2025年7月23日、国公立大学法人の信州大学は、現行の工学部を2026年4月に再編することを明らかにした。
現行の工学部は物質科学科、水環境・土木工学科、建築学科、電子情報システム工学科、機械システム工学科の1学部5学科の構成となっている。今回の再編で5学科を統合し、先鋭融合コース、および基幹9コースを新たに設置する。
先鋭融合コースでは、基幹9コースから2つを選択し、分野を融合した学びを提供する。コースの組み合わせに制限はなく、メジャー分野、サブメジャー分野からの選択も可能だ。
基幹9コースでは1つの専門知識を身に付け、業界をリードできる技術者を育成する。基幹9コースの詳細は、応用化学コース、水環境・土木コース、機械物理コース、建築学コース、情報デザインコース、環境・エネルギー材料コース、電気電子コース、知能機械コース、情報サイエンスコースとなっている。
同大学の香山学長は、「ここ10年、工学に対する高校生のニーズが右肩下がりの状態である。先鋭・研究融合で新しい領域を作ることで、業界のフロンティア(最前線)を切り拓けるような新しい人材を育成したい」と語った。
募集人数(目安)は、先鋭融合コースで20名、基幹9コースは40~55名とコースにより異なる。
また、先鋭融合コースに限り、2025年9月から一足先に願書を受け付ける予定だ。