高校生の塾・予備校の選び方のポイント!おすすめの教室・予備校選びの注意点を解説

高校に入学し、「求められる学習レベルがグンと上がって驚いた」「今の調子で大学受験を乗り切れるか不安」という人は多いでしょう。

そうした人のなかには、勉強のやり方を見直すために「通信教育を受けようか」「塾・予備校に通ってみようか」などと考える人もいるかもしれませんね。

こちらの記事では、そんな高校生のために、塾・予備校選びのコツを紹介します。自分に合った塾・予備校と出会えれば、きっと一人で勉強するよりも効率的に学校の成績を伸ばすことができ、大学受験突破への道も拓けてくるはずです。

今回は以下の2点についてと、高校生におすすめの塾・予備校を紹介します。

  • 高校生は塾・予備校に通うべきか
  • 高校生の塾・予備校選びのポイント

 塾・予備校に通うべきか悩んでいる人はもちろん、どの塾・予備校を選べばいいのかわからずに困っている人も、ぜひ参考にしてください。

高校生は塾・予備校に通ったほうが良い?

中学時代、高校受験のために塾に通った人はたくさんいると思います。高校生になった今はどうでしょう。塾に通ったほうが良いのでしょうか?

高校入学後、塾に通っているか周囲の友人に尋ねてみると、「通っていない」と答える人がほとんどかもしれません。また、学校の先生に「塾に通わなくても、学校で頑張れば十分」と言われた人もいるでしょう。

実際、塾・予備校に通う高校生は全体の3割ほどであるというデータがあります。

一方で、難関大学合格者の8割近くが塾・予備校に通っていたというデータもあります。やはり、難関大学に合格するためには、学校以外のサポートがあったほうが有利のようです。

このことを考えれば、難関大学の合格を目指す人はもちろん、大学受験で良い成績を残したいと考えている人は、塾・予備校に通うのが得策といえるでしょう。

高校生は塾・予備校にいつから通うべき?

高校生が塾や予備校に通うなら、いつ頃から通えば良いのでしょうか。

難関大学の合格を目的に塾や予備校を活用する場合、受験前に慌てて塾や予備校に駆け込むよりも、高校入学直後から塾・予備校に通うのがおすすめです。

大学受験では高校受験よりも多くの科目の実力を問われます。学習範囲も広く、すべての範囲を網羅し、さらに応用力を鍛えるには長い学習期間が必要です。

できるだけ早く塾・予備校に通い始めれば、大学受験まで余裕を持って勉強に取り組めるでしょう。

また、受験先が決まっていない場合も、早めの受験対策がおすすめです。なかには1~2科目で受験できる大学もありますが、早めに対策をしておくことで受験科目が多い進学先にも対応でき、選択肢が広がります。

さらに、塾や予備校は学習習慣を身に付けるうえでも効果的です。高校受験対策で身に付いた学習習慣を維持するという意味でも、継続的に塾や予備校に通うほうがよいでしょう。

高校生が予備校に通う5つのメリット

そもそも、高校生が予備校に通うメリットとは、どのようなものがあるのでしょうか。

事前に具体的な特徴を知っておけば、これから予備校に通うかどうかの判断に役立つでしょう。以下では、予備校に通う5つのメリットについて紹介します。

最新の大学入試情報がそろっている

塾や予備校に通う最大のメリットは、塾・予備校が持つ情報量の多さです。近年では大学によって独自の受験システムを導入しているケースが多く、具体的な情報がなければ、そもそも試験対策が難しいこともあります。

塾や予備校には最新の大学入試情報がそろっているため、徹底した対策を行なうことが可能です。

勉強に集中しやすい環境が整う

予備校には多くの受験生が集まっているため、ほかの生徒と競い合ってモチベーションを高められます。

また、予備校に通うことで、自習室を利用できるようになるのも大きなメリットです。自宅では集中できずに困っているという人も、予備校の自習室を利用すれば効果的に学習を進めることができます。

学校よりも充実した受験対策ができる

予備校は、大学受験に特化したカリキュラムが組まれています。各大学や学部の入試傾向を徹底的に分析しており、合格するために必要な知識を効率良く学習できるでしょう。

過去問のデータなど、学校にはないデータや対策が用意されていることも多く、より充実した受験対策を行なえる点もメリットです。

志望校合格までのイメージがしやすくなる

志望校に合格するために何をすべきかが明確になることも、予備校に通うメリットといえるでしょう。

予備校は受験合格までの道筋をはっきり明示していることが多く、「いま行なうべきこと」や「今後どうすれば合格しやすいか」といった、学習内容や学習計画のサポートが受けられます。

