じゅけラボ予備校は2023年11月16日、大学受験の予備校や塾の費用に関する実態調査の結果を発表した。それによると、浪人生の教育費は月額5~10万円が多数派であり、年間では約3人に1人が100万円以上支出していることが明らかになったという。
同予備校は同年9月25日から27日にかけて、現在大学受験のための予備校または塾に通学させている、または通学させたことがある浪人経験の子を持つ保護者を対象に、予備校の月額授業料、年間の合計費用などを調べるインターネット調査を実施。300人の有効回答を得た。
同調査によると、浪人生の月額教育費は「5万円以上7万円未満」と「7万円以上10万円未満」がいずれも15.7%でボリュームゾーンとなっていた。同予備校は、多くの予備校や塾の平均的な価格帯がこの範囲にあり、この価格帯が多くの家庭にとっての選好となっている可能性が高いと見ている。なお、35.3%が「わからない」と回答しており、同予備校は予備校や大学受験の塾からの情報提供が不足していたり、費用の内訳が複雑で理解しづらかったりする可能性が考えられると分析している。
毎月の授業料や特別講習費、入会金など初期費用も含めた年間の合計費用は、「100万円以上150万円未満」が23.3%で最も多く、次点は18.0%の「70万円以上100万円未満」だった。100万円以上支出している浪人生の保護者の合計は32.6%となっており、約3人に1人が100万円以上の年間教育費を支払っているという実態が明らかになった。一方で、24.7%が「わからない」と回答していた。
同予備校は、年間での教育費用の総計は各種の講習費や教材費、その他の付随する費用などが含まれるため、具体的な額が不明確になりがちであることが原因と推察している。
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【調査レポート】浪人生の教育費、月額は5~10万円が多数派、一方年間では約3人に1人が100万円以上の支出 _ 株式会社エンライクのプレスリリース