目指せ東北大学! 東北大合格に必要なことや東北大に強い塾・予備校を紹介

宮城県仙台市に位置する東北大学(以下、東北大)は、1907年に創立された国立の総合大学です。「研究第一」「門戸開放」「実学尊重」の三つを理念とした教育を実施しています。

教育充実度の高さで知られており、大学の教育力に注目した世界大学ランキング日本版2021では東京大学や京都大学を抑え、2年連続で1位を獲得しました。教育力が高く、教育リソース、教育充実度、教育成果、国際性の4分野全体で高い評価を得ています。

このように近年注目を集めている東北大ですが、実際の入試の難易度はどのくらいなのでしょうか。東北大に合格するために必要なことは何でしょうか。

本記事では、東北大入試の特徴や合格のために必要なポイントに加えて、東北大入試に強い予備校を紹介します。東北大志望の学生はぜひ参考にしてください。

東北大の入試の特徴と合格に必要なこと

それでは、東北大の入試の特徴と東北大合格のために必要なことを解説します。

難易度は標準的で難問は多くない

東北大の入試問題は、全体的に難問は少なく標準レベルです。とはいえ、東北大は難関大の一つであることに変わりなく、しかも東北地方以外から受験する学生も多い人気校なので競争率が高い傾向にあります。そのため、東北大の入試は付け焼刃では対処できません。まずは高校の授業内容をしっかりと理解し、基礎力を身に付けることが大切です。その上で演習を繰り返し、二次試験で必要な記述力・論述力を習得することを目指しましょう。

文系は要注意! 二次試験は国数英の3教科のみ

国公立大学の二次試験の試験科目は、文系の場合、国語・英語・地歴公民という大学が大半です。しかし、東北大の試験科目には地歴公民の試験はありません。国語・数学・英語の3科目のみです。そのため、文系であっても数学の力が必ず求められます。

中には数学に苦手意識のある人もいるかもしれませんが、数学でしっかり得点できるよう、まずは基礎力を身に付けましょう。その上で過去問で出題傾向をつかむなどして、東北大の数学に慣れるように練習を積む必要があります。

数学の採点が厳しい! 過去問での演習が必須

東北大の数学は基本的な問題から、計算力や応用力を問われる難しい問題まで幅広く出題されます。特に理系数学では多分野にわたる融合問題も多く、原理原則に対する基本的な理解と柔軟な思考力が求められていると言えます。

東北大数学の特徴として、証明の途中経過を省くと減点になるなど、採点が細かく厳しいことが挙げられます。そのため、条件や途中計算などを書き忘れることのないよう注意が必要です。過去問を解いて演習を重ね、点を落とさない解答が書けるよう訓練しましょう。

東北大に合格するためには塾・予備校通いが必要?

前述したように、東北大の入試は難易度としては標準的で、難問はあまり出題されないのが特徴です。だからといって、入試が簡単というわけではありません。まずは、高校レベルの内容を身につけ基礎を固め、次に演習問題に取り組み応用力を磨くなど、きちんとした対策をする必要があります。

大学入学共通テストだけでなく、二次試験の内容に沿った対策にも取り組むべきです。文系でも数学が必要とされているため、文理問わず数学の対策には力を入れましょう。

このように考えると、入試科目の基礎の習得や応用力の向上のほか、共通テスト対策や二次試験対策など、入試本番までに取り組むべきことはたくさんあります。時間があれば1日の勉強時間を増やすこともできますが、現実的に考えると勉強できる時間には限りがあるため、効率良く学習する必要があるでしょう。

限られた時間の中でどの科目も合格に達するレベルに仕上げなければならないので、うまくスケジュールを立てて勉強することが重要です。しかしだからと言って1人で黙々と勉強していると、孤独を感じてしまうなどのさまざまな事情でうまく学習が進められないことがあります。実力が身に付いているかが実感しにくく、モチベーションを保ちにくいのも問題です。

こうした事態に陥らないためにも、受験のプロがいる塾・予備校でサポートを受けながら勉強を進めるのがおすすめです。塾・予備校であれば、受験本番までのカリキュラムがしっかりと組まれているため、基礎固めから応用演習、そして共通テスト対策から二次試験対策まで漏れなくカバーできます。勉強面はもちろん、個人面談などを通して精神面でも支えてもらえるため、不安や孤独を感じにくいのも大きなメリットです。

東北大合格を目指す学生におすすめの塾・予備校は?

