東北大学、「トヨタ自動車東日本×東北大学環境融和ものづくり共創研究所」を設置

東北大学は2022年3月31日、トヨタ自動車東日本との強固な産学連携体制のもと、同年4月1日に「トヨタ自動車東日本×東北大学環境融和ものづくり共創研究所」を設置することを発表した。東北の資源・エネルギーの活用による、持続的で柔軟なものづくり技術の実現を目的としている。

東北大学とトヨタ自動車東日本は、2012年から2017年まで震災復興に向けて実施された、文部科学省・復興庁による「東北発 素材技術先導プロジェクト」に共同参画。機械のエネルギー効率、信頼性、耐久性などに直結する機械の作動部分で発生する摩擦や摩耗などの現象を対象とする、表面と接触面における科学技術「トライボロジー」に関わる研究を通じて相互連携を図ってきた。

2019年には、共同研究講座「先端自動車トライボロジー材料研究」を設立。自動車の省エネルギーに寄与する材料研究を進めるとともに、より効率的なものづくり技術を目指し、ロボティクス分野での連携を行ってきた。

今回設置する共創研究所は、大学内に企業との連携拠点を設けるとともに、大学の教員や知見、設備などに対する部局横断的なアクセスを可能とすることで、共同研究の企画・推進、人材育成、および大学発ベンチャーとの連携をはじめとする多様な連携活動を促進する制度。産学にとどまらず、行政や地域とともに環境などの将来課題を考え、循環型ものづくりを行うために省エネルギーや共生ロボット、資源活用・資源循環についての研究を行う。また、研究成果をもとに、人や環境と調和したものづくり技術の社会実装を目指す。

同研究所の設置期間は、2022年4月から2025年3月までとなっている。

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東北大学とトヨタ自動車東日本の連携強化に向けた 『トヨタ自動車東日本×東北大学環境融和ものづくり共創研究所』 の設置について‐東北の資源・エネルギーの活用による持続的で柔軟なものづくりの実現‐