中央大学の入試は基礎力重視でレベルの高い競争!入試制度・偏差値からおすすめ塾・予備校まで徹底解説

中央大学は1885年に「英吉利(イギリス)法律学校」として創設され、今でも法曹界を中心に優秀な人材を輩出しています。現在は8つの学部の他、7つの研究科や複数の附属高校・中学を持つ、大規模な総合学園となっています。

中央大学は現在GMARCHの1つに数えられる人気の難関私立大学でもあり、合格するためには入念な対策が必要です。この記事では、入試の特徴や出題傾向と対策、おすすめの塾・予備校など、中央大学合格に必要なことを徹底解説しています。中央大学を目指す受験生はぜひ参考にしてください。

中央大学の入試制度や偏差値・難易度は?

まずは中央大学の入試の基本情報を確認していきましょう。

中央大学の入試制度とは

中央大学の一般選抜は大きく3つに分けられます。そのうち「学部別選抜」はさらに「一般方式・英語外部試験利用方式・大学入学共通テスト併用方式」の3つに分かれています。

各方式の概要と注意点などをまとめると、下記の通りです。

6学部共通選抜・法学部・経済学部・商学部・文学部・総合政策学部・
 国際経営学部の6学部統一入試。
・共通の問題が出され、全教科マーク式。
・この6学部の全ての学部・教科型で、
 8つまでの併願が可能。
学部別選抜学部ごとに試験科目や配点が異なる入試方式。

・一般方式
 中央大学の個別試験のみで合否が決まる方式。

・英語外部試験利用方式
 英語の個別試験の代わりに、
 TEAPや実用英語技能検定などの
 外部試験スコアを利用する方式。
 法学部・商学部では利用できない。
 また、利用できる外部試験も学部ごとに異なる。

・大学入学共通テスト併用方式
 共通テストの指定の科目を併用する方式。
 商学部の一部学科と文学部では利用できない。
大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)共通テストの得点のみで合否が決まる方式。

最も募集人数が多いのは「学部別選抜 一般方式」です。しかし「6学部共通選抜」と「大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)」の募集人数も意外と多いので、中央大学志望の方はぜひ受けてみてください。法学部は特に多く「6学部共通選抜」で約100人、「大学入学共通テスト利用選抜(単独方式)」で約230人を募集しています。

また「学部別選抜 一般方式」では、総合政策学部・国際経営学部・国際情報学部の3学部は英語・国語のみで受験できます。地歴公民が必要ないため、地歴公民が苦手な人は狙い目と言えるでしょう。

出願方法はWeb出願のみで、受験ポータルサイト「UCARO」への会員登録(無料)が必要です。また、東京都の2つのキャンパスの他、札幌から福岡まで全国に試験会場が設置され、全ての方式を受験できます。

そして中央大学では、一般選抜以外にもさまざまな入試を実施しています。自己推薦や指定校推薦、スポーツ推薦など、学部ごとに異なる特別入試が用意されているので、チェックしてみてください。特に珍しいポイントとして、経済学部ではドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語、商学部ではこれに加えて朝鮮語を利用した入試があります。

中央大学の偏差値・難易度はどれくらい?

予備校大手である東進のデータによると、中央大学の偏差値は58~67です。上位は法学部が占めており、中央大法学部のレベルの高さがうかがえるでしょう。また、全体的に「6学部共通選抜」や「学部別選抜 共通テスト併用方式」の偏差値が高くなっています。

共通テスト得点率を見てみると、ほとんどの学部・学科で75%以上の得点が必要となり、8割以上が必要な学科も多数。各試験方式に必要な全ての科目でバランス良く得点しなければならず、非常にレベルの高い競争となるでしょう。

こうしたデータから考えると、やはり最も狙いやすいのは「学部別選抜 一般方式」だと言えます。しかしその一般方式の倍率もほぼ全ての学部で3.0倍を超えており、どの学部も人気だと分かります。国際経営学部・国際情報学部は地歴公民が必要ない分、5.0倍を超えるほどの人気なので入念に対策してください。

中央大学の出題傾向と合格するために必要な対策とは?

中央大学の全体的な傾向として、クセのある問題や難問・奇問はほとんど出ません。その分、受験生の正答率は高く、合格最低ラインも上がる傾向にあります。

そのため、6学部共通選抜・学部別選抜ともに、いかにミスなく正確に解答できるかがカギとなります。どの教科も基礎力の強化に重点を置くと良いでしょう。

英語は基礎の文法・語彙を完璧にした上で時間配分に注意!

