JR西日本は2023年11月30日、同年12月15日に、八尾駅や奈良駅など4駅で受験生や保護者らに合格祈願の「滑り止めの砂」をプレゼントすると発表した。JR関西本線を利用している受験生を応援しようと2012年から毎年行われている企画で、今年で11回目となる。
「滑り止めの砂」は列車が勾配のある線路を走行するとき、車輪が空回りしないように線路に撒くもので、近畿圏では一部の列車に搭載されている。同社では、関西本線の現業機関で働く若手社員が2012年、「受験で滑らないように」と験担ぎの滑り止めの砂を配布する「受験生応援プロジェクト」の企画を発案した。
「滑り止めの砂」は奈良市内の神社で合格祈願の祈祷を受けており、社員が心をこめて一つずつ袋に封入したものを、駅の利用者らに手渡しでプレゼントしている。途中、新型コロナで直接手渡しできない年もあったが、それ以外は毎年、手渡しを続けている。
12月15日に配布が行われるのは、八尾駅、王寺駅、奈良駅、伊賀上野駅の4駅。伊賀上野駅を除く3駅は500セット、伊賀上野駅では50セットを用意する。午後3時から午後8時まで（伊賀上野駅は午後7時まで）改札付近で配布されるが、無くなり次第終了する。