日本女子大学は2023年6月22日、翌年度開設に向けて準備を進めている「建築デザイン学部(仮称)」と大学院の「建築デザイン研究科(仮称)」の特別招聘教員として、東利恵氏、隈研吾氏、妹島和世氏の建築家3人が就任すると発表した。
建築デザイン学部(仮称)は、家政学部住居学科を母体として設立される。「利用者や居住者の立場から考える」をよりどころにしながら、居住・建築・都市など人々の生活を包含する「環境」を理解してデザインできる専門性の高い人材の育成を目指す。
また、大学院に設置される建築デザイン研究科(仮称)は、研究室ごとに実験や実社会でのプロジェクトに取り組み、研究力や実践力を伸ばしていく。
就任予定の3人のうち、東氏と妹島氏は同大家政学部住居学科の卒業。東氏は、星野リゾートなど数多くのプロジェクトを世界で手掛けている。妹島氏は建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞の受賞経験があり、同大学キャンパス再整備のグランドデザインを手掛けた。
隈氏は木材をふんだんに使った日本的な建築で知られる日本を代表する建築家の1人。2021年の東京オリンピックのメインスタジアムとなった国立競技場を設計したことでも知られる。
特別招聘教員の就任について、隈氏は「新しい建築デザイン学部を、新しい時代、新しい生活をリードする拠点として世界に向けて発信したい」とコメントした。