高校生の3人に1人が非効率な学習時間「学習ロス」を実感 スタディカルテ調査

医学部・東大・難関大専門のオンライン個別指導塾「スタディカルテLab」を運営するスタディカルテは、高校生の3人に2人が、授業や宿題などで「学習ロス」を感じていることがわかったと発表した。「学習ロス」とは学習の無駄が生じている非効率な時間のことで、同社は、受験に向けて学習環境の工夫も必要だとしている。

同社は「理解していないまま、授業が次に進んでしまう」「既に理解しているのに授業を受けなければならない」などの授業内容のミスマッチや「よくわからないまま解答を写している」「自分に合っているのかわからないまま問題集を進めている」といった非効率な宿題・自学自習、「塾に通うための移動時間」など学習の無駄が生じている非効率な時間のことを「学習ロス」と名付けた。

こうした学習ロスを、高校生がどの程度実感しているのか、インターネットを通じてアンケートを行ったところ、高校1年生から3年生まで220件の回答があった。

アンケート結果によると、学習ロスについて「とても感じている」と答えた生徒は21.4%で、「どちらかというと感じている」の45.0%を合わせると66.4%に達した。「学習ロスを感じている」という生徒に、どのような場面で感じているのかを聞いたところ、「授業中」が44.5%、「授業時間外」が39.7%、「志望校対策」が11.7%となった。

同社は授業中の学習ロスについて「指導者が全員に対して解説し、生徒が板書を写しながら聞く」という従来の集団授業のスタイルでは、どうしても生徒全員を個別にフォローすることが難しい」と指摘。「板書を写すことに必死で内容の理解が疎かになってしまう」「すでに理解している内容も講義を聞かなければならず退屈に感じてしまう」などの学習ロスが生じやすいとしている。

また、授業時間外では「宿題を、よくわからないまま解答を写している」「自分に合っているかわからないまま参考書・問題集を使っている」という状態では、努力が空回りすることもあり、学力はなかなか身につかないとしている。志望校対策でも「出題傾向に沿った学習に取り組めているか」が合否を分けることがあり、間違った学習の優先順位によって発生する学習ロスに注意が必要だと呼びかけている。

こうした学習ロスに気付いたら、学習環境や習慣を見直すことが必要で、同社は塾などの専門家に相談するようアドバイスしている。

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