周南公立大学は、専門職大学院である「情報科学研究科応用情報科学専攻」の設置認可を文部科学省より受けたことを発表した。同大学院は、2026年4月の開設を予定している。
専門職大学院とは、科学技術の進展や社会・経済のグローバル化にともない、社会的・国際的に活躍できる高度専門職業人を養成するもの。通常の大学教育とは異なり、業務に直結する実践的な能力を養う。
同大学として初の大学院であり、かつ情報系専門職大学院は西日本の国公立大学としては初の試みとなる。データサイエンスや情報エンジニアリングの教育を通じ、地域や産業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支える高度専門職人材の育成を目指す。
カリキュラムに関しては、ビッグデータの分析・活用、情報システムの企画・構築・運用など、実務に応用できる学びを提供する。教育課程連携協議会には外部有識者や地元企業関係者が参加し、実社会のニーズを反映した教育内容となっている。
同大学院の入学定員は15人で、修了者には「情報科学修士(専門職)」の学位が授与される。第1回入試の出願期間は、2025年11月1日から開始する予定だ。
入学金について、周南市民は141,000円、市外の学生は282,000円、授業料は年間で535,000円となっている。なお、大学独自の奨学金制度に加え、周南市が実施する奨学金の返還支援も利用できる。