独学で勉強を進める場合は、自分で学習計画を立てなくてはなりません。予備校に通えばやるべきことが明確になるため、志望校合格がイメージしやすくなるでしょう。

有名講師の授業が受けられることがある

通う予備校次第では、これまで数千人もの合格者を輩出している有名講師の授業を受けることも可能です。そうした講師の授業は非常にわかりやすく、スムーズに理解を深められるでしょう。

また、有名講師は、「勉強がおもしろい」と感じられるような授業を行なう傾向があります。有名講師の授業を受けることで、つまらなかったはずの勉強が楽しくなり、意欲的に学習したくなる人もいるでしょう。

【選び方】高校生の塾・予備校を選ぶ際の8つのポイント

高校生が塾・予備校を選ぶ際にチェックしておきたいポイントは、次の8つです。

以下、それぞれのポイントについて解説します。

時間割や学習システムが自分に合うかどうか

塾・予備校選びの際、最初に注目してほしいポイントは、時間割や学習システムです。

どれほど素晴らしい塾や予備校であっても、普段の学校の時間割はもちろん、部活動や学校行事などに合わせてスケジュールを調整できなければ、通い続けることは難しいでしょう。

部活動や学校行事などでイレギュラーなことが発生したときも、柔軟にスケジュール調整できるかなどをしっかりチェックしてください。

教室が無理なく通える距離にあるかどうか

塾・予備校に通うためにかかる時間や距離について確認することも必要です。

塾・予備校が自分の予定に合った時間割や学習システムを用意していても、移動に時間がかかり過ぎると、通塾自体が負担になってしまいます。通塾に時間がかかり帰宅時間が夜遅くなると、防犯の面でも不安があります。

通いたい塾や予備校が、学校の近く、あるいは学校から家に帰る途中などにあるか、移動時間が負担にならないかなどを、しっかりチェックしてください。

大学受験に向けて適切な学習計画を立ててくれるかどうか

大学受験を経験したことがない高校生にとっては、志望大学の入試まで何をどのように勉強すれば良いか、わからないのがあたりまえです。

わからないまま勉強を続けるのは、とても不安ですし、効率も良くありません。できれば、合格までの道筋を明らかにして堅実に勉強を進めていきたいですね。

多くの塾・予備校はそんな高校生のニーズに応えて、志望校合格までの学習計画を立ててくれます。

多くの合格実績やデータを持つ塾・予備校を選べば、志望校合格までの最短ルートを算出し、有効な学習計画を立ててくれるでしょう。学習計画がより適切なものであれば、志望校合格への道のりはさらに短く、確実なものになります。

効果的、効率的な学習方法で、志望校合格をつかみ取りたいという人は、実績やデータをもとに適切な学習計画を立ててくれる塾・予備校を探してみましょう。

学習・受験について親身にサポートしてくれるかどうか

大学入試は長期戦となるため、モチベーションの維持が志望校合格の重要な要素です。

高校の3年間のなかで気持ちや成績の浮き沈みは必ず発生します。そんなとき、家族や学校以外で頼れる存在となるのが、塾・予備校です。

塾・予備校を選ぶ際は、勉強や受験について親身に相談に乗ってくれそうな雰囲気があるか、優しそうなスタッフがいるかなどをチェックしましょう。体験入塾を利用して、さりげなく確認してみるのがおすすめです。

もし「体験入塾をしてみたけど、イマイチわからなかった……」という場合は、実際にその塾に通っている友達に話を聞いてみたり、インターネットで口コミを調べたりしてみてください。

受験勉強中は孤独を感じることもあるため、不安なときに安心して相談できそうな雰囲気がある塾・予備校を探してみましょう。

塾・予備校にかけられる予算に合うかどうか

予算に見合わない塾・予備校を選ぶと、通い続けることが難しくなってしまいます。塾や予備校によっては、月々の授業料だけでなく、入会金、季節講習費、教材費、設備費などが必要となる場合もあります。志望校合格までに、最終的にどのくらいの費用がかかるかは、教室を決定する前によく確認しておきましょう。

