大学合格を目指す受験生なら、「予備校や塾に通って、少しでも合格する確率を上げたい」と願っているのではないでしょうか。予備校や塾に通うには当然費用がかかるため、家庭の経済状況によっては、入学金や授業料の安さを重視せざるを得ないこともあります。
しかし、「料金が安い」という理由だけで、予備校や塾を選ぶのはあまりおすすめできません。なぜなら、どの予備校や塾で学ぶかによって、志望大学への合格率が変わってくるからです。進学先によっては、将来的に就職できる企業や年収などに影響する可能性もあるため、料金以外の要素も含めて塾と予備校を比較しましょう。
この記事では、予備校と塾の違い、大手予備校の料金の比較、料金を抑える方法、予備校を選ぶ際のポイントを解説します。
塾と予備校の違いは?

予備校や塾は「学校以外の学習の場である」という点では同じ役割を果たしていますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
予備校と塾を比較し、それぞれの特徴をご紹介します。
指導形式の違い
塾においての「集団指導」は、基本的に学校と同じ指導形式で行なわれます。授業中に問題を生徒に解かせたり、生徒の質問に講師がその場で答えたりすることもあります。集団指導では、学力や志望校でクラス分けをすることが一般的です。
かつての塾は集団指導がメインでしたが、近年は「個別指導」形式の塾が主流になってきました。個別指導では、講師と生徒のマンツーマン、または講師1人に対し生徒2人~4人程度を指導するのが特徴です。
集団指導と個別指導には、以下のようにそれぞれメリットとデメリットがあります。
集団指導 | 個別指導 | |
メリット |
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デメリット |
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集団指導は時間割が決まっているため、スケジュールが立てやすいというメリットがあります。勉強に励む仲間と切磋琢磨できる環境で、ライバルの存在がモチベーションになるタイプなら、集団指導の効果を最大限に得られるでしょう。
一方、個別指導は少人数制のため、集団指導のように仲間と勉強に励む環境とは異なります。自分のペースで勉強をしたい、苦手科目を克服したい場合は、個別指導が適しているでしょう。
塾に通う場合、子供の性格や学力、塾に通う目的に合わせて指導形式を選ぶことが大切です。
それに対し予備校では、講師が受講生に対して一方的に問題の解説を行なう「講義形式」をとっています。塾の集団指導と形式は似ていますが、塾では授業中に質問できる一方、予備校では講義中に質問は一切できません。そのため、生徒は塾よりもいっそう受け身の状態で講義を受けることになります。
通学する目的
集団指導、個別指導を問わず、通塾の目的は学校の授業理解や定期テスト対策といった「不足している学力を補填すること」にあります。また、苦手科目の克服、学校の成績向上のほかに、学習習慣を身に付けることも塾の目的の一つです。
これに対し予備校は、「志望大学に合格する」ことを目的に、高校生や高卒生が通う教育施設です。難関校や国公立大学、文系や理系など、さまざまな内容の講義を展開しており、医学部や薬学部、美術大学など、特定の大学や学部に特化した予備校もあります。
講師との距離感
塾では生徒と講師の距離が近く、理解するまで親身に指導します。生徒の学力や学習状況を把握しているため、個別指導型の塾では勉強の指導から進路指導まで一貫して行なうのが一般的です。
なお、集団指導では個別指導ほど生徒と講師の距離が近くはないものの、生徒の様子を見ながら授業を進めます。授業中でも質問できるため、ほどよい距離感が保たれているといえるでしょう。
一方、講義形式をとる予備校は、講師と生徒の間に一定の距離があります。講義に関する疑問点がある場合、講義を終えたあとに質問しに行く必要があるでしょう。予備校によっては、講師と生徒との橋渡し役となる、クラス担任や進路指導のアドバイザーを用意しています。
なお、講師との距離感があるのは大手予備校が多く、中堅予備校は講師と生徒の距離が比較的近いことが一般的です。
大学受験の対策
予備校の特徴としては、志望校のレベル別に綿密なカリキュラムが組まれている点が挙げられます。予備校の授業は大学受験に特化しているため、授業内容やレベルに地域差による違いはほとんどありません。
また、予備校に通うのは、より上位の大学進学を目指す現役生や高卒生が中心です。
一方、塾の役割は学校で受ける授業の補習に近いため、塾によっては授業内容やレベルに差が生じます。予備校とは違い、小学生から高校生まであらゆる年代の学生が対象です。