英語は全体的に、文法・語彙の比重が大きめです。そのため、基本的な文法や単語・熟語は徹底的に身に付けておきましょう。

長文もGMARCHの中では易しめのレベルですが、問題数は多いので速読力が必要です。学部ごとに過去問を数年分解き、レベルやスピードに慣れてください。

ただし法学部の英語は難易度が高く、文法・語彙も応用レベルの問題が出ます。長文が1~3題あるため、時間配分も重要です。基本的な語彙から和訳・英訳の記述まで、バランスの良い対策が必要となります。

国語は志望学部に関連した評論文を中心に演習を

多くの学部では現代文(評論文)2題・古文1題が出されますが、文学部のみ漢文を含むため、油断せずに対策してください。現代文の比重が大きいため、古文は手早く正確に解き、現代文に時間を残しておくのがおすすめです。そのためにも古語や文法など、古文の基礎固めをしっかりとしておきましょう。

現代文については、演習を繰り返して長文に慣れておく必要があります。また、法学部では法律関連、文学部では文化に関する文章など、学部に関連した内容が例年出題されています。日頃から志望分野に関心を持ち、本やニュースを読んでおくと良いでしょう。

数学は記述対策を徹底して計算ミスをなくそう

数学は理工学部と法学部(4教科型)で必須、法学部(3教科型)・経済学部・商学部・文学部では選択教科となります。

数学も難問は少なく、基礎力が重視されています。しかし年度によっては文系学部でも記述式の出題があるので、記述対策もしておく必要があるでしょう。

理工学部は数Ⅲ範囲や微分積分の出題が多い傾向にあり、計算量も多くなります。ケアレスミスをしないよう、過去問を解いて慣れた上で落ち着いて臨みましょう。商学部や経済学部では確率が頻出なので、苦手な人はしっかり対策してください。

中央大学を目指すならどこに通うべき?おすすめ塾・予備校3選

最後に、中央大学を目指す方におすすめの塾・予備校を3つご紹介します。大学受験において塾・予備校選びは重要なので、ぜひ自分にぴったりのところを見つけてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

数々の有名講師でおなじみの東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は、合格実績を伸ばし続けている注目の予備校です。2022年の中央大学合格者は3072人、GMARCH・上智大学・東京理科大学を合わせた合格者は2万1321人と、圧倒的な実績を誇ります(現役生のみ、講習生含まず)。

東進では、約1万種のラインアップを揃える映像授業を中心としたさまざまな講座や模試により、しっかりと志望校対策が可能。特におすすめは「志望校別単元ジャンル演習講座」です。東進が積み上げてきたビッグデータとAIを活用し、一人ひとりに最適な演習セットを提案してくれます。

また、過去問は一人ではなかなか採点・復習をしづらいものですが、「過去問演習講座」ではプロによる採点を受けられます。客観的に採点してもらい、効率的に対策を進めましょう。なおこの講座は、中央大学の8学部全てに対応しています。

加えて、模試が充実していることも東進のメリットでしょう。中央大学レベルに対応しているのは「全国有名国公私大模試」です。年5回実施されるので定期的にデータを採り、苦手を潰していきましょう。

駿台予備学校

堅実な実績を持ち、大手予備校の1つに数えられる駿台。2022年度の中央大学合格者数は2139人、GMARCHのほとんどの大学にもそれぞれ約1000~4000人の合格者を輩出しています(駿台グループ関連法人の在籍生および各講習受講生の実績、現役・浪人の両者含む)。

その理由は、正統派の分かりやすい授業にあります。講師陣は、多くの生徒を難関大合格へ導いてきた精鋭揃い。講座レベルも「基礎」から「選抜」まで4段階に分かれているため、苦手科目も基礎をしっかり固められます。

また、講師に気軽に質問できる環境が整っている他、AI教材を使って苦手分野を克服できることも魅力です。駿台ではこうしたさまざまなサポートにより、中央大学合格に必要な基礎力を鍛えられます。

大学受験ナビオ(栄光ゼミナール)

「大学受験ナビオ」は、栄光ゼミナールの大学受験専門塾です。栄光ゼミナールには小中学生部門もありますが、ナビオは大学受験専門の講師のみが在籍しているため、志望大学合格に向けて質の高い授業を受けられます。合格実績も確かなもので、2022年度は216人が中央大学に合格しました(大学受験ナビオ・栄光ゼミナール・ビザビに通塾していた生徒の実績)。

ナビオの魅力は、GMARCHを含めた難関大対策が充実していることです。「GMARCH理対策」コースでは基礎力を付けてから応用に入っていくため、しっかりと理解を深められるでしょう。高3の9月からは「MARCH理科大英語」や「MARCH古文」など、GMARCH・理科大に特化した専用演習講座を受けられます。演習を重ねることで、中央大学合格に必要な実力を鍛えられるはずです。

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