国立大学協会は2020年7月13日、新型コロナウイルスに感染した入学志願者の受験機会を確保するため、国立大学の2021年度入試選抜では感染者などに対して追試験を実施するよう、各国立大学長に向けて通知した。
同協会は2020年7月6日~9日の期間、書面により「国立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領」の改定について総会決議を実施。国立大学の入学志願者が安心して受験に挑めるよう、文部科学省の「令和3年度大学入学者選抜実施要項」などを踏まえ、追試験の実施などを含む各種方策を取りまとめた。
追試験の対象となるのは、新型コロナウイルスに感染し、試験日までに医師が治癒したと診断していない受験生や、試験直前に保健所などから濃厚接触者に該当するとされた受験生。また、発熱や咳などの症状があり、試験当日の検温で37.5度以上の熱がある受験生についても、追試験の対象となる。追試験の実施は、国立大学の2次試験終了後を予定している。
なお、募集人員を前期日程と後期日程の2つに振り分けて選抜する「分離分割方式」と「大学入学共通テスト」における「5教科7科目の原則」に変更はない。ただ、同協会は各大学で設定しているアドミッション・ポリシーに基づき、入学志願者が不利にならないよう、必要な措置を最大限講じるように要請している。
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