文部科学省は2023年12月26日、私立大学(学部)の初年度学生納付金などについてまとめ、公表した。2023年度に入学した学生が支払った入学金や授業料などを含む初年度の納付金の合計は147万7339円で、前回調査(2021年度)と比べて0.4%減少した。
同調査は、日本私立学校振興・共済事業団から提供を受けたデータをもとに、文科省が集計した。調査は2021年から隔年実施となっている。
対象となったのは、私立大学600校、私立短期大学269校、私立高等専門学校4校。初年度学生納付金は、授業料や入学金、施設設備費のほか、実験実習料やそのほかの費用を含んでおり、平均額の算定では2023年度の入学定員を用いて加重平均した。
調査結果によると、2023年度の初年度学生納付金の合計平均額は、私立大が147万7339円で、前回調査比0.4%減。内訳は、授業料95万9205円(前回調査比3.0%増)、入学料24万806円(同2.1%減)、施設設備費16万5271円(同8.3%減)などとなった。学部系統別に見ると、文科系が127万5749円(同0.3%増)、理科系が160万8576円(同4.8%減)、医歯系が628万5110円(同3.2%減)だった。
私立短大は、授業料72万9069円、入学料23万7122円、施設設備費16万3836円などで、初年度学生納付金は127万1988円(同0.1%減)。私立高等専門学校は授業料78万1365円、入学料24万5176円、施設設備費10万2824円などで、初年度学生納付金は128万565円(同8.3%増)だった。
私立大と私立短大では初年度学生納付金の合計平均額が前回調査より、わずかに減少したが、ほぼ横ばいだった。私立高等専門学校では8.3%増と大幅に増えた。
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私立大学等の令和5年度入学者に係る学生納付金等調査結果について