アイヌ文化の振興と発展に向けアイヌ民族文化財団と連携協力協定 札幌大学

札幌大学は2022年1月17日、アイヌ文化の振興と発展を図るため、北海道白老町にある「ウポポイ(民族共生象徴空間)」を運営するアイヌ民族文化財団と連携協力協定を締結したと発表した。調印式は1月13日、ウポポイで行われた。

調印式終了後、札幌大学の荒川裕生理事長は、「アイヌの歴史文化に関する本学独自の教育を充実させ、北海道の社会と未来への貢献に一層力を注ぎたい」と挨拶。アイヌ民族文化財団の常本照樹理事長は「ウポポイで学生を実務研修生として受け入れたり、財団と大学が相互に講師を派遣したりするなどさまざまな形で連携を図り、アイヌ文化の復興と発展に向け役割を果たしていきたい」と話した。

札幌大学はアイヌ文化の研究に取り組んでおり、2010年には「札幌大学ウレㇱパクラブ」を設立するなど、多くの人にアイヌ民族の歴史や文化を学んでもらい、多文化共生社会を実現するために活動中。2020年12月にはアイヌ文化の担い手を育成し、アイヌ民族に対する理解を広げるために「札幌大学アイヌ文化教育研究センター」を設立。同大学でアイヌ文化を学んだ学生の多くは、アイヌ民族文化財団などのアイヌ関連団体で学芸員などとして活躍している。

また、同大学では2022年度より、教育プログラムとして「アイヌ文化スペシャリスト養成プログラムasir(アシㇼ)」を開設。木彫りや刺繍(ししゅう)などアイヌ民族の伝統工芸の実技を学ぶ正規授業を新設する。

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公益財団法人アイヌ民族文化財団と本学との連携協力協定調印式が行われました—アイヌ文化の振興並びにアイヌの伝統およびアイヌ文化に関する知識の普及・啓発のために—