センター試験最後の年、国公立大2次試験の志願者数・倍率が最少・最低に

2020年1月、今回で最後となる大学入試センター試験が開催された。センター試験から「大学入学共通テスト」に移行する2020年度の大学受験を避けるため、現役合格を目指す学生が例年以上に増えると言われている。

そのためか、2019年度の国公立大学2次試験の確定志願者数は、前年度比3万271人減の43万9565人に減少。1990年に大学入試センター試験が導入されて以来、最少の人数だった。 志願倍率も4.4倍と前年度より0.3ポイント下がり、1990年以降の最低倍率となった。

国立大の志願者数は30万7192人で、倍率は3.9倍。公立大の志願者数は13万2373人で、倍率は6.0倍だった。

志願者数は国公立大学全体で下がったが、難関大学の志願者数の減少も目立った。”旧帝一工”に神戸大学を加えた難関10大学は、どこも前年度から志願者数が減少。さらに7大学で志願者数が過去10年で最少となった。

難関10大学の中で見比べてみると、東京大学、京都大学、大阪大学の志願者数は1~2%減にとどまったが、その他の大学の志願者数は4~10%減少した。最も減少したのは東京工業大学で、前期日程の志願者数は前年度の90%。微減にとどまった大阪大学にしても、法学部の志願者数が前年度の73%、倍率が前年度の2.5倍から1.9倍へと大きく下げる結果となってしまった。

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令和2年度国公立大学入学者選抜確定志願状況(PDF)