学校の臨時休業、栃木県茂木町など見送る自治体も――教育格差につながると懸念する声

新型コロナウイルスの感染拡散を防ぐため、2020年3月初旬より、小学校・中学校・高校・特別支援学校のほとんどが臨時休業となった。文部科学省が発表した3月4日時点のデータによると、小学校・中学校・高校では公立の99%、国立の100%が休業。私立については小学校の90%、中学校の92%、高校の93%が臨時休業を実施する。

しかし、臨時休業を見送る方針を示した自治体もある。栃木県茂木町は、3月10日から24日まで小中学校を臨時休業する予定だったが、臨時休業を取り止めて通常どおり授業を実施すると発表。町長はブログで、「茂木町は他市町と違って、4つの小学校すべてに学童保育を設置している。また、休校実施の場合には、ほとんどの子どもたちが学童保育を希望することが予測される。それならば、学校を通常通りとしても同じではないか。また、スクールバスも給食も徹底的な衛生管理の下で行うことにすれば、保護者の負担も減るだろう。休校中の子どもたちの為のカップ麺や菓子の買い占めもなくなる」という理由から、臨時休業中止の判断に至ったと説明している。

文部科学省の資料によると、茂木町以外に臨時休業を見送ったのは、栃木県大田原市、群馬県太田市、京都府伊根町、兵庫県小野市、島根県松江市、岡山県美作市、沖縄県石垣市などだ。

ごく一部とはいえ、臨時休業しない地域や私立学校があることについて、フジテレビ系列で放送の情報番組「とくダネ!」に出演した教育評論家の尾木直樹氏は「はっきり言って(教育格差が)出ると思いますね」とコメントした。

国公立のうち、高校が臨時休業しないのは島根県の35校のみのようだが、臨時休業の期間をみると、「2週間未満」のところもあれば「3週間以上4週間未満」のところもある。こうした休業期間の違いでも教育格差が開くことにならないか、懸念が残るところだ。

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【臨時休業・実施状況】 新型コロナウイルス感染症対策のための小・中・高等学校等における臨時休業の状況について(令和2年3月4日(水)8時時点・暫定集計)(PDF)
茂木町ホームページ| 町長の日記 3月4日号