宮城県仙台市に位置する東北大学(以下、東北大)は、1907年に創立された国立の総合大学です。「研究第一主義」「門戸開放」「実学尊重」の三つを理念とした教育を実施しています。
大学の教育力に注目した世界大学ランキング日本版2025では、東京大学や京都大学に次いで3位を獲得しました。「教育」「研究環境」「産業界」の3分野で特に高い評価を得ており、教育環境が充実していることで知られています。
本記事では、東北大入試の特徴に加えて、東北大入試に強い塾・予備校や選び方を紹介します。実際の入試の難易度や、合格するために取り組むべき課題についても解説しているため、東北大志望の学生はぜひ参考にしてください。
東北大学の偏差値と入試の特徴・対策

ここでは、東北大の入試の特徴と東北大合格のために必要なことを解説します。
東北大学の偏差値
大手予備校東進のデータによると、東北大の偏差値は次のとおりです。
| 学部 | 偏差値 |
| 文 | 65 |
| 法 | 65 |
| 教育 | 64 |
| 経済 | 64 |
| 医 | 61~69 |
| 理 | 66~67 |
| 工 | 66 |
| 薬 | 66 |
| 農 | 65 |
| 歯 | 64 |
入試倍率(2025年度)は、文学部人文社会学科が2.6倍、法学部が3.1倍など3倍前後の学部が多く見られました。ただし、経済学部の文系後期(17.9倍)、理学部の数学系(15.1倍)のように、学部によっては跳ね上がる場合もあります。
また、文学部の合格者の平均点は、共通テストが562.62/700.00点、個別学力が728.76/1300.00点、法学部の合格者の平均点は、共通テストが765.63/700.00点、個別学力が1158.05/1300.00点でした。
参考:【2026年度入試対応】東北大学 偏差値一覧・ランキング|大学案内|大学受験の予備校・塾 東進
難易度は標準的で難問は多くない
東北大の入試問題は、全体的に難問は少なく標準レベルです。とはいえ、東北大は難関大の一つであることに変わりなく、しかも東北地方以外から受験する学生も多い人気校なので競争率が高い傾向にあります。
そのため、東北大の入試は付け焼刃では対処できません。まずは高校の授業内容をしっかりと理解し、基礎力を身に付けることが大切です。そのうえで演習を繰り返し、二次試験で必要な記述力・論述力を習得することを目指しましょう。
文系は要注意!二次試験は国数英の3教科のみ
国公立大学の二次試験の試験科目は、文系の場合、国語・英語・数学・地歴公民から2~3科目という大学が大半です。
しかし、東北大の試験科目には地歴公民の試験はありません。国語・数学・英語の3科目のみとなるため、文系であっても数学の力が必ず求められます。
なかには数学に苦手意識のある人もいるかもしれませんが、数学でしっかり得点できるよう、まずは基礎力を身に付けましょう。そのうえで過去問を解き、出題傾向をつかむなどして、東北大の数学に慣れるように練習を積む必要があります。
数学の採点が厳しい!過去問での演習が必須
東北大の数学は、基本的な問題から計算力や応用力を問われる難しい問題まで幅広く出題されます。特に、理系数学では多分野にわたる融合問題も多く、原理原則に対する基本的な理解と柔軟な思考力が求められます。
また、証明の途中経過を省くと減点になるなど採点が細かく厳しいため、条件や途中計算などを書き忘れることのないよう注意が必要です。過去問を解いて演習を重ね、点を落とさない解答が書けるよう訓練しましょう。
東北大学に合格するために塾・予備校が必要な理由

前述したように、東北大の入試は難易度としては標準的で、難問はあまり出題されないのが特徴です。しかし、だからといって入試が簡単というわけではありません。
まずは、高校レベルの内容を身に付けて基礎を固め、次に演習問題に取り組み応用力を磨くなど、しっかりと対策をしましょう。
大学入学共通テストだけでなく、二次試験の内容に沿った対策にも取り組む必要があります。また、文系でも数学の試験があるため、文理問わず数学の対策も必要です。
このように、入試科目の基礎の習得や応用力の向上のほか、共通テスト対策や二次試験対策など、入試本番までに取り組むべきことはたくさんあります。
