成蹊大学は2023年11月20日、学生がよりアクティブにICTを活用して学習できる環境を整備するため、ほぼ全ての教室の視聴覚設備を全面リニューアルしたと発表した。学生をはじめ学内関係者であれば、誰でも視聴覚設備を起動・操作できるようになり、大学は「教室の視聴覚設備を学生に開放するのは国内の大学の中でも先進的な取り組みだ」としている。
今回のリニューアルでは、一部の演習室を除く全教室の設備を一括更新し、機器や操作方法を統一。全教室にWeb会議システム対応の音声ケーブルを設置するとともに、一部の大教室に自動追尾カメラ、収録機器を設置し、双方向型の遠隔授業の実施を容易にした。また、Apple TVとMiracastワイヤレスディスプレイアダプターを導入し、教室のどこからでも端末の画面を無線投影できるようにもした。
こうしたAV機器は、利用者が自分のスマートフォンなどを使って二次元コードを読み込めば、学生を始め、学内関係者であれば誰でも起動・操作できる。これによって、学生もICT機器を使った自主学習や課外活動が可能になる。
大学内では「学生が自主的にプレゼン発表の準備をするようになった」といった声が上がるなど、学生や教員からも好評だという。また、11月には学内に防音スタジオを整備し、教員だけでなく学生も自由に動画を制作・配信できるようにするなど、ICT活用の環境整備を進めており、大学は「今後も、継続して学生の自主的な学びを促進する環境の整備を進めていく」としている。
[関連リンク]
成蹊大学が教室の視聴覚設備を全面リニューアル ~ 学生にも開放し、新しい学びのスタイルを創出する ~