明治学院大学は、文学部・経済学部・社会学部・法学部・国際学部・心理学部・情報数理学部の7学部を擁する私立の総合大学です。東京都港区に白金キャンパス、神奈川県横浜市に横浜キャンパスを構え、「キリスト教による人格教育」という建学の精神と、「Do for Others(他者への貢献)」という教育理念を貫く教育・研究を実践しています。
とりわけ、「ヘボン式ローマ字」の生みの親でもある創設者ヘボンが築いた礎の上に積み上げられてきた英語教育は高く評価されており、「英語の明学」として英語を学びたいと考えている受験生からの注目を集めています。
今回は、そんな明治学院大学の入試制度、難易度と入試対策のポイントについて解説した上で、明治学院大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3校紹介します。
明治学院大学の入試制度
明治学院大学の主な入試制度としては、「一般入学試験」「大学入学共通テスト利用入学試験」「自己推薦AO入学試験」の3つが挙げられます。以下より、それぞれの入試制度について解説します。
※受験の際には、必ず当該年度の「入学試験要項」を確認してください。
一般入学試験
一般入学試験には、前期日程の「全学部日程」と「A日程」、後期日程の「B日程」があります。
全学部日程は、全学部・全学科が同日一斉に行う試験です。3教科型と英語外部検定試験利用型があります。ただし、文学部 英文学科・芸術学科、国際学部 国際キャリア学科は英語外部検定試験利用型では受験できません。
A日程は、学科によって試験日が異なる試験です。こちらも3教科型と英語外部検定試験利用型があります。ただし、文学部 芸術学科と、経済学部・国際学部の全学科は英語外部検定試験利用型では受験できません。
B日程は、学科によって特色のある試験が課せられます。社会学部 社会福祉学科と法学部でのみ実施されます。
大学入学共通テスト利用入学試験
大学入学共通テスト利用入学試験は、明治学院大学独自の学力試験は課されず、大学入学共通テストの得点をもとに合否の判定が行われる試験です。
前期日程と後期日程があり、いずれも3教科型で実施されます。ただし前期日程の心理学部のみ、5教科型も選択可能です。。
前期日程は、法学部 グローバル法学科と国際学部 国際キャリア学科以外の学部・学科で実施されます。後期日程は、文学部 英文学科、経済学部 経済学科・国際経営学科、社会学部 社会学科でのみ実施されます。
自己推薦AO入学試験
自己推薦AO入学試験は、第1次選考として書類審査、第2次選考として面接や小論文、英語の個別試験などが課される試験です。
自己推薦AO入学試験は、文学部 英文学科・フランス文学科・芸術学科、経済学部 国際経営学科、社会学部、法学部 消費情報環境法学科・グローバル法学科・政治学科、国際学部および心理学部でのみ実施されます。
明治学院大学の難易度と入試対策のポイント
東進のデータによると、明治学院大学の偏差値は60~63です。最も偏差値が高い学部・学科は法学部 法律学科・消費情報環境法学科・グローバル法学科・政治学科、心理学部 心理学科・教育発達学科となっています。一方、最も偏差値が低い学部・学科は経済学部 経済学科、国際学部 国際学科となっています。
明治学院大学の難易度は、数ある私立大学の中でも比較的高めであり、準難関レベルと言えます。人気のある大学でもあるため、十分に対策をしていかなければ、合格をつかむことは難しいでしょう。
一般入学試験に挑戦する人は、過去問演習を積み重ね、傾向をしっかりと押さえておくことが大切です。どの教科・科目も難易度はそこまで高くありませんが、ボリューム感や独特の出題形式に慣れておく必要があります。
大学入学共通テスト利用入試に挑戦する人は、過去問演習や予想問題に取り組んだ上で、共通テスト模試をいくつか受験して得点率アップに努めてください。目標得点率は7.5割と考えておくと良いでしょう。
明治学院大学を目指す学生におすすめの塾・予備校
明治学院大学の入試対策を効率的に進めるために塾・予備校に通おうと考えるのであれば、明治学院大学に多くの合格者を送り出しており、入試データや対策ノウハウをしっかり蓄えている塾・予備校を選ぶことが得策です。
以下より、明治学院大学を目指す学生におすすめの塾・予備校を3校紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、1985年に開講して以来、100万人以上の大学受験指導に当たってきた大手予備校です。東京大学を筆頭とする超難関大学はもちろん、特色のある私立大学にも毎年多くの現役合格者を輩出しています。明治学院大学の入試にも強く、2023年度には1278人を現役合格に導いています。
東進といえば、全国に名を轟かせる実力講師陣による映像授業を受けられるというイメージを持っている人は多いでしょう。しかし、東進の強みは、それだけではありません。一人ひとりを丁寧にサポートする担任指導や、仲間とともに切磋琢磨するためのチームミーティング、最新技術を活用した志望校対策講座、受験生として持つべき夢や志を育むワークショップや講座など、あらゆる方法で生徒をバックアップしています。
中でも、10年分相当の共通テスト型演習に取り組み、実力講師陣の徹底解説授業を受けられる「過去問演習講座」と、東進が保有するビッグデータと生徒の学習データをAIが分析して取り組むべき演習を優先度順に提案してくれる「志望校別単元ジャンル演習講座」は要チェックです。
加えて、東進主催の「共通テスト本番レベル模試」や「全国有名国公私大模試」などの連続模試も可能な限り受験しましょう。自身の苦手を把握して対策できるようになる上、場の空気に呑まれない気力を培えます。
河合塾
大手予備校の河合塾は明治学院大学の入試にも精通しており、2023年には現役・浪人合わせて2421人の合格者を輩出しています。
河合塾は、生徒一人ひとりに合わせて組み立てる「1to1合格戦略カリキュラム」、テキストやAI・ICTを活用して学習した内容を定着させる「学力習得メソッド」、塾にいるときはもちろん、塾以外の場所にいても講師とチューターによるサポートを受けられる「360°学習サポート」の3本柱により、多くの生徒を志望大学合格に導いています。
現役生対象の「高校グリーンコース」では、「レベル講座」「セレクト講座」などの豊富な講座ラインナップの中から志望大学や学力レベル、目的に応じて必要な講座を選んで受講できます。
浪人生対象の「大学受験科」では、志望大学や学力レベルに合うコースを選択し、科目別・学力別のクラス編成と自分専用の時間割で効率的に学習を進めていくことができます。
トフルゼミナール
一般入学試験の英語外部検定試験利用型や、英語試験が課せられる自己推薦AO入学試験で明治学院大学合格を目指すのであれば、トフルゼミナールに通うことをおすすめします。
トフルゼミナールは、英語指導に特化した予備校です。「本物の英語」を掲げ、「リスニング(聞く)」「スピーキング(話す)」「リーディング(読む)」「ライティング(書く)」の4技能を磨く教育を実践しています。明治学院大学の入試にも対応しており、2023年には38人の合格者を輩出しています。
トフルゼミナールでは、同じ目的意識を持つ10~15人程度の生徒と講師が積極的に質疑応答することによって学習効果を高める、少人数制のゼミスタイル授業を実施。受講方法は、「通学のみ」「通学・オンライン併用」「オンラインのみ」の3スタイルから選べて、オンラインの場合もゼミスタイル授業が受講可能です。また、マンツーマンの完全個別指導もあり、通常授業と合わせて受講することで相乗効果を期待できます。