時間があれば1日の勉強時間を増やすこともできますが、現実的に考えると勉強できる時間には限りがあるため、効率良く学習を進めなければなりません。
限られた時間でどの科目も合格に達するレベルに仕上げるためには、うまくスケジュールを立てて勉強することが重要です。
しかし、一人で勉強していると、孤独を感じたり、実力が身に付いているかがわからず、モチベーションが保てなかったりするなど、思うように学習が進められないことも少なくありません。
こうした事態に陥らないためにも、受験のプロがいる塾・予備校でサポートを受けながら勉強を進めるのがおすすめです。塾・予備校であれば、受験本番までのカリキュラムがしっかりと組まれているため、共通テストから二次試験まで漏れなく対策できます。
勉強面はもちろん、個人面談などを通して精神面でも支えてもらえるため、不安や孤独を感じにくいのも大きなメリットです。
東北大学合格を目指す学生におすすめの塾・予備校9選

ここからは、東北大を目指す学生におすすめの塾・予備校を紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進ハイスクール・東進衛星予備校は、毎年多くの学生を難関大学合格へ導いている大手予備校です。日本一の東大現役合格実績を誇り、2025年度入試では815人の現役生が東大に合格しました。
志望校対策向けの「志望校別単元ジャンル演習講座」は、東進が持つビッグデータと最新のAIを活用した日本初の学習システムで、一人ひとりが取り組むべき単元と問題レベルを分析し、最適な問題を提案してくれます。
また、共通テストと二次試験のどちらの対策もできる「過去問演習講座」も見逃せません。共通テスト対策では、前年度の共通テストの問題演習や東進の共通テスト対応模試などを組み合わせ、本番に強い実戦力と得点力を身に付けられます。
二次試験対策では、最大10年分の演習や受験のプロによる採点・添削、徹底した解説授業などで、東北大の入試傾向・特徴をつかむと同時に合格点を取るための実力を養います。
加えて、東北大入試と同じ出題形式、同じレベルの試験が受けられる模試で、年2回実施されている「東北大本番レベル模試」もおすすめです。模試で実戦経験を積み、自身に不足している点を認識することで、さらなる学力向上が期待できるでしょう。
ほかにも、「難関国公立大英語」「受験数学Ⅰ・A/Ⅱ・B(難関)」「難関国立大対策現代文」といった講座で、東北大合格に必要な学力基盤をしっかりと固めることができます。
河合塾
河合塾は日本全国に校舎を持つ大手予備校です。河合塾ではテキストを講師自らが作成しており、受験に必要なノウハウが体系的に学べると非常に人気があります。難関大学への合格実績も高く、2025年度入試の東北大合格者は753名でした。
河合塾で現役生が所属するのは、第一志望大学の現役合格を目指す「高校グリーンコース」です。
なお、浪人生は「大学受験科」で学びます。同科には志望校別にさまざまなコースがあり、東北大志望であれば「東北大理系コース」や「東北大文系コース」が最適でしょう。
難関国公立大合格に導く特別なカリキュラムで、合格に必要な力を習得できます。
代々木ゼミナール
「講師の代ゼミ」ともいわれる代々木ゼミナールは、高い実力を持つプロ講師が多く在籍していることで知られています。対面授業や映像授業など、自分に合った受講スタイルを選べるのも大きな特徴です。
代々木ゼミナールには、現役生が学ぶコースとして「高校生コース」が設置されています。同コースでは、高度な学力を養うことを目的とした「高3特進英語」「高3特進理系数学」「高3特進現代文」が開講されており、東北大を目指す人にも最適でしょう。
また、分野別の入試対策として「Super English〈読解・英作・文法・単語〉」や「フレッシュアップ古文〈基礎から応用まで〉」などの講座もあります。
浪人生が所属する「大学受験科」では、志望校に合わせて希望のコースを選択し学習を進めます。
東北大志望者であれば、「オリジナルカリキュラム[国公立理系]」や「オリジナルカリキュラム[国公立文系]」で学ぶのがよいでしょう。講師オリジナルの授業を1講座から受講できる「単科ゼミ」制度もあります。
駿台予備学校
駿台予備学校は、難関大学や医学部志望者から高い支持を集めている予備校です。質の高い講師陣や教材、カリキュラムが整っており、東北大レベルの入試にも十分対応できる学習環境が用意されています。
