休校中のオンライン授業、対応に格差――わずか14%の高校しか実施せず

LINEリサーチは2020年4月27日、新型コロナウイルスによる生活の変化について全国の高校生のLINEユーザーを対象に実施したスマートフォンWeb調査の結果を発表した。

それによると、4月15日の調査時点では、90%の高校生が「学校は休校している」と回答。休校中の学習サポートについての質問には、わずか14%の学生が「オンライン授業が行われている」と答えた。「学校からテキストやプリントが配布されている」(61%)、「学校から宿題や課題がメール等を通じて出される」(49%)との回答が上位を占め、プリント配布やメールなどによる指導が中心であることが分かった。

出典:LINEリサーチ

オンライン授業の実施については、国公立高校と私立高校の間で差がある。調査の結果、オンライン授業を実施している私立高校は26%だったが、国公立高校は9%にとどまり、オンライン授業への対応の進み具合に差があることが明らかになった。

また、休校や外出自粛要請で生活に変化が出たかを本調査で問うたところ、男女共に大きく影響を受けていることが分かった。

まず生活の変化で増えたことについては、女性の78%が「ネットやアプリで遊ぶ時間」、男性の65.7%が「ゲームをしている時間」と回答。反対に減ったことについては、男女共に「外出する回数」との回答が最も多かった。

同時に気持ちの変化についても聞いたところ、男女ともに1番多かったのは「やる気が起きないことが増えた」という回答だった。

他にも、現在の生活で困っていることについて尋ねたところ、「勉強が遅れてしまいそう」「運動不足・太りそう」「ネットやゲームをやめられない」など、生活の乱れについて気にしている回答が見受けられた。

休校中の対応に関する学校ごとの違いについて紹介してきたが、予備校もさまざまな対策をしている。予備校の大学合格実績を比較し、ランキング形式で紹介したページも参考にしていただきたい。

[関連リンク]

9割休校、オンライン授業は1割強。新型コロナと高校生のいま