ここからは、東北大を目指す学生におすすめの塾・予備校を紹介します。 

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校は、毎年多くの学生を難関大学合格へ導いている大手予備校です。日本一の東大現役合格実績を誇り、2021年度は816人の現役生が東大に合格しています。

東進の特徴の一つは、志望校対策向けの「志望校別単元ジャンル演習講座」です。これは、東進が持つビッグデータと最新のAIを活用した日本初の学習システムになります。一人一人が取り組むべき単元・ジャンルと問題レベルを分析し、最適な問題を提案してもらえ効率的な演習ができます。

「過去問演習講座」にも東進は力を入れています。この講座では共通テストと二次試験のどちらの対策もできます。共通テスト対策では、前年度の共通テストの問題演習や東進の共通テスト対応模試などを組み合わせ、本番に強い実戦力と得点力を身に付けられます。二次試験対策では、最大10年分の徹底演習や受験のプロによる採点・添削、徹底した解説授業などで、東北大の入試傾向・特徴をつかむと同時に合格点を取るための実力を養います。

加えて、東北大志望者におすすめなのが「東北大本番レベル模試」です。年2回実施されている模試で、東北大入試と同じ出題形式、同じレベルの試験が受けられます。模試で実戦経験を積み、自身に不足している点を認識することで、さらなる学力向上が期待できます。

他にも、「難関国公立大英語」「受験数学Ⅰ・A/Ⅱ・B(難関)」「難関国立大対策現代文」といった講座で、東北大合格に必要な学力基盤をしっかりと固めることができます。

河合塾

河合塾は日本全国に校舎を持つ大手予備校です。難関大学への合格実績も高く、2020年度は638名の東北大合格者を輩出しています。河合塾のテキストは講師自らが作成したものであり、受験に必要なノウハウが体系的に学べると非常に人気があります。

河合塾で現役生が所属するのは、第一志望大学の現役合格を目指す「高校グリーンコース」です。同コースには、「ハイレベル国公立大英語」「ハイレベル数学ⅠAⅡB」「国公立大現代文論述」などがあり、東北大入試に対応できる応用力や得点力を身に付けられます。

浪人生は「大学受験科」で学びます。同科には志望校別にさまざまなコースがあり、東北大志望であれば「ハイレベル国公立大文系コース」や「ハイレベル国公立大理系コース」が最適です。難関国公立大合格に導く特別なカリキュラムで、合格に必要な力を習得できます。

代々木ゼミナール

「講師の代ゼミ」とも言われる代々木ゼミナールは、高い実力を持つプロ講師が多く在籍していることで知られています。対面授業や映像授業など、自分に合った受講スタイルを選べるのも大きな特徴です。

代々木ゼミナールには、現役生が学ぶコースとして「高校生コース」が設置されています。同コースには、東北大レベルの高度な学力を養うことを目的とした「高3特進英語」「高3特進理系数学」「高3特進現代文」があるほか、分野別の入試対策として「Super English〈読解・英作・文法・単語〉」や「フレッシュアップ古文〈基礎から応用まで〉」なども開講されています。

浪人生が所属するのは「大学受験科」です。同科では、志望校に合わせて希望のコースを選択し学習を進めます。東北大志望者であれば、「オリジナルカリキュラム[国公立理系]」や「オリジナルカリキュラム[国公立文系]」で学ぶのが良いでしょう。講師オリジナルの授業を1講座から受講できる「単科ゼミ」制度もあります。