授業は1コマ50分で構成されているため、集中力を保ちながら効率良く学習を進めたい人にも向いているでしょう。基礎の理解にとどまらず、二次試験を意識した応用力重視の指導も行なわれており、記述力や思考力を求められる入試にも対応しています。
また、クラス担任や進路アドバイザーによる進路サポート、個別質問ができる仕組みなど、学習を支える体制も充実しています。学力面だけでなく、受験全体を見据えたフォローを受けながら学びたい人におすすめの予備校です。
Z会の教室
Z会の教室では、通信教育で培った難関大学の入試指導のノウハウを活かし、少人数制の授業を行なっています。一人ひとりの理解度に目を配りながら、思考力や表現力、応用力を重視した指導が行なわれている点が特徴です。
Z会の教室は暗記に頼る学習ではなく、入試本番で使える本質的な学力を養うことを目指しています。難関大学の入試傾向を徹底的に分析したオリジナル教材に加え、添削指導が受けられる点も、理解を深めるうえで大きな強みといえるでしょう。
時間割を組む際は、講座を選んで自由にカスタマイズできるため、自分の学習状況に合わせた通い方ができます。オンライン授業やAI教材も活用でき、柔軟な学習スタイルを取り入れながら、着実に力を伸ばしていける環境が整っています。
四谷学院
四谷学院では、「55段階個別指導」と「科目別能力別授業」を組み合わせたダブル教育を行なっています。基礎の理解から難関大学レベルまで、段階的に実力を伸ばしていける仕組みが整っており、東北大の入試に必要な学力の土台づくりにも適しています。
自分の学力に合ったレベルから学習を始められるため、無理なく学習を進めやすい点も魅力です。授業は少人数制で不明点をすぐに質問しやすい環境のため、苦手分野を着実に克服し、モチベーションを保ちながら学習を続けられるでしょう。
また、個別カウンセリングや進路指導といったサポート体制も充実しています。学習面だけでなく、受験までの進め方に不安がある場合でも、相談しながら対策できる点が強みです。
進学プラザグループ
進学プラザグループは、宮城・山形・福島を中心に、全国で320教室を展開する地域密着型の総合学習塾です。長年にわたり地域の受験事情に向き合ってきた実績があり、地元ならではの情報や対策に強みを持っています。
東北大対策の実績が豊富で、2025年には94名の合格者を輩出しました。
指導では、生徒一人ひとりに寄り添う「めんどうみ主義」を徹底しており、きめ細かな学習サポートが行なわれています。共通テストや二次試験、一般入試だけでなく、AO・推薦入試にも幅広く対応している点も強みです。
必要に応じて1対1指導を選べるため、自分のペースに合わせて学習したい受験生にとっても安心でしょう。
能開センター
能開センターでは、学年や科目ごとに学習のポイントを明確にし、効率良く理解を深められる授業を行なっています。学ぶべきポイントを定めて指導を行なうため、学習の方向性に迷うことなく取り組めます。
授業ではこまめにテストが実施され、理解度を確認しながら学習を進めるため、理解が不十分なまま先に進むことを防ぎ、着実に力を積み上げていける点が特徴です。学習習慣の育成から丁寧に指導するため、勉強方法を模索している段階の人にも向いています。
大学受験への対応は「大学受験コース」に限られますが、難関大学志望者を対象とした講座が充実しており、目標に合わせた対策が可能です。
栄光ゼミナール(大学受験ナビオ)
栄光ゼミナールの大学受験ナビオでは、複数の学習形態から好みの形態を選択可能です。グループ指導、演習個別、個別指導、映像指導から、学習目的や状況に合わせて、自分に合った学習方法を選べます。
専任のナビゲーターが付き、学習プランの作成から進捗管理、入試情報の提供までサポートしている点が特徴です。何をどの順番で進めるべきか、ロードマップを示してもらえることは、受験生にとって大きな安心材料といえるでしょう。
志望校に特化した少人数制のグループ指導では、難関大学入試に必要な思考力や記述力を効率的に鍛えられます。さらに、自習室「i-cot(アイコット)」をはじめ、質問や相談がしやすい環境も整っており、日々の学習を支える体制が充実しています。
東北大学受験のための塾・予備校選びのポイント