ただし、料金の安さだけを見て塾・予備校を選ぶのはおすすめできません。授業の質やサポート体制は、必ずしも料金の安い・高いだけで決まるものではないからです。

料金以外の要素も踏まえて、サービス内容と費用のバランスが良い塾・予備校を選びましょう。

塾・予備校に求める設備があるかどうか

塾・予備校には、授業スペースのほか、学習効果を高める以下のような設備があります。

  • 自習室
  • 休憩スペース
  • 志望校の過去問や入試データなど

自分が塾・予備校に求める設備があるか、その設備は利用しやすいかなどを確認しておきましょう。設備の優先順位を決めておくと、より教室選びがしやすくなります。

塾・予備校に通っている生徒や保護者の口コミの評判はどうか

ある程度、希望の教室を絞れたら、実際に塾・予備校に通っている生徒や保護者の口コミも確認してみましょう。口コミは、インターネットで検索したり、実際に通っている人から生の声を聞いたりしてチェックします。

ただし、個人の意見は主観が強く反映されることが多いため、できるだけ多くの情報源を参考にしてください。

口コミを集めていくことで、生徒や保護者の立場から見たその塾・予備校の良い点・悪い点などが見えてくるはずです。総合的に見て、自分に合う塾・予備校を選びましょう。

塾・予備校の体験授業の有無と内容はどうか

最終候補まで通う塾・予備校を絞れたら、体験授業を活用して教室の雰囲気や授業の進め方を確認しましょう。実際に教室へ足を運ぶことで、自分に適しているかどうか判断できます。

体験授業は無料の場合と有料の場合があるため、申し込み前に確認しておきます。また、体験授業では個別に質問・相談できることも多いため、質問内容をまとめておくのがおすすめです。

高校生におすすめの塾・予備校5選

高校生の大学受験をサポートしてくれる塾・予備校は星の数ほどありますが、なかでも特におすすめしたい塾・予備校は以下の5つです。

  • 東進ハイスクール/東進衛星予備校
  • 河合塾
  • 駿台予備学校
  • 代々木ゼミナール
  • 個別教室のトライ

以下、それぞれの塾・予備校をおすすめする理由について解説するので、比較してみてください。

東進ハイスクール/東進衛星予備校

東進ハイスクール/東進衛星予備校は学習システム、学習計画、サポートのどれをとっても申し分ない塾・予備校です。それぞれの特長は以下の通りです。

・東進ハイスクール/東進衛星予備校の学習システム

基本的に1コマ90分の映像授業を20回受けるのが1コースの流れです。また、1.5倍速で映像授業を受けることで、1コースを短期間で修了することも可能です。

学べる時間帯は、校舎に足を運んで学習する場合、1限~7限(10:00~21:45)から選択可能。自宅受講の場合は、いつでも好きな時間に受講できます。

・東進ハイスクール/東進衛星予備校の学習計画

東進ハイスクール/東進衛星予備校は、長年にわたって積み重ねてきた指導経験とデータ分析のもと、一人ひとりにピッタリの「合格設計図」をつくってくれます。

さらに、大学合格を目指す「大学受験コース」と学校の成績向上を目指す「高校別対応の個別指導コース」があるため、自分に合ったコースを選ぶことが可能です。

また、講座のレベルが12段階と細分化されているため、自分に合ったレベルの講座を受講できる点も特長です。

さらに毎授業のあとに実施される確認テストでは、よくわかっていなかったところを把握できる「パーフェクトマスター」と呼ばれる仕組みがあります。これにより、習った内容を確実に自分の知識として落とし込むことが可能です。

予備校全体で「志指導」を掲げており、「君の未来を考えるセミナー」や「トップリーダーと学ぶワークショップ」など、将来の夢を見つけるためのイベントも充実しています。

・東進ハイスクール/東進衛星予備校の料金

東進ハイスクール/東進衛星予備校の基本的な料金は以下のとおりです。

内訳料金備考
入学金33,000円・初年度のみ支払い
・次年度の継続手続きをせず再入学する場合は、入学金が発生
担任指導費高3生 77,000円
高2生以下 44,000円
年度ごとに支払い
通年講座
(単価)
受講料
77,000円・単科1講座(90分×20回ほか)あたりにかかる料金
・年度ごとに支払い
模試費高3生 29,700円
高2生 14,850円
高1生 12,650円
年度ごとに支払い

