奨学金、教育支援、心のケアによって経済的に困難な状況に置かれている子供たちを支える民間非営利団体のあしなが育英会は2021年12月11日と12日、全国12都市14カ所で2019年10月以来2年ぶりとなる街頭募金を実施した。
同団体が実施したアンケート調査やオンライン聞き取り調査によると、「遺児の保護者の4人に1人以上が収入ゼロ」など、コロナ禍で遺児家庭の困窮が進んでいる。この調査結果を受け、あしなが大学奨学生たちがこのたび、街頭募金を復活させるために立ち上がった。
街頭募金は東京都新宿区でのオープニングセレモニーを皮切りに、12月11日は東京都新宿区と石川県金沢市、12日は北海道札幌市、宮城県仙台市、群馬県高崎市、石川県金沢市、愛知県名古屋市、三重県四日市、京都府京都市、大阪府高槻市、兵庫県神戸市、広島県広島市、福岡県福岡市の12都市14カ所で実施された。寒空の下、127人の学生たちが支援を呼びかけたという。
短時間の実施だったが、学生たちが持つ募金箱には多くの寄付が寄せられたという。同団体は「学生たちの『後輩遺児や遺児家庭を支えたい』という熱い思いに応え、ご支援をくださったすべての皆様に、心より感謝申し上げます」と謝辞を述べている。
コロナ禍で経済的に困窮する家庭が増えている状況を踏まえ、安い料金で塾・予備校へ通うための選び方を解説した記事も掲載している。塾・予備校選びの参考にしていただきたい。