もちろん塾から志望大学合格を目指すことも可能ですが、受験勉強のノウハウや情報量、実績の面では、大学受験に特化した予備校のほうが塾よりも優れています。志望する大学のレベルが上がるほど、塾の学習だけでは不十分になるでしょう。
講師の質
塾や予備校を検討する際には、講師の質を見極める必要があります。
特に個別指導の場合は講師との距離が近いからこそ、教え方の善し悪しが受験の結果に大きく影響します。しかし、個別指導の授業では、大学生のアルバイトが講師を務めることが少なくありません。講師自身の受験経験を指導に活かせる反面、勉強の教え方がうまいかどうかは人によって異なります。
一方、予備校は大学受験対策に特化していることもあって、専門の教科の知識に長けているプロの講師が講義を務めます。豊富な経験を持つ講師は指導力も高いため、予備校に通うことで、志望校に合格できる可能性のアップが期待できるでしょう。
大学受験対策で塾か予備校に通いたいものの、どちらがいいか迷っているときは無料の体験授業を活用するのがおすすめです。実際の授業を見学したり、特定の科目で体験授業を受けたりすることで、自分に向いている指導方法を把握できます。
予備校と塾の平均料金

予備校と塾では、入学金や授業料金などの平均費用が大きく異なります。
受講科目数などによっても異なりますが、予備校の料金は、年間平均で50~80万円程度といわれています。一方、塾の年間平均料金は約20万円(高校3年生、私立の場合)といわれており、予備校の平均料金とは大きな差が生じています。予備校や塾を料金の安さだけで選ぶなら、塾に軍配が上がるといえるでしょう。
以下では、表を用いてそれぞれの「入学金」、「授業料」、「季節講習」の平均料金をまとめました。
予備校 | 塾 | |
入学金 | 現役生:3万円 高卒生:7~10万円 | 1〜3万円 (不要なところもある) |
年間授業料 | 現役生 1教科のみ:10~25万円程度 3教科(国数英):50万円程度 高卒生70万円程度 | 10~20万円程度 (月額制で必要な分だけ支払う塾もある) |
夏期・冬期講習費 | 現役生・高卒生ともに 20~40万円程度 | 3~5万円程度 (無料にしている塾もある) |
予備校では現役生と高卒生のどちらなのかによってコストが変わってくるため、注意が必要です。現役生のほうが比較的安く設定されています。
上記の表からも、できるだけ費用を安くするには塾に通うことが望ましいとわかります。
予備校の料金を安く抑えるポイント

できるだけ費用を抑えて予備校に通いたい場合は、以下のポイントを考慮しましょう。
個別指導より集団指導を選ぶ
1人の講師が全生徒を相手にする集団指導と比べ、個別指導は講師1人に対し生徒1人~4人程度の少人数制をとります。そのため個別指導では、生徒の学力や目標に合わせたカリキュラムにより、きめ細かい指導が受けられるという魅力があります。
しかし、一度に大勢の生徒を指導できる集団指導に対し、個別指導では生徒の数だけ講師の人数を確保しなくてはなりません。そのため個別指導では人件費が高くつき、授業料も高くなります。
例えば、集団指導の料金が月3万円~5万円程度である場合、個別指導は4万円~8万円程度が相場とされています。また、大学入試対策の個別指導塾では、医学部などハイレベルな内容になると費用が高くなります。
受講する教科数を減らす
受講する科目が多い場合、当然ながら科目の数だけ料金が加算されます。費用をできるだけ安くしたいなら、苦手科目や志望校の受験に必要な科目に絞ることを検討しましょう。
また、予備校に通うと数十万円の費用がかかるため、後述する優遇制度を活用する方法も有効です。
夏期・冬期講習の受講方法を工夫する
塾・予備校のどちらも、夏休みや春休み、冬休みの長期休暇中に季節講習を実施することが一般的です。季節講習は通常の授業とは別の扱いになるため、授業料とは別に料金が発生します。
季節講習を安く抑えたいときは、必要な教科だけ受講する、割引のキャンペーンを活用する、オンライン形式の講習を選ぶといった対処法があります。
また、季節講習に関しても、集団指導より個別指導の料金が高くなることが一般的です。個別指導の予備校に通っていて季節講習の費用を抑えたい場合は、季節講習だけでも集団指導授業に通うことを検討しましょう。
教材費の有無を確認する
塾で学校の教材を使用する場合、教材費を安く抑えることが可能です。しかし、専用の教材を使う塾では、別途で教材費がかかることを考慮しておきましょう。
予備校の場合、授業料に教材費が含まれているケースがあります。予備校を比較検討する際には、教材費の扱いを確認しましょう。
その他の費用を確認する
塾と予備校のいずれも、授業以外の部分での費用も発生します。代表的な「その他の費用」としては、以下のものが挙げられます。