塾・予備校を選ぶ際は、学部ごとの出題傾向や求められる力を踏まえ、自分に合ったカリキュラムや環境で学べるかどうかが重要です。
ここからは、東北大受験を見据えて塾や予備校を選ぶ際に、特に意識しておきたいポイントを整理します。
指導方法や雰囲気が自分と合っているか
どれほど内容が充実している塾でも、指導方法や雰囲気が自分の性格や学習スタイル合っていなければ、学習を継続することは難しくなります。
例えば、人前でなかなか発言や質問ができない人は、集団授業よりも個別指導を選択することで、不明点を解消しやすくなるかもしれません。
集団指導の場合は、少数制か大人数制かを確認しておくとよいでしょう。また、講師のみが話すスタイルか生徒同士も発言するスタイルかなど、授業の進め方も併せて確認しておくと安心です。
自分に合った学習環境かどうかを判断するために有効なのが、無料体験授業への参加です。実際の授業を受けることで、説明のわかりやすさや教室の雰囲気、自分との相性を具体的に確かめられます。
東北大学に特化したカリキュラムなどがあるか
東北大の入試は、学部ごとに出題傾向が大きく異なります。そのため、大学全体はもちろん、学部ごとの特徴を十分に研究し、指導に反映させている塾・予備校かどうかもポイントです。
文系・理系それぞれの出題特性を踏まえ、科目ごとに最適な学習内容や参考書ルートが用意されているかを確認しましょう。やみくもに学習を進めるのではなく、必要な力を効率良く伸ばせるカリキュラムで指導を行なっているかどうかが大切です。
また、東北大の合格者データや最新の入試傾向をもとに、授業やカリキュラムが設計されているかも確認しておきましょう。
二次試験までしっかりカバーしているか
東北大の入試は二次試験の配点比率が高く、合否を大きく左右します。そのため、共通テスト対策だけでなく、二次試験対策に力を入れている塾を選ぶことが欠かせません。
二次試験は全問記述式で行なわれるため、単に理解できている状態ではなく、論理的にアウトプットできる状態を目指す必要があります。問題を解く過程だけでなく答案の作成方法も含め、ロジカルな考え方を鍛える指導を実践している塾・予備校を選びましょう。
併せて、添削指導の充実度も重要なポイントです。答えの正誤だけでなく、考え方や表現の仕方まで丁寧にフィードバックしてもらえる環境であれば、記述力を着実に伸ばしていけます。
東北大学に対応した進捗管理体制が整っているか
塾・予備校選びの際は、東北大合格という目的を見据え、逆算していつまでに何を終えているべきか、学習のスケジュールが明確に示されているかどうかを確認しましょう。
学習管理システムが整っており、毎日取り組むべき内容や学習量を具体的に示してもらえる塾・予備校は、学習を進めやすい環境といえます。この点があいまいだと学習の優先順位を誤りやすくなり、十分な対策ができないまま入試に臨むことになってしまいます。
特に、共通テストと二次試験の両方を見据えた計画的な進捗管理が行なわれているかどうかが、重要な判断ポイントです。
個別フォローや進路相談などサポート体制が充実しているか
東北大の入試問題は、問題文が長く、内容を理解するまでに時間がかかる傾向があるため、スピーディに適切な判断をしていくことに慣れなくてはなりません。そのためには、受験対策で生じた疑問点をそのままにせず、早い段階で解消できる環境が求められます。
授業時間外でも自分に合った方法で質問でき、回答までのスピードが速い塾であれば、学習が停滞しにくくなります。
加えて、日々の進捗管理や進路相談、モチベーションが下がった際のフォローなど、サポート体制の充実度も確認しておきたいポイントです。
まとめ
東北大入試は、標準的な難易度でありながら二次試験の配点が高く、記述力や思考力が合否を左右します。そのため、入試の特徴を正しく理解し、自分に合った塾・予備校を選ぶことが合格への近道になります。
塾・予備校選びで特に重視したいのは、東北大に特化したカリキュラムがあるか、二次試験まで見据えた指導や進捗管理が行なわれているかという点です。併せて、質問や進路相談などのサポート体制が整っているかも確認しましょう。
学習環境は努力の質にも大きく影響します。この記事を参考に、自分にとって最適な塾・予備校を見つけ、東北大合格に向けた一歩を着実に踏み出してください。