大阪大学は2023年11月8日、LGBTQ+に関する取組の評価指標「PRIDE指標2023」で、最高評価の「ゴールド」を受賞したと発表した。応募を開始した2019年から5年連続のゴールド受賞となり、これは全国の大学で初となる。
「PRIDE指標」は、一般社団法人work with prideが「企業・団体等の枠組みを超えてLGBTQ+が働きやすい職場づくりを日本で実現する」として、2016年に策定。各企業・団体などの取り組み状況を「行動宣言」「当事者コミュニティ」「啓発活動」「人事制度・プログラム」「社会貢献・渉外活動」の5つの評価指標に基づき評価し、達成度に応じてゴールド、シルバー、ブロンズに認定している。
大阪大学では、「誰もがそれぞれの性的指向・性自認をもっている」という考え方に基づき、2017年に「性的指向(Sexual Orientation)」と「性自認(Gender Identity)」の多様性に関する基本方針を策定し、国立大学として「先駆け」となるSOGIの概念を取り入れた。
その後、2020年に、総長をはじめ、役員、幹部職員による「イクボス宣言×SOGI アライ宣言」を公表。2021年には「大阪大学ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)推進宣言」を公表し、多様性が真に受容され、尊重される環境整備を促進・徹底することを宣言した。
LGBTQ+が働きやすい環境整備としては、性別を問わず利用出来るトイレを示す「ALL GENDER トイレ・サイン」を考案したほか、「大阪大学みんなのSOGI多様性ガイドブック」を作成。学内のダイバーシティ&インクルージョンセンターにLGBTQに関連する書籍コーナーを設置するなどの取り組みを進めている。
大学では「これまで取り組んできたさまざまな活動が評価されました。引き続き、多様性が真に受容され、尊重される大学として邁進していきます」などとしている。
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「PRIDE指標」で最高評価の「ゴールド」を5年連続で受賞しました!