信州大学の入試は記述対策がカギ! 偏差値や出題傾向、おすすめの塾・予備校は?

信州大学は長野県トップの偏差値を誇る国立大学です。レベルの高い学びを提供しながら、地域に根差した教育を行っていることが特徴で、日本経済新聞社が全国の国公私立大学に実施した「大学の地域貢献度調査2021」では、全国2位にランクインしました。長野県内に5つのキャンパスを持ち、自然豊かな環境で学べることも信州大学の魅力です。

また信州大学と言えば、全国でも非常に珍しい「繊維学部」があることでも有名です。機械工学から生物、ものづくり、ファッション分野まで学べるユニークな学部となっています。

そんな信州大学は毎年受験生から人気のため、合格するためには入念な対策が必要となります。この記事では、信州大学の入試の仕組みから出題傾向と対策、おすすめ塾・予備校まで徹底解説しました。信州大学を目指している人はぜひ参考にしてください。

信州大学の入試制度はどうなっている? 偏差値・倍率もチェック

まずは、信州大入試の基本情報を見ていきましょう。

信州大学の入試制度は?

信州大学の一般選抜には前期と後期があります。後期の募集人数はどの学部も前期の6分の1~3分の1ほどなので、信州大学志望の人は前期での合格を目指しましょう。同じ日程内の併願は不可で、1つの学部・学科のみ受験可能なので注意してください。

信州大学入試では、配点の高い共通テストをしっかり対策しましょう。信州大学は国立大学のため、受験には大学入学共通テストで7~9科目が必要です。二次試験は学部によって差がありますが、1~2科目のみの場合が多いです。例えば前期日程だと、人文学部は「総合問題」、経法学部は国・数・英から1科目選択となっています。

ただし、医学部 医学科は数学と英語、理科2科目の計4科目が必須です。加えて配点は二次試験の方が高いため、注意して対策してください。また、教育学部はコースによって実技試験が含まれます。

その他、信州大学では総合型選抜、学校推薦型選抜などさまざまな入試を行っています。それぞれ実施学部が異なるので、一度チェックしてみてください。

信州大学の偏差値・倍率はどれくらい?

大手予備校グループである東進のデータを参照すると、信州大学(前期)の偏差値は文系の最高値が人文学部の64、理系が医学部 医学科の66でした。

確かに全体的に見ればレベルは高いですが、学部によって大きく差があります。たとえば教育学部は、コースによっては偏差値55程度です。

また、信州大学が発表している2023年度の実質倍率を見てみると、こちらもやはり学部や学科によって差が開いています。特に人気の理学部 理学科 生物学コースや、医学部 保健学科 検査技術科学専攻は5.0倍に迫る高倍率ですが、一方で2.0倍を切る学科も散見されます。自分の志望する学科はどのくらいのレベルか、確認してみてください。

信州大学の出題傾向とその対策方法とは?

ここでは信州大学の出題傾向と、必要となる対策をお伝えします。また、信州大学のホームページには過去問や出題意図が掲載されているので、必ず確認しておいてください。

【英語】長文の読解力+教育学部は英作文の対策を

教育学部は大問2題、経法学部や医学部は大問4題など、学部ごとに差がありますが、いずれも記述式です。経法学部や医学部は日本語で答えさせる問題が多く、レベルはそこまで高くありません。しかし、長文を正確に読み取る読解力が必要なので、演習問題で対策しましょう。

一方で、教育学部は英語で解答させる問題が多いため、長文読解とともに英作文の対策が必須です。2023年度の出題意図には「正確に内容を捉えた上で、自分の経験を示しながら理由とともに説明することができているか」というものがありました。実体験を織り交ぜつつ、自分の言葉で英作文が書けるように目指しましょう。その際、学校や予備校の先生に添削してもらうのがおすすめです。

