芝浦工業大学は2024年6月28日、高校生と高等専門学校生を対象にした「第19回高校化学グランドコンテスト」のエントリーを7月から受け付けると発表した。エントリーと研究要旨の提出は、8月26日が締め切り。第1次選考結果が9月下旬に発表された後、最終選考会が10月26、27日の両日に開かれる。
高校化学グランドコンテストは、高校生に自主的な探求活動を楽しみながら科学的な創造力を培ってもらい、将来、科学分野で活躍できる人材を育成するために、毎年開かれている。2004年から大阪市立大学（現・大阪公立大学）を中心に運営されていたが、新型コロナ禍を経て、2023年度からは芝浦工業大学が主催している。
応募資格は、高校生、高等専門学校生（3年生以下）の個人またはグループ。化学を基盤とした実験・調査・研究に関する発表の内容を競う。発表言語は日本語または英語で、提出された研究要旨をもとに一次審査を行い、口頭発表10件とポスター発表100件程度を決定。一次審査の結果に基づき、最終選考会への交通費、宿泊費の支援もある。エントリーした学生は、大学教員による研究相談も受けられる。
最終選考会では、口頭発表者の中から文部科学大臣賞や化学未来賞、化学技術賞のグランドアワード3点を選ぶ。このほか、審査委員長賞、審査委員特別賞などのアワード、特別協賛企業賞なども決められる。グランドアワード受賞者は、芝浦工業大から海外の国際フォーラム（シンガポールISYFまたは台湾TISF）に招待される。