教科の苦手意識は小中学生で大きく形成、理科は高校生で躓く傾向も――スタディプラス調査

スタディプラスのStudyplusトレンド研究所は2023年12月20日、公益財団法人山田進太郎D&I財団と共同で実施した「文理選択と学部・学問の系統についての調査」の結果を発表した。それによると、文系・理系ともに教科の苦手意識は小中学生で大きく形成され、理科は高校生で躓く傾向があることが明らかになったという。

同研究所は11月10日から13日にかけて、全国の高校生・浪人生・大学1~2年生を対象に、文理選択の理由、苦手・嫌いな教科、得意・好きな教科などを調べるインターネット調査を実施。5150人の有効回答を得た。

同調査によると、文理選択の理由について、理系は「文系に対する後ろ向きな理由」が10.2%であったのに対し、文系は「理系に対する後ろ向きな理由」が36.0%に上っていた。回答理由をジャンル付けすると、文系は「理系の勉強が苦手」が37.4%で最多だった。一方、理系の「文系の勉強が苦手」は10.6%にとどまった。

苦手・嫌いな教科に関しては、英語・国語・社会・数学は約7割が小中学生時点で苦手・嫌いを自覚していた。とりわけ、英語は中学生で自覚する割合が約6割に上っていた。英語、理系科目は高校1年生で苦手・嫌いを自覚する割合も高く、理科は4割以上、数学は2割以上が高校生になってから苦手・嫌いを自覚していた。

得意・好きな教科に関しては、7~8割が小中学生の間に得意・好きを自覚していた。理系科目については、高校1年生で得意・好きを自覚する割合が比較的高く、理科は高校生になってから3割が得意・好きになったと回答していた。

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文系・理系ともに教科の苦手意識は小中学生で大きく形成、理科は「物理」「化学」などに細分化された高校生で躓く傾向も _ スタディプラス株式会社のプレスリリース

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