【国語】教育学部は幅広い科目、経法学部は評論文対策を徹底的に

国語も学部によって大問数や出題範囲に差があります。教育学部は、漢字などの国語常識、評論文、小説、古文、漢文と幅広く出題されます。レベルはいずれも基礎~標準ですが、漢字の誤字訂正など珍しい出題形式も。過去問を数年分、解いて対策しましょう。

経法学部は評論文が3題という、こちらも珍しい問題構成です。文章量が多くボリュームが大きいので、素早く正確に文章を理解する力が求められます。評論文に焦点を当て、実践演習を積み重ねてください。特に、2023年度は「150字以内で説明」という長めの解答が3問出題されていました。通常の問題集ではなかなか見ない文字数なので、過去問演習に力を入れましょう。

【数学】融合問題とケアレスミスに注意しよう

経法学部・医学部・工学部の数学は共通で、大問は全部で7題ありますが、学部によって解くべき4~5題が指定されています。2023年度は多項式の微分、絶対値を含む方程式、ベクトル、対数関数、整数の性質、数列、順列、組み合わせ、積分から出題されました。出題分野が幅広いうえに融合問題も出されるため、早いうちに過去問を解いて特徴を掴みましょう。

理学部 数学科は大問5題で、2023年度は微分と関数、ベクトル、数列、区分求積法、微分積分から出題されました。2021年度までは大問が7題ありましたが、5題に減ったことで1問ごとの正確性が求められるようになったと言えます。過去問はもちろん、頻出分野について問題集を解き進め、ケアレスミスを減らしましょう。

信州大学を目指せるおすすめ塾・予備校3選

続いて、信州大学への合格を目指せる塾・予備校を3校、厳選してご紹介します。ぜひ参考にしてください。

東進ハイスクール・東進衛星予備校

東進ハイスクール・東進衛星予備校(以下、東進)は予備校最大手の1つで、長野県内には東進衛星予備校が多数あります。東進は国公立大学受験にも強く、2023年度は信州大学に234人が合格しています。そのうち医学部 医学科の合格者は、16人でした(現役生のみ、講習生含まず)。

東進では多彩な講座を組み合わせ、弱点は克服して強みはさらに伸ばし、第一志望合格を狙うことができます。特におすすめは、AIが最適な演習問題セットを作ってくれる「志望校別単元ジャンル演習講座」と、大学受験のプロによる採点・添削指導が受けられる「過去問演習講座」です。過去問演習講座は、信州大学の7学部に対応しています。

また、東進は模試の精度も高いため、定期的に受験しましょう。信州大学志望の人には「全国有名国公私大模試」と「共通テスト本番レベル模試」がおすすめです。

信学会

信学会は、長野県内に8校舎を持つ地元密着型の予備校です。駿台予備学校と教務提携しており、駿台のテキストを最大限に活かせる講師陣が指導しています。その結果、難関大学への合格数も長野県No.1の実績を誇っており、2023年度は信州大学に77人が合格。また過去3年で28人が医学部 医学科に合格しました(現役生のみ)。

信学会の講座は標準~発展レベルが充実しています。共通テスト対策はもちろん、国公立大学の二次試験対策も網羅されており、理系・文系ともにおすすめです。さらに、英・数・国は記述解答力を高められる講座が多いため、信州大学対策にぴったりです。

メディカルラボ

メディカルラボは河合塾グループの医系専門予備校で、全国に27校あります。2023年度は信州大学に2人、全国の国公立大医学部に200人以上を合格に導きました。

メディカルラボの大きなメリットは、医学部入試に特化しているため、無駄なく学習できることです。メディカルラボには、各大学の医学部入試に詳しいプロ講師が約1100人在籍しており、「プロジェクトチーム」を組んで受験生一人ひとりの合格戦略を練ります。カリキュラムも一人ずつ異なる完全オーダーメイド。そのため、学力や志望校のレベル、苦手・得意科目に合わせて最適な対策ができます。

1科目から受講できる単科制の「医学部科目選択コース」の他、個別授業と演習授業、模試を組み合わせた「医学部総合コース」が選べます。

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