- 模擬試験の費用
- 維持費(光熱費、清掃費、家賃など)
- 施設利用料
- 担任指導費
費用を抑えるならオンライン予備校の選択肢も
できるだけ費用を抑えたいのであれば、オンライン予備校という選択肢も検討してみましょう。オンライン予備校とは、自宅のパソコンやスマートフォン、タブレットなどで受講するタイプの予備校です。ネット環境が整っていれば、いつでもどこでも受講することができます。
一般的にオンライン予備校の費用は対面授業より抑えられており、月額1万円未満から受講できるものもあります。年間にすると、通常の予備校よりも数十万円ほど節約できる可能性もあるでしょう。
ただし、通塾タイプの予備校とは異なり、すぐに質問することができない・自習室がなくモチベーション維持が難しいなどのデメリットもあります。こうした点も踏まえて、どちらを利用するのか検討するとよいでしょう。
大手予備校の料金を比較してみよう【東進・河合塾・駿台・代ゼミ】

予備校にはさまざまな種類がありますが、特に有名なのが東進ハイスクール・河合塾・駿台予備学校・代々木ゼミナールの4校です。 在籍者や合格実績の多さから、「四大予備校」と呼ばれることもあります。
四大予備校以外にもさまざまな予備校がありますが、校舎のあるエリアが限られていたり、授業の質や合格実績などの面で玉石混交だったりすることもあります。そのため、この記事では四大予備校の入学金や年間料金などに絞って比較し、ご紹介します。
受講するコースや数によって料金は大きく異なるため、今回は受験生の一般的なコースを想定して比較していきましょう。
東進ハイスクールの料金
東進ハイスクールの料金は、下記の表のようになります。(消費税込み)
入学金 | 通期講座受講料(単科) | 担任指導費 | 年間料金の目安 |
3万3,000円 | 7万7,000円※ | 高3生 3万3,000円 (高3生が単科4講座以上を申し込む場合、7万7,000円) 高2生以下 4万4,000円 | 70万円以上 |
※:1講座(90分×20回ほか)当たり
なお、東進ハイスクールは2023年より、学校の成績向上や定期テストの点数アップを目指す「高校別対応の個別指導コース」を開講しています。
学習内容を中学の復習レベルから大学入試レベルまでの6段階に分類しているため、個々のレベルに合わせて学習を進めることができます。通っている高校で配布される傍用(ぼうよう)問題集の内容に関しても質問が可能です。
また、単科の通期講座以外にも、東新ハイスクール指定の講座が一つにまとまった「志望校通期ユニット」への申し込みもできます。
志望校通期ユニットは5講座から12講座まであり、最大20講座まで追加可能です。ユニット料金は5講座が年額割引利用で35万2,000円、12講座が年額割引利用で81万1,000円です。ユニット料金には担任指導費や模擬試験の費用は含まれません。
なお、学費の分割払いを希望する場合、各校舎窓口に申し出れば、指定のローンを紹介してもらえます。
河合塾の料金
河合塾の現役生向け「高校グリーンコース」の料金は、下表のようになります。(消費税込み)
入学金 | 授業料 | 塾生サポート料 | 年間料金の目安 |
3万3,000円 | 高3生 22万6,100円※ | 高3生1ヵ月 7,140円 (年額8万5,680円) | 100万円前後 |
※:関東地区・1講座(90分・対面/映像・35講)当たり
河合塾では、全統模試の受験者など、入塾金免除対象者に該当する場合、入塾金から所定の金額が免除になります。ただし、上記の授業料は1講座当たりの金額であるため、受験に必要な講座を複数とると、年間料金は100万円前後になるでしょう。
河合塾では学費の月払いが可能で、支払い総額は一括払いと同額です。ただし、セレクト講座に関しては、一括払いのみとなっているのでご注意ください。
駿台予備学校の料金
駿台予備学校の高校生クラスの料金は、下記の表のようになります。(消費税込み)
入学金 | 通期講座受講料(単科) | 年間料金の目安 |
3万3,000円 | 20万円前後 | 100万円前後 |
駿台予備学校では、入学説明会や体験入学、駿台模試などに参加すると、入学金が半額の1万6,500円になります。また、兄弟姉妹など、家族が駿台予備学校に通っている(通っていた)場合も半額免除されます。これらの制度は併用できるため、最大で3万3,000円入学金全額)の免除が可能です。
受講数にもよりますが、駿台予備学校で年間にかかる料金は100万円前後になるでしょう。駿台予備校では学費の分割払いが可能で、支払い総額は一括払いと同額です。
代々木ゼミナールの料金
代々木ゼミナールの現役生向け「高校生コース」の料金は、下記の表のようになります(消費税込み)。なお、これら以外の受講方法もあります。
