千葉科学大学は、沖縄県出身者を対象とする「沖縄特別奨学金制度」を2026年度入試より導入することを発表した。同大学の設置者が沖縄県の「大城学園」に変更されたことをきっかけに、沖縄県出身の学生に対し学費を国立大学と同等の額に減免する。
同制度は、薬学部で6年間、危機管理学部および看護学部は4年間にわたって学費を減免するもの。薬学部の場合、初年次学納金が217万円のところ、同制度の利用で835,800円まで減額される。
2026年4月の総合型選抜・推薦入試・一般選抜を対象とし、留学生入試や社会人選抜などは含まれない。
同制度の対象者は、沖縄県在住もしくは沖縄県出身者で、以下の条件のいずれかに該当する必要がある。
- 沖縄県内に所在する高等学校を卒業(または卒業見込み)の者
- 沖縄県に居住しながら、沖縄県外に所在する広域通信制高等学校またはサテライト校を卒業(または卒業見込み)の者
- 上記①②の他、沖縄県に居住があり、学校教育法施行規則第150条の規定により、高等学校を卒業した者と同等以上の学力があると認められる者。または、これに該当する見込みの者。
ただし、沖縄県に本拠地がある広域通信制高等学校に在籍していても現住所が沖縄県外にある者、沖縄県外の学校卒業者で出願時点だけ沖縄県に居住している者も対象外となる。
奨学金の継続には、修得単位や学業成績、学納金納入状況などの条件を満たす必要がある。
同制度は、沖縄振興特別措置法の理念を踏まえ、沖縄県出身者の進学支援と地域人材の育成を目的とする。沖縄県内には薬学部が存在しないため、医療人材の確保や薬剤師不足の解消につながることが期待されている。