算数・数学の実用的な技能を測る実用数学技能検定「数検」を実施・運営している公益財団法人日本数学検定協会は2022年8月4日、「数検取得者の入試における活用状況調査」の結果を公表した。それによると、 531校の大学・短期大学・専門学校が、入試において数検取得者を優遇・評価していることが明らかになった。
同協会は、2022年4月から5月にかけて、全国の大学・短期大学・専門学校・高等専門学校・高等学校・中学校を対象に調査を実施。数検の入試における活用措置の有無や、優遇・活用の内容、単位認定の内容を調べた。
同調査の結果によると、入試において数検の取得を優遇・活用する大学・短期大学・専門学校は531校。1999年4月以降に数検2級以上を取得した場合、文部科学省が行う「高等学校卒業程度認定試験」の必須科目「数学」が免除されることになって以来、数検取得者を推薦入試などで活用している大学・短期大学が年々増加しているという。
また、一定の階級の数検の取得者に対して特定の科目の単位認定制度を設けている大学は12校だった。
同協会によると、文部科学省による「技能審査で得た資格や点数を取得単位として認定する際のガイドライン」の通知に従い、検定取得者を単位認定する学校が増加傾向にあるという。
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