就職活動で「学歴フィルターを感じた」は4割超 ――日本労働組合総連合会調査

就職活動の際、出身学校名によってふるいにかけられたと感じた学生が約4割にのぼるという調査結果を、日本労働組合総連合会(連合)が2023年5月31日に発表した。志望者の多い大手企業などでは、特定の大学の学生しか説明会やセミナーに参加させない「学歴フィルター」があるとされ「不公平だ」との声もある。

連合は採用選考での就職差別の実態を把握するため、2023年4月1日から4日まで、3年以内に採用試験を受けた15歳~29歳の男女を対象にインターネット調査を実施。1000人の有効サンプルを集計した。

就職活動の中で「学歴フィルターを感じたことがあるか」との問いに対しては、「ある」が40.4%、「ない」は59.6%だった。

学歴フィルターを最も感じていたのは、最終学歴が中学校の人で、45.2%が「ある」と回答した。最終学歴が「専門学校・短期大学」の人で「ある」と答えたのは36.6%、「高等学校」では33.6%だった。最終学歴が4年制大学・大学院の学生で見ると、「ある」が43.9%、「ない」が56.1%で全体の割合に比べて高くなった。

同調査ではこのほか、応募の際の提出書類やエントリーシートの記入内容、面接での質問内容、就職活動中に感じた男女差別などについて尋ねた。調査結果は、連合のホームページに掲載されている。

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連合 就職差別に関する調査2023