芝浦工業大学は、理工系に特化した私立大学です。学部は工学部・システム理工学部・デザイン工学部・建築学部の4つで、総合大学としては決して多いとは言えません。しかし、17学科・1課程、そして270以上もの研究室があり、理工学のあらゆる学びのニーズに対応しています。
イギリスの高等教育専門誌『Times Higher Education(THE)』が発表した「THE Japan University Rankings 2023」では34位、私立大学としては8位にランクイン。とりわけ、私立理工系大学唯一の「スーパーグローバル大学」としての取り組みが高く評価されています。
そんな芝浦工業大学は、近年の理系人材の需要の高まりも相まって、受験生からの人気がぐんぐん高まっています。そんな芝浦工業大学の合格を勝ち取りたいなら、塾・予備校に通うことをおすすめします。
今回は、芝浦工業大学の入試制度と偏差値・難易度、入試対策のポイントについて解説した上で、芝浦工業大学を目指す人におすすめの塾・予備校を3校紹介します。
芝浦工業大学の入試制度と難易度
まずは、芝浦工業大学の入試制度と偏差値・難易度について解説します。
芝浦工業大学の入試制度
芝浦工業大学には、「一般入学者選抜」と「特別入学者選抜」があります。ここでは一般入学者選抜の概要を紹介します。
芝浦工業大学の一般入学者選抜には、下表のとおり6つの方式・日程があります。
大学入学共通テスト利用方式(前期) | ・大学入学共通テストの指定の4教科5科目の得点 で合否判定 ・大学独自の個別学力試験は課されない ・最大20区分(学科・コース・系)まで併願可能 ・出願期間は大学入学共通テストの実施前 |
大学入学共通テスト利用方式(後期) | ・大学入学共通テストの指定の3教科4科目の得点 で合否判定 ・大学独自の個別学力試験は課されない ・最大20区分(学科・コース・系)まで併願可能 ・出願期間は大学入学共通テストの実施後 |
前期日程 | ・3教科の個別学力試験の得点で合否判定 ・学科によって実施日が異なる ・各日最大4区分(学科・コース・系)まで併願可能 |
英語資格・検定試験利用方式 | ・指定の英語資格・検定試験のスコアが基準値以上 であることが出願資格 ・2教科の個別学力試験の得点で合否判定 ・最大4~6区分(学科・コース・系)まで 併願可能(試験日により異なる) |
全学統一日程 | ・3教科の個別学力試験の得点で合否判定 ・建築学科APコースを除く全学部・学科が同一日 に試験を実施 ・最大6区分(学科・コース・系)まで併願可能 |
後期日程 | ・2教科の個別学力試験の得点と、 大学入学共通テストまたは英検CSEスコアの得点を 100点満点に換算したもので合否判定 ・全学部・学科が同一日に試験を実施 ・最大6区分(学科・コース・系)まで併願可能 |
※受験の際には、必ず当該年度の「一般入学者選抜要項」を確認してください。
芝浦工業大学の偏差値・難易度
東進のデータによると、芝浦工業大学の偏差値は55~64となっています。
最も偏差値が高い学部・学科は工学部 情報工学科、最も偏差値が低い学部・学科は工学部 機械機能学科です。
偏差値で見れば、芝浦工業大学はMARCHと大差なく、私立の工業大学としては、トップレベルの難易度を誇っています。そのため、「何としてでも芝浦工業大学に合格したい!」と強く望むのであれば、根気よく受験勉強に励む必要があります。
芝浦工業大学の入試対策のポイント
芝浦工業大学の一般入学者選抜に満を持して臨むためには、方式・日程ごとの対策のポイントを押さえておくことが大切です。
「大学入学共通テスト利用方式(前期・後期)」は大学入学共通テストの得点のみで合否が判定されるため、指定の教科・科目でより高得点を取る必要があります。教科書レベルの基礎力を十分に身につけた上で、大学入学共通テストの過去問や模擬試験での演習を繰り返し、得点率を高めていきましょう。
