2024年4月からD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)科目を理工学部に新設する中央大学は2024年2月21日、D&Iの拠点として後楽園キャンパスに「ダイバーシティラウンジ」を設置すると発表した。大学では新科目設置とラウンジの開設を記念して、同年3月14日に後楽園キャンパスで教育イノベーション推進事業シンポジウム「理工D&I教育がひらく未来:中央大学理工学部におけるダイバーシティ&インクルージョン(D&I)教育の新展開と実践的でインクルーシブな学びの場の創出」を開催する。
理工学部のダイバーシティ&インクルージョン(D&I)科目には、「ジェンダー・セクシュアリティ論」や「障害学」「多文化共生論」があり、ジェンダーや障害をめぐる社会の歴史や基礎的な知識を学ぶほか、人種差別や排外主義、移民・難民問題などについての考察を深める。また、こうした問題に科学技術や自然科学がどのような貢献ができるのかについても考えていく。
シンポジウムは3月14日午後1時半から、後楽園キャンパス3号館3階小ホールで開催。D&Iの3領域(ジェンダー・セクシュアリティ領域、障害領域、グローバル領域)に関する基調講演の後、中央大学やお茶の水女子大学、文京区のD&Iの取り組みを紹介するほか、同大理工学部で新設されるD&I科目についての説明も行われる。誰でも参加でき、参加費は無料。事前申し込みも不要となっている。
中央大学では2017年にダイバーシティ宣言を公表した後、2020年4月にはダイバーシティセンターを発足するなど、学生の個別相談やダイバーシティに関する理解促進のための研修、イベント、情報発信など、さまざまな取り組みを続けている。
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中央大学理工学部、2024年度からD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)科目新設&後楽園ダイバーシティラウンジを設置 3月14日に記念シンポジウム「理工D&I教育がひらく未来」を開催