2025年3月18日、宮崎大学は一般選抜の前期日程において、合格発表後に出題ミスが判明したことを公表した。
出題ミスがあったのは理科科目の化学で、大問3の(i)の下段文章の2行目、および図上において誤植があった。正しい記載は「プレビタミンD₃」のところ、別の化合物を指す「プロビタミンD₃」と誤って記載していた。
該当部分の出題ミスが明らかになったのは、問題文を読んだ高校の教員からの指摘によるもの。誤植によって「問題として成立していない」ことから、「大問3(i)の問2」に関しては全受験生を正解とする。
この件を受け、合否判定を再度実施したところ、工学部工学科を受験した6名が追加合格となった。3月7日に発表した工学部工学科の合格者1名については、より志望順位の高いプログラムでの合格となっている。また、再度の合否判定により、あらたに不合格となった者はいなかった。
併願大学の入学金を支払ってしまった場合など、追加合格で生じた経済的な損失に対し、同大学は賠償を実施する。
同大学は、「受験生の皆様、ご家族の皆様、並びに関係各位に重ねて深くお詫び申し上げます。合格者となった方々には、ご本人のご意向に沿えるよう、誠心誠意対応させていただきます。また、同様の事態が発生しないよう、再発防止に向けて取り組んでまいります」としている。
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令和7年度宮崎大学一般選抜(前期日程)化学における出題ミスについて