京都大学は2022年3月29日、入試の一般選抜とは別に、調査書などの書類選考や小論文で選考を行う「特色入試」において、 募集人員を増やすと発表した。実施は2023年度からで、対象は工学部の地球工学科、建築学科、工業化学科。試験の詳細は7月ごろに公表される。
京大の特色入試は、将来幅広い分野でリーダーシップをとって社会に貢献できる優れた学生を発掘、育成することを目的としている。選抜においては、高校生活での特徴的な活動や成果を重視し、各学部・学科が独自に定める資質や意欲・志などを総合的に評価する同大学独自の方式が取られ、2016年から導入されている。
募集人員が変更されるのは、工学部の3学科。地球工学科を従来の3人から4人、建築学科を2人から3人、工業化学科を7人から10人と、それぞれ1人~3人増やす。
また、工学部の物理工学科、電気電子工学科、情報学科では推薦要件を変更。各学校長が推薦できる人数を、1人から男女各1人計2人とする。これは男女共学校のみが対象で、男子校と女子高は従来通り、1学科1人までとなる。なお、同部工業化学科は、男女問わず推薦できる人数を1人から2人に増やす。
このほか、工学部の建築学科と物理工学科、医学部の医学科と人間健康科学科、薬学部薬科学部は出願時の提出書類や要件の一部を変更。医学部人間健康科学科は、大学入学共通テスト利用教科科目も変更する。
2023年度特色入試の募集要項は7月ごろに公表される予定。大学では詳細を必ず確認するよう求めている。
京都大学工学部の「特色入試」の募集人数が増加したので工学部志望者はしっかり対策する必要がある。京都大学を目指す受験生におすすめの予備校は?の記事で京都大学の入試の傾向や予備校選びについて解説しているのでチェックしてほしい。