※料金は税込み

・東進ハイスクール/東進衛星予備校のサポート

東進ハイスクール/東進衛星予備校では受講の仕方や復習方法について、担任・担任助手が親身になって一緒に考えてくれたり、提案してくれたりします。

実施しているおもなサポートは次の3つです。

● 合格指導面談 

合格指導面談は、生徒と担任が一対一で行なう面談です。受講状況や模試の結果を分析し、合格設計図の確認や修正などを行ないます。

コーチングタイム 

登校・在校時に、担任や担任助手と1日の学習内容や学習進度を確認する時間です。計画通りにいかなかったときは、その場ですぐに計画を修正し、生徒の負担にならないよう考慮して最善のルートに導きます。

チーム・ミーティング 

チーム・ミーティングでは、担任助手の指導のもと、受講生が4~6人程度のグループをつくり、1週間の学習計画を確認し合います。お互いに将来の夢や目標について語り合うことで、一人ひとりのモチベーションが向上します。

・東進ハイスクール/東進衛星予備校が向いている人

東進ハイスクール/東進衛星予備校は、自分の学習スタイルやレベルに合わせて学習を進めやすい点が特長です。習いごとがある人や、部活動で忙しい人も、映像授業のため無理なく学習を進めやすいでしょう。

自分のペースで志望校合格を目指したい人には、東進ハイスクール/東進衛星予備校がおすすめです。


河合塾

河合塾も学習システム、学習計画、サポートが充実している塾・予備校です。それぞれの特長を紹介します。

・河合塾の学習システム

河合塾は個別指導、映像授業、対面授業、スマートフォンで学習できる河合塾Oneといった多様な学習システムを提供しています。

個別指導や映像授業、河合塾Oneであれば、自分の好きな時間帯に学べるのが特長です。

特に河合塾Oneは、最短5分からレッスンの受講が可能。スマートフォン1台でいつでもどこでも受けることができるため、スキマ時間を有効活用できます。

・河合塾の学習計画

河合塾では、大学受験を経験したチューターが現役合格に向けての最適プランを導き出し、学習の基礎設計を行なってくれます。

河合塾Oneを利用する場合は、最先端AIのナビゲーションによって効率的に学習可能です。また、得意科目で理解できている部分をスキップする「先取り学習」、不得意科目の苦手原因を探し当てる「さかのぼり学習」なども便利です。

・河合塾の料金

河合塾の料金は、入塾金、授業料、塾生サポート料の3つで構成されています。

内訳料金備考
入学金33,000円初回のみ支払い
授業料講座により異なる講座受講料・学習指導費・教材費などを含む
塾生サポート料高3生 7,140円/月
高2生以下 4,540円/月
テスト費用(模試等)・在籍データ管理料・施設利用料・システム利用料などを含む

※料金は税込み

・河合塾のサポート

河合塾では、担当チューターが丁寧にサポートしてくれるため、安心して学習に取り組めます。

さらに、河合塾Oneを利用するのであれば、オプションのトレーナーサービスを申し込むことで、志望大学に通う現役大学生からサポートも受けられますよ。

・河合塾が向いている人

河合塾はさまざまな面でサポートを受けたい人におすすめの塾です。一人ひとりに合わせた学習プランに基づき、担当のチューターだけでなく志望大学の現役生などからもサポートを受けられます。

また、基礎から応用まで幅広いレベルの学習範囲を網羅しているため、基礎部分に自信がない人でも安心して学習可能。多様な選抜方式への対策もあり、どのような志望校でも対応しやすい塾・予備校です。


駿台予備校

駿台予備学校は、東京大学や京都大学など、難関大学への合格実績が高い予備校です。その学習システムや学習計画、サポート体制には、どのような特長があるのか紹介します。

・駿台予備校の学習システム

駿台予備学校では、実力のある講師による個別指導や対面授業、オンライン授業を受けることができます。

講座は、それぞれの志望校や学力、学習の進み具合によって4つのレベルから選択できます。授業時間はしっかり集中できる50分単位です。座席は指定のため、自分で席を取る必要がなく、定期的に席替えも行なわれます。朝から夜まで自由に利用可能な自習室や多目的スペースも完備されており、自分の空き時間を有効活用できます。