フリーセレクトプラン(年間) | 学期+講習会パック授業料(年間) |
フリーセレクトプラン45:45万円※1 フリーセレクトプラン60:60万円※2 | 1講座:18万円※3 |
※1:3講座まで受講が可能
※2:対象講座全教科の受講が可能
※1・2・3:別途、中学・高校メイト会員の入会金 3万3,000円(税込) が必要
フリーセレクトプランは、窓口申し込み限定の定額制プランです。月謝制講座なども受講できるため、料金は高いものの制限なく学べるメリットがあります。
なお、代々木ゼミナールで年間申し込みをする場合、最大4回までの学費の分割払いが可能です。また授業料の分納制度や入会金の一部減額制度など、各種制度が用意されています。
提携教育ローンとして「学費サポートプラン」が用意されており、簡単な手続きで利用可能です。また、代々木ゼミナールの入学者、在学者は「国の教育ローン(日本政策金融公庫)」も利用できます。
予備校の費用について詳しく知りたい方は、以下の関連記事をご覧ください。
四大予備校の優遇制度を知っておこう

優遇制度とは、予備校が設定している条件を満たすことで入学金や授業料の免除が受けられるものです。各予備校が設定している、優遇制度の詳細について解説します。
入学金免除制度
河合塾では、インターネットからの申し込みで入学金が半額免除されます。小学・中学グリーンコース生など、対象者の条件に当てはまる場合は全額免除となります。
また駿台予備学校でも、入学説明会・体験入学への参加者や、兄弟姉妹が駿台予備校に通っている人は入学金の一部が免除されます。
授業料の一部減額制度
代々木ゼミナールでは、授業料の一部減額制度が用意されています。
具体的には、前年度の在籍生である場合は授業料が5万~10万円減額、過去に説明会に参加したことがある場合は5万円が減額されます。また、高校や代ゼミのサテライン予備校などからの推薦により、授業料の一部減額などが受けられる場合もあります。
ただし、以下に解説するスカラシップ制度など、ほかの免除制度との併用は不可となっているため注意しましょう。
成績優秀者の特待生(スカラシップ)制度
大手予備校には、成績優秀者を対象に授業料を優遇する、いわゆる「特待生」制度があることが多いようです。次に、各予備校の特待生制度について解説します。
東進ハイスクール
東進ハイスクールでは「数学特待制度」が用意されており、特待生に認定されると入学金や数学の受講料が割引になります。この制度は中3生、中2生で通知表の評価が5段階中の「5」であることや、全国統一中学生テストの成績が優秀である生徒が対象です。
また「東大特進コース」の特待制度も用意されており、認定されれば各講座の授業料が無料または割引価格となる特典もあります。
ただし、フランチャイズ運営となっている東進衛星予備校については、各校舎独自の基準で特待制度が設けられているケースもあるため、受講予定の校舎に確認をするようにしましょう。
河合塾
河合塾では、東大・京大・国公立大医学部医学科を目指す成績優秀者に対し「特別奨学生試験」を実施しています。特定の条件を満たすことで、授業料の一部(最大50万円)を免除する制度です。
また、経済的理由により学習の継続が困難な人は、「河合塾奨学基金制度」を利用することも可能です。申し込み、問い合わせは校舎の窓口で受け付けています。
また、2024年1月に発生した能登半島地震で被害を受けた方に対し経済的支援を図るため、特別措置として「河合塾被災者特別奨学生制度」を設けています。
駿台予備学校
駿台予備学校では、授業料を支援する「入学者支援制度」を実施しています。以下4つの支援策があり、1~3の併用で上限30万円まで支援が受けられます。
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1番目の支援策を例にすると、生計維持者の2024年の所得金額が373万円以下の場合、各コースの授業料から30万円が減額されます。
入学者支援制度を利用したい場合、校舎の窓口で申請書類を受け取り、申請する必要があります。
代々木ゼミナール
代々木ゼミナールでは、高卒生向けのスカラシップ生制度が用意されています。入学コース診断テストにおいて優秀な成績をおさめることで特待生と認定され、大学受験科の学費が一部減額されます。なお、診断テストは2回まで受験可能です。
学力に自信があるのなら、検討している予備校に、特待生制度について聞いてみるのもいいかもしれません。
また、帰国子女の大学受験を対象にした「代々木ゼミナール国際教育センター」では、海外での成績が優秀な生徒を対象にした特待生制度を実施しています。TOEFLまたはIELTSの成績と、海外の統一試験の成績により選考されます。
予備校を選ぶときのポイントは?

