日本一の研究機関は東大かOISTか――Nature Index、2019年ランキングを発表

総合科学ジャーナル「Nature」の出版社などを傘下に持つSpringer Natureが2019年6月、論文に対する評価で世界の研究機関を格付けした「Nature Index」の年間ランキングを公開した。日本の研究機関で、トップの評価をされたのは東京大学。全体で9位、教育機関に限ると5位にランクインした。

全体ランキングの上位に入った日本の大学を見ると、京都大学(32位)、大阪大学(68位)、東北大学(70位)、理化学研究所(73位)、名古屋大学(93位)、東京工業大学(97位)、北海道大学(116位)、九州大学(167位)、物質・材料研究機構(221位)、産業技術総合研究所(231位)、慶應義塾大学(273位)となっている。

このランキングは2018年1~12月に、主要な科学ジャーナル82誌に掲載された論文数と、論文に対する研究機関の貢献度を基にランク付けしたものだ。ただ、この評価方法では、規模の大きな研究機関が高い評価を受けやすくなる。そこでNature Indexは、今回の年間ランキングから「正規化ランキング」を初めて掲載。自然科学分野の論文の総数に占める質の高い論文の割合で評価することで、規模は小さくとも質の高い研究成果を出している機関を見出せるようにした。

正規化ランキングでは、日本で一番高い評価を受けた教育機関は世界9位にランク付けされた沖縄科学技術大学院大学(OIST)。通常のランキングでは430位だった。

正規化ランキングで上位だった日本の機関は、東京大学(40位)、京都大学(60位)、大阪大学(93位)、名古屋大学(95位)だった。

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[関連リンク]

OISTが世界の研究機関ランキングで日本一に ー Nature Index正規化ランキング
Nature Index 2019 Annual Tables