四国水族館に讃岐提灯を展示 香川大学の学生らが制作

四国水族館(香川県宇多津町)は2023年12月9日から、香川大学経済学部の学生が制作した讃岐提灯を館内に展示している。2024年1月8日まで。

同水族館と香川大学は地域の発展に寄与するため、2020年から包括連携協定を結んでいる。今回は、香川県の伝統工芸品「讃岐提灯」の魅力を伝えるために活動している「TERASU」の学生らが制作した「折提灯」を本館棟1階に40点を展示した。また、「TERASU」の活動について紹介するボードも設置している。

讃岐提灯は弘法大師が中国からその技法を伝承したとされ、1000年以上の歴史を持つ日本最古の提灯と言われている。蟷螂技法提灯、かご技法提灯などさまざまな技法があり、折提灯は四国八十八ヶ所を巡るお遍路さんが考案したもので、かつては野山の竹や笹、手ぬぐいを使った原始的な折技法で作られていた。

TERASUは、香川大学経済学部の学生によるチャレンジプロジェクト。2016年から学生が主体となり、「讃岐提灯で香川の魅力を照らす」をモットーにイベントの開催や情報発信を続けている。プロジェクト名の「TERASU」は、「讃岐提灯で照らす」と「香川の魅力を照らす」の2つの意味をかけている。

水族館では「受け継がれてきた讃岐提灯ならではの温かな灯りの中で、ひと味違った雰囲気の水族館を楽しんでほしい」としている。

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香川大学の学生が制作した讃岐提灯を四国水族館に展示しています