法政大学、作物を病気から守る物質を新発見 植物病を研究するグループの実験で

法政大学は、2022年12月16日、ミョウバン類処理が作物を枯らしたり腐らせたりする糸状菌病や細菌病を防除できることを発見したと発表した。

同大学の生命科学部応用植物科学科石川成寿教授の研究グループは、「持続可能な地球社会の構築を目指す研究の世界的拠点となる」ことを目指し、食料生産の3分の1が植物病によって失われているなどの困難な状況を打破するため、身近な物質に検索範囲を絞り込んで既知物質の防除力を見出し、リポジショニングする研究を行っている。

今回は、環境に優しく、防除効果の高い物質の探索および実証実験を実施。その結果、多くの植物病に対して、パンの膨張剤や根菜のアク抜きなどに用いられているカリミョウバンや焼ミョウバンなどのミョウバン類処理の優れた防除力を発見した。

同研究によると、ミョウバン類は糸状菌病ではイネいもち病、イネばか苗病、イネ苗立枯病、イネごま葉枯病など、細菌病ではハクサイ軟腐病、キュウリ斑点細菌病、イネ苗立枯細菌病、イネ褐条病などに対し、既存の化学農薬および生物農薬に比較して同等または優れた防除効果を示した。中でも、ハクサイ軟腐病、キュウリ斑点細菌病、イネばか苗病およびイネ褐条病に対しては、特に優れた防除効果が見られたという。

同大学は、以上の発見をもとに特許を申請している。内容は、特許公開番号 特開2022-3020(P2020-3020A)で閲覧できる。

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法政大学の研究グループが作物を病気から守る物質を発見 持続可能な地球を支えるツールになると期待 __ 法政大学

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