これから予備校を探すのであれば、費用の安さだけに着目して選ぶのは危険です。ここでは、予備校を選ぶときのポイントについて解説します。
サポート体制が充実しているか
大学受験は長期的な戦いとなるため、サポート体制が充実しているかを確認しておきましょう。相談しやすい環境が整っているか、モチベーション管理もしっかり行なってもらえるかなどをチェックします。
また、サポートは別料金となっている予備校もあるため、その点についても把握しておく必要があります。
志望校の合格実績はどれくらいか
志望校への合格実績を確認し、入試に関するノウハウや情報を豊富に持っている予備校かどうかを確認します。志望校に合格できる可能性を少しでも高めたいのであれば、合格実績が高い予備校を選びましょう。
予備校の合格実績を調べるときは、「校舎ごと」にチェックするのがおすすめです。「塾・予備校比較ナビ」では予備校ごとに大学の合格実績を確認できるため、活用してみてください。
予備校の口コミや評判はどうか
予備校に申し込む前に、口コミや評判をチェックしましょう。現代では、インターネットから簡単に口コミを調べることができます。
評判が良くない予備校は、生徒に対する対応も悪い可能性があります。口コミの意見を参考に、できるだけ信頼できそうな予備校を選択しましょう。
指導方法が自分に向いているか
塾と予備校における指導方法は、「集団指導・個別指導・映像授業・オンライン授業」に分類されます。自分の性格や学習スタイルに合う方法を選ぶことで、成績アップなどの学習効果が出やすくなります。
各指導方法に向いている人、向いていない人の特徴としては以下が挙げられます。
指導方法 | 向いている人の特徴 | 向いていない人の特徴 |
集団指導 |
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個別指導 |
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映像授業 |
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オンライン授業 |
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通学にかかる時間はどれくらいか
予備校に通う場合、通学にどれくらい時間がかかるか、しっかり確認しておきましょう。毎日通う場合も想定し、通学が苦にならないよう、できるだけ自宅や学校から通いやすい予備校を選ぶことが大切です。
複数の予備校の無料体験授業に参加する
大手予備校では、講義の無料体験が開催されています。授業内容や予備校の雰囲気を知るには、各予備校が開催する無料体験に参加するのがおすすめです。
一例として、東進ハイスクールでは、希望する校舎で授業が受けられる無料招待講座を実施しています。日程により異なりますが、最大3講座を無料で受講することが可能です。部活と勉強の両立や大学受験の仕組みなど、受験生の気になる疑問や悩みにも個別に相談に乗ってくれます。
予備校の無料体験は、受験勉強の学習スタイルや校舎の雰囲気を理解できる絶好の機会です。予備校選びの決め手となるため、積極的に参加しましょう。
まとめ
予備校や塾を選ぶ際は安い料金だけにこだわらず、実績や成果を重視するのがおすすめです。大学合格を目指す受験生にとって、講師陣がいかに受験に詳しいか、受験指導のノウハウを持っているかは非常に重要なポイントになります。
予備校や塾を実績・成果で比較してみて、それでも迷う場合には、無料体験に参加するのがおすすめです。授業内容や校舎の雰囲気を体感し、受験勉強に最適な環境を選びましょう。
経済的な事情で予備校や塾に通えない場合、比較的安い料金で利用できる映像授業やオンラインの塾などの利用がおすすめです。オンラインで受講を検討している方は、以下の記事でオンライン予備校などを比較・分析しているので参考にしてください。