明治大学の「現代マンガ図書館」が2021年3月19日、東京都新宿区から駿河台キャンパス（東京都千代田区）への移転を完了し、リニューアルオープン（一般公開）した。
現代マンガ図書館は、国内最大級の漫画専門図書館だ。設立者の故・内記稔夫氏が50年以上にわたり収集した漫画の単行本や雑誌などを収蔵している。特に昭和30年代に発行された貸本漫画の蔵書が充実しており、漫画史上重要な漫画家のデビュー作や初期の作品を読むことができる。
今回のリニューアルに伴い、明治大学のもう一つの漫画専門図書館「米沢嘉博記念図書館」とカウンターサービスや閲覧室を一体化。これにより、現代マンガ図書館の蔵書約27万冊、米沢嘉博記念図書館の蔵書約14万冊を複合的に閲覧できるようになり、調査研究から作品探訪までのあらゆる用途でサービスが利用しやすくなった。
また明治大学は、現代マンガ図書館のリニューアルオープンを記念して、企画展「現代マンガ図書館資料から生まれた書籍たち展」を、2021年3月19日～5月30日にかけて開催する。同館の資料を使って生まれた書籍と、その誕生に役立った資料を紹介するという。