・駿台予備校の学習計画

駿台予備学校は授業や個別指導の質が高いだけでなく、進路アドバイザーやクラスリーダーから、個々に適した学習方法、学習計画のアドバイスが受けられます。授業ごとに担当のクラスリーダーがおり、受講講座の科目や試験対策などについて相談できます。進路アドバイザーは、模試やテストなどの結果を踏まえて、一人ひとりに合わせた学習コーチングを行なっています。

また、タブレット型のAI教材でそれぞれの苦手や弱点を的確に把握して克服できます。質問アプリを活用して、自分のスマートフォンやタブレットからいつでも質問可能です。

・駿台予備校の料金

駿台予備校の料金は入学金、授業料、システム・サポート料で構成されています。

内訳料金備考
入学金33,000円初回のみ支払い
授業料講座により異なる
システム・サポート料5,000円/月設備費・光熱費・運営システム費等を含む

※料金は税込み

・駿台予備校のサポート

駿台予備学校では、学習面でのサポートはもちろんのこと、進路アドバイザーによる進路相談や受験校の選択、入試のスケジュールの組み方などもサポート。また、遅刻や欠席をした場合でも、オンデマンドのフォローシステムによって、自宅で授業の録画を見ることができます。

・駿台予備校が向いている人

駿台予備校は難関大学の合格率でトップクラスの実績を誇っているため、難関大学合格を目指している人に特におすすめです。大手予備校ならではの指導力の高い講師陣と質の高いテキストで、着実な実力アップが狙えます。学習習慣がすでにあり、自分で学習スケジュールを立ててモチベーションを維持していける人は、特に駿台予備校を検討してみるとよいでしょう。



代々木ゼミナール

代々木ゼミナールは、多種多様な講座と学習システムが特長の予備校です。映像授業も多く、個々に合った受講スタイルが見つかります。

・代々木ゼミナールの学習システム

代々木ゼミナールは、対面授業と映像授業があり、自分に合ったスタイルを選ぶことが可能です。対面授業はリアルタイムで授業に参加でき、映像授業の「フレックス・サテライン」は、収録した対面授業の映像を校舎の個別ブースで視聴して受講するスタイルです。

映像授業であれば、自分のタイミングで早送りや巻き戻し、倍速受講ができるほか、先取り受講も可能なため、個々のペース、学習状況、スケジュールに合わせて学習を進められます。また、スマートフォンやパソコンなど自分の端末で受講可能な「モバサテ」も便利です。各回5回(異なる日に受講した回数)まで受講可能で、同じ日に何回再生しても1回の扱いのため、効率的に勉強を進められます。

・代々木ゼミナールの学習計画

代々木ゼミナールは、学習レベルや受験先、目的に応じたさまざまな講座があり、好きな講座を選択可能です。志望する大学別の入試対策講座や大学入学共通テスト対策講座があるため、実践力の強化に最適です。

講師陣にも定評があり、受験界で最も難関といわれている採用試験に合格した講師がそろっています。また、各教科に精通しているスタッフが常駐しており、学習や受講内容、勉強方法などを個別にアドバイスしてもらえます。

・代々木ゼミナールの料金

代々木ゼミナールの学期の講座は申し込む際に、「代ゼミ中学・高校メイト会員」への入会が必要です。入会金は16,500円(税込み)で、会員になると模試の受講料の優待など、さまざまな特典を利用できます。

また、代々木ゼミナールの受講料は申し込み方法によって異なります。申込方法は「学期+講習会パック」「単科ゼミ」「フリーセレクトプラン」の3つあり、それぞれの授業料は以下のとおりです。

学習+講習会パック

講座の年間受講分(第1学期・2学期・3学期・夏期講習会・冬期講習会)をまとめて申し込むパックです。

講座数料金
1講座コース180,000円
2講座コース310,000円
3講座コース425,000円
4講座コース520,000円

※料金は税込み
※一括払い時の料金

単価ゼミ 

各講座を単独で受講するプランです。

レベル別対策講座の場合

授業時間×回数第1学期
(全12回)
第2学期
(全12回)
第3学期
(全5回)
単科ゼミ
(90分×1回/週)
48,000円48,000円20,000円

※料金は税込み

受験対策講座の場合

授業時間×回数第1学期
(全12回)
第2学期
(全12回)
単科ゼミ
(90分×1回/週)
48,000円48,000円
単科ゼミ
(90分×2回/週)
78,000円78,000円
単科ゼミ
(60分×1回/週)
32,400円32,400円

