助成金は7月1日から31日までを申請期間とする。(通信制は10月ごろを予定)
また、生活保護世帯や住民税非課税世帯に対し、授業料以外の費用を助成する「奨学給付金」も用意している。世帯の状況に応じ、年額10,420円〜152,000円を支給予定だ。
いずれの助成金も、申請はすべてオンラインで受け付ける。同制度の詳細は、6月下旬に各学校を通じて案内される予定だ。
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所得制限なく私立高校等の授業料支援が受けられます 7月1日からオンラインで申請開始