東大入試で、理二志願者が過去20年で最多に 2023年度出願状況

代々木ゼミナールなどを運営するSAPIX YOZEMI GROUPによる東大受験情報サイト「東大研究室」は2023年2月21日、東京大学一般選抜の志願状況を発表した。2023年度東大入試の志願者数は9306人で、2022年度に比べ201人減少。2022年度は18年度以降続いていた減少傾向に歯止めがかかったが、2023年度は再び減少に転じた。

同サイトの分析によると、前年度に大きく下がった共通テストの平均点が2023年度はやや回復したものの、前年ほど強気に出願する受験生は多くなかったとみられる。平均点が上昇した分、第1段階選抜合格ラインも上昇すると判断して、出願を控えた層も一定数いたとも考えられる。

科類別にみると、志願者が増加したのは文二と理二で、その他の科類は横ばい、もしくは微減となった。文科の志願者は前年比96.9%、理科は98.5%。文科全体の志願者数は過去20年で2021年度に次いで2番目に少なくなった。

文科の倍率は文一が3.08倍、文二が3.12倍、文三が3.02倍。文三の倍率は、過去20年で15年度に次ぐ低い倍率となり、第1段階選抜は見送られた。文科の最高倍率が3.12倍なのは、過去20年でもっとも低い結果だった。

理科の倍率を見ると、過去20年で最多の志願者数となった理二は4.31倍。理三が4.33倍となった。理一は2.56倍で、過去20年で2013年度に次いで低い倍率だった。同サイトは、理二の志願者増について「2015年度以降、理科の中では合格最低点が最も低い状態が続いていることや、共通テストの化学と生物で得点調整による加点が行われたことなどが理由ではないか」としている。

東大理二の志願者増加について見た。理系に強い予備校の選び方や理系有名大学を例に挙げた対策方法等を紹介した記事も参考にしていただきたい。

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Y-SAPIX 東大研究室「2023東大入試状況」

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