「前期日程」「英語資格・検定試験利用方式」「全学統一日程」「後期日程」に挑戦する場合には、個別学力試験の傾向をしっかりと押さえておくことが重要です。標準~高難易度の問題が出題されますが、奇をてらった問題が出題されることはほとんどありません。過去問演習にじっくり取り組み、素早く正確に問題を解く力を培いましょう。
芝浦工業大学を目指す学生におすすめの塾・予備校
できるだけ遠回りをせず、必要最小限の労力で芝浦工業大学に合格したいと考えるのであれば、毎年多くの芝浦工業大学合格者を輩出しており、芝浦工業大学の入試に精通している塾・予備校を選ぶことが大切です。
以下より、芝浦工業大学を目指す学生におすすめの塾・予備校を3校紹介します。
東進ハイスクール・東進衛星予備校
東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、芝浦工業大学現役合格を目指す学生に最もおすすめしたい予備校です。2023年度には、1490人もの生徒を芝浦工業大学現役合格に導いています(現役生のみ、講習生含まず)。
東進の強みは、「過去問演習講座」や「志望校別単元ジャンル演習講座」など、東進が蓄えてきた膨大なデータと最新技術を駆使した完全個別対応の志望校対策講座にあります。
「過去問演習講座」では、大学入学共通テストの過去問はもちろん、東進が実施してきた共通テスト対応模試などの予想問題を組み合わせた10年分相当の大学入学共通テスト型演習と、最大10年分の国公私立大学が課す独自試験の過去問演習に取り組めます。芝浦工業大学の全学部の入試に対応しているため、芝浦工業大学志望者は要チェックです。
「志望校別単元ジャンル演習講座」では、のべ100万人以上の東進生の学習データと全101大学600学部の過去問、生徒本人の東進での学習データをAIによって分析し、10万問以上のデータベースから志望大学の入試対策に適した演習を優先度順に提案してもらえます。
また、東進は「共通テスト本番レベル模試」や、芝浦工業大学の入試にも対応している「全国有名国公私大模試」などの模試を主催しています。どちらの模試も1年間で複数回実施しているため、受験すればするほど得点力を高められるでしょう。
河合塾
河合塾も、芝浦工業大学の入試に強い予備校です。2022年度には、現役・浪人合わせて2796人もの芝浦工業大学合格者を輩出しています(河合塾グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。
河合塾は、現役生対象の「高校グリーンコース」と高卒生対象の「大学受験科」の2つのコースを設けて大学受験指導に当たっています。
いずれのコースにおいても、安心して受験勉強に打ち込めます。その理由は、「1to1合格戦略カリキュラム」があるためです。レベル別やテーマ別など多様な講座をカスタマイズして、自身の志望大学や学習スタイルに合う学びを実現できます。
加えて最新傾向を押さえたテキストや丁寧な添削指導、AI・ICT学習などを組み合わせることで確かな力を身に付ける「学力定着メソッド」や、自宅にいても気軽に講師・チューターへ質問や相談ができる「360°学習サポート」もあります。
駿台予備学校
駿台予備学校も、芝浦工業大学に多くの合格者を送り出している予備校の1つです。2022年度には、現役・浪人合わせて1,635人を芝浦工業大学合格に導いています(駿台グループ関連法人の在籍者および講習受講生の集計)。
駿台予備学校には、現役合格を目指す高校生のための「高校生クラス」と、浪人して志望大学合格を目指す人のための「高卒(浪人生)クラス」があります。
「高校生クラス」では、講座が「選抜」「難関」「標準」「基礎」の4つのレベルに分かれており、自分の学力や志望大学に合わせて選択可能です。
「高卒(浪人生)クラス」では、志望大学合格から逆算して作成する年間カリキュラムと、最大の学習効果を生み出せるという「50分授業」により、着実に実力を伸ばせます。
なお、駿台予備学校はDX化による学びの個別最適化を進めています。いずれのクラスにおいても、いつでもどこでもオンライン家庭教師に質問できる「manabo」を利用できます。