トワールは2021年7月16日、学習者の思考力・性格の特性などを科学的に測定し、個々に最適な指導方法を提案する「NOCC教育検査」に新機能「志望校の合格予測」を実装すると発表した。これにより、約87%の正解率で合否予測が可能になるという。
近年、新型コロナウイルス感染症の感染拡大が受験生に大きな影響を与えている。模試の実施回数が減少し、自分の実力が分からないまま入試本番を迎えるなど、受験生の不安感は高まるばかりだ。しかも入試制度や出題形式の変更といった改革により、受験生は志望校の選定に慎重にならざるを得ない。
こうした事態を受け、受験生自身が自己の実力を正しく理解し、最適な進路を選べるようにと開発されたのが新機能「志望校の合否予測」だ。この機能では、今まで「NOCC教育検査」で蓄積してきた思考力・性格特性のデータと、塾生の実際の成績データ・合否データを用いて機械学習を行い、志望校の合否を予測するアルゴリズムを作成する。一般的な合否判定の正解率が58%なのに対し、同アルゴリズムの合否判定の正解率は約87%に上る。
加えて、従来の一般的な判定では「受験直前にどれだけ偏差値を取っていたら良いか」という予測しかできなかったが、今回の新機能では「まだ受験期ではない学生が1カ月後に取っておくべき偏差値」の予測が可能だ。
トワールは、2021年8月末に新機能を実装することを予定している。
予備校でも、AIを活用したシステムが増えている他、熟練の講師たちが志望校への合格率やどの教科をどこまで伸ばせばいいかを教えてくれる。予備校の選び方やおすすめの予備校を解説した記事も読んでみてほしい。