※料金は税込み

フリーセレクトプラン 

より多くの授業を受けたい人向けの定額制プランです。対象講座を全教科受講できる「フリーセレクトプラン60」と、対象講座を3教科まで受講できる「フリーセレクトプラン45」の2種類があります。

プラン料金
フリーセレクトプラン60600,000円
フリーセレクトプラン45450,000円

※料金は税込み
※一括払い時の料金

・代々木ゼミナールのサポート

代々木ゼミナールには、個別に区切られたブース型の自習室があり、快適に学習できます。席数も十分にあるため、席を取るための労力は必要ありません。講師室にも自由に出入り可能なため、学習面での疑問・質問は、休み時間や空き時間を有効に活用して解決につなげられます。

・代々木ゼミナールが向いている人

多彩な講座が魅力の代々木ゼミナールは、自由に好きな授業で学びたい人におすすめです。苦手科目を克服したい、得意科目の点数を伸ばしたい、基礎だけを一通り固めたいなど、学習の目的に合わせたカリキュラムを組みやすいでしょう。

また、代々木ゼミナールは映像授業が充実しているため、近くに塾や予備校がない人や自分のペースで学びたい人にもおすすめです。


個別教室のトライ

個別教室のトライも、充実した学習システム、学習計画、サポートを提供しています。以下、それぞれの特長を紹介するので、参考にしてください。

・個別教室のトライの学習システム

個別教室のトライは、平日は16:00~22:00、土曜日は13:00~22:00に開校しており、希望の曜日・時間帯に1コマ120分・150分・180分の授業を受けることができます。

自習スペースも設けられており、開校時間であればいつでも使えるため、授業がない日にも通って勉強ができます。

・個別教室のトライの学習計画

個別教室のトライでは、AIによる科学的な分析結果をもとに、経験豊富な教室長兼教育プランナーが、個々に応じた学習計画を立ててくれます。

120万人の指導実績に基づいて組み立てられたトライ式学習法の信頼度は抜群です。

・個別教室のトライの料金

入会金は11,000円で、授業料は学年や週の授業回数、学習プランによって変動します。

・個別教室のトライのサポート

個別教室のトライでは、授業時間外であってもフリーの講師に勉強を教えてもらったり、相談に乗ってもらったりすることができます。

また、学期末や入試直前期などの節目には、教室長兼教育プランナーによる面談が実施され、丁寧なアドバイスを受けられます。

・個別教室のトライが向いている人

個別教室のトライは、集団授業が苦手な人や、勉強の方法から丁寧に教わりたい人、マンツーマンで指導を受けたい人に特に向いています。生徒のレベルに合わせて丁寧に指導してもらえるため、学力に自信がない人や勉強に苦手意識がある人でも少しずつ学習を進められるでしょう。

高校生の塾・予備校を選ぶ際の注意点

塾・予備校を選ぶ際は、以下の2つのポイントに注意しましょう。

  • 複数の塾・予備校を比較検討する
  • 本人が塾・予備校に通うことを望んでいるのかよく話し合う

複数の塾・予備校を比較検討する

塾や予備校はそれぞれ特徴が異なります。複数の塾・予備校を比較検討し、強みや弱みを把握しておきましょう。

大学合格という大きな目標を達成するためにも、相性の良い教室選びには時間をかけるのがおすすめです。気になる塾や予備校が見つかったら、パンフレットを取り寄せたり、体験授業を受けたりしてみましょう。

本人が塾・予備校に通うことを望んでいるかよく話し合う

受講する本人が塾・予備校に通うことを望んでいなければ、いくら評判の良い教室であったとしても長続きはしにくくなります。塾・予備校に通うかどうかは、保護者の方だけで決めるのではなく、受講する本人とよく話し合ったうえで決めることが重要です。

まとめ

塾や予備校に通う高校生は全体の3割程度ですが、大学受験を見据えて学習をするのであれば、より早い時期から塾・予備校を活用するのがおすすめです。

塾・予備校はそれぞれ特徴が異なるため、学習システムや時間割、通学距離、サポート体制、受講料などを比較しながら適したものを選択しましょう。

今回紹介した塾・予備校を選ぶポイントや注意点を参考にしながら、相性の良い塾・予備校がないか探してみてください。