文部科学省は2023年10月25日、2024年度(令和6年度)に入学定員増を認める私立大学医学部を公表した。主に地方の医師確保や研究医養成を目的とした時限的措置で、今年は認可申請があった24校のうち、順天堂大学や東京医科大学など21校の定員増が認められた。
2024年度の入学定員増が認められたのは、岩手医科大学や順天堂大学、自治医科大学、関西医科大学、近畿大学など21校。主に地域の医師確保を目的とした、いわゆる「地域枠」や、研究医養成のための「研究医枠」のための特例に基づく定員増となる。また、杏林大学と日本大学、東海大学の3校は、認可申請したものの今回は定員増が認められなかった。
今回定員増を認められた大学は、23年度も定員増が認められており、多くの大学は実質的に前年と定員数は変わらない。ただ、獨協医科大学が前年度から6人増えたのを始め、昭和大学、帝京大学、東京医科大学、東邦大学、北里大学、聖マリアンナ医科大学の7大学も前年度より定員が増えた。
また、定員増となった21大学のうち、6つの大学については、定員割れをしている他学部の充足に努めるよう求める「遵守事項」がつけられている。
定員増が認められた私大医学部の一覧は文部科学省のWebサイトに掲載されている。
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令和6年度からの私立大学医学部の収容定員の増加に係る学則変更予定一覧
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