茨城大、工学部工学部の学校推薦型選抜に15人の「女子枠」を新設―一部学科は入学定員も増

茨城大学は2023年9月26日、2年後の2025年度入学者選抜から、工学部の学校推薦型選抜に「女子枠」を導入すると発表した。工学部の3学科で計15人を募集。また、同年度から情報工学科の入学定員を増やし、80人から90人にする。

女子枠を設けるのは、機械システム工学科、電気電子システム工学科、情報工学科の3学科で、定員は機械システム工学科6人、電気電子システム工学科4人、情報工学科5人の計15人となる。

出願要件は3学科とも共通で、調査書の評定平均が4.0以上。指定する英語資格などで大学が設定する基準を上回る成績を有していることなどが求められる。これらの要件を満たす女子生徒は、「一般枠」「女子枠」「一般枠と女子枠の併願」の3つから選択して出願でき、併願者はまず女子枠で選考し、不合格となった場合は一般枠で選考する。

学校推薦の選抜方法は、数学・理科に関する小論文と面接による評価で、大学入学共通テストは課さない。女子枠の面接では、出願時に課題作文を課し、その内容に基づいて、大学の学びを通してどのように社会に貢献していけるかなどについて尋ね、論理的に説明する資質を評価する。

また、情報工学科はデジタル分野の人材育成の強化を図ることを目的に、2025年度入学者選抜から定員を10人増加。学校推薦型選抜の女子枠新設で5人増員するほか、一般枠でも5人増員する。

大学では「ユニバーサルな製品やシステムの企画、設計、開発には多様な視点を持つ技術者の育成が必要で、女子学生にはそうした技術者に育ってほしい」としている。

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令和7年度(2025年度)入学者選抜の概要について(予告・令和5年9月更新)を公表しました(工学部における女子枠の導入及び情報工学科定員増について)