大学入試センターは2021年3月24日、2025年度大学入学共通テストから、2018年に告示された高等学校学習要領に対応する出題教科・科目を設定すると発表した。新たな教科として「情報」を設けるとともに、「地理歴史」「公民」「数学」「理科」で科目の変更を実施し、現行の6教科30科目から7教科21科目にするという。
これまで大学入試センターでは、高大接続改革の趣旨などを踏まえつつ、関係団体などに意見を求めながら、新学習指導要領に対応した大学入学共通テストの出題教科・科目の検討を進めてきた。その結果、2025年度大学入学共通テストからは、「国語」「地理歴史」「公民」「数学」「理科」「外国語」に「情報」を加えた7教科を出題対象とすることが決定した。
科目も変更される。「地理歴史」は、「世界史A」「世界史B」「日本史A」「日本史B」「地理A」「地理B」の6科目から「地理総合、地理探究」「歴史総合、日本史探究」「歴史総合、世界史探究」の3科目に再編。「公民」は、「現代社会」「倫理」「政治・経済」「倫理、政治・経済」の4科目から「公共、倫理」「公共、政治・経済」の2科目とする。加えて、「地理歴史」と「公民」を組み合わせた科目として、「地理総合、歴史総合、公共」を設ける。
「数学」では、「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」を「数学Ⅱ、数学B、数学C」に変更し、「簿記・会計」「情報関係基礎」を廃止する。「理科」では、「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」の8科目を「物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎」「物理」「化学」「生物」「地